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これは昔の記憶、正確に言うなら零様になった頃の記憶から凛様に戻るまでの記憶っす。



この石は忘夢石(わすれなせき)と言うっす


この石は拾った人の記憶を定められた期間中思い出せなくするものっす。でも期限が来ると何らかの方法でその人を呼び出す変わってる石っすね。元々拾ったのはからり昔の人でそれを零様が譲り受けた物とオレたちは説明を受けてたっす


最初の頃に零様は思い出したくない過去を中に封じていたらしいんすけど帰る時が来たからって言ってオレたちに自分の記憶を封じる時に立ち会わせてその後、そのまま帰って行ったんすよ


零様が帰ってしばらくするとどこからか石の情報が一部の貴族に漏れてしまって一時は内乱が起こるくらいの騒ぎっした


でもまぁそれは直ぐに殿下達が動いたおかげてそれ以上の広がりは抑えることができたんすよ


あぁ!でも、別に石の管理を怠った訳じゃないんすよ?


でも、この石はもって十年、零様が入れた記憶量だと5年って所っすから今零様が帰ってきているのは不自然な事ではないんすよ

この石は持ち主がどこに居ようが自分の方に呼び出す我侭な石っすからね〜


あ、とりあえず今更な感じするっすけどお帰りなさいっす!零様!








********************




「…え、何を最後無理やりいい感じに纏めようとしてるんですか!?」


「…あっれぇ〜?零、様っすよね?」


「………不本意ですけど」



さっき一気に来た記憶は零さんのものでした。それと同時に私が5日(正式には6日)前に過ごしていた日々の事でもあります


余りに量が凄かったのでそこら辺に落ちていた石に純粋な魔力と雷鳴魔法で作った磁力を込めて忘夢石に変えてその中に一部入れましたけど?


いや、あの、そうしないと"凛"が"零"に呑み込まれてしまいそうだったので…


一応記憶の刷り込みでは、とも思いましたがそれをしたところで魔法が使えなかった私では零の代わりは果たせませんしね



「えーと、零さ……り、凛様…?」


「あー…できれば二人の時以外は凛でお願いします。面倒な事になりそうなので」


「り、了解したっす!零様!」


さて、私が零だとしたら、まずは何をするべきでしょうか…

国王になる事?凛として生きる為にまた記憶を封じる?それとも全て投げ出して逃げる?


国王になってしまえば好き勝手に動き回れませんし旅ができなくなります。それは困りますね…では没にしましょう


凛として生きる為に記憶を封じる…これはさっきまでの状態に戻る、ということでしょうね。しかしこれでは零の記憶が無いのに零の

振りをするという何とも言えない状況+この国に縛られるでしょうから没ですね、はい。


最後、全てを捨てて逃げる。これが一番正解な気がしますが一度見つかれば捕まるでしょうしこそこそと逃げなければいけないとなるとこれも没です


……さて、どうしましょうか?

折角の異世界何ですし楽しみたいじゃないですか、前来た時は反乱やら戦争やらでなにも楽しめなかったですし。


「…?あの、零様?どーかしたっすか?」


零の記憶を戻す鍵となっていたのは今目の前にいる獣神のロウディオ。ロウディオは他の獣神と違い変幻自在に己の姿を変えることを得意としている


「……あ、そーだ。ロウディオ、協力して下さい」


「え?はいっす!」




これが上手く行けば零を消す事ができるかもしれません

そもそも私が大人しく零をする意味はないですよね




さて、今度は絶対に帰りますよ?

負けませんからね



ありがとうございました♪(´∇`)

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