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転生したら猫パンチだった件  作者: ぷれみあむ猫パンチ
第三章  ネコーズVS完全人間(パ―フェクトヒューマン)! (キュン訳聖書)
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第五話 アベルとカインの結末

 ネコーズとモコソンがゴミ二匹を片付けた後、カインの妻・クローネを介抱する。

エバに強烈な鞭を喰らわされ、ちょっとエロい衣装になっていたが、命に別状はなかった。


「うう……」


「これは、人工呼吸が必要だ!」


モコソンは明らかに誤診をし、人工呼吸を強要する。

ちゃっかり胸も触っているが、羊モードなのでセーフ! 

モコソンが顔を近付けると、クローネが目を覚ました。


「うおおお!」


クローネちゃんは錯乱し、モコソンの顔をグ―で殴る。

その威力は凄まじく、モコソンが二十メートルは吹っ飛んだ。


事前にオッパイを触り、無敵モードだったから無事だったが、通常状態だった場合、モコソンの顔が消し飛んでいた事だろう。


女性でこの拳の威力。

改めて、人間の底力はすごいと感じるネコーズだった。


(早く寿司が食べたいニャン)


ネコーズがそんな事を感じていると、カインが興奮しながら帰って来た。


「はあ、はあ、はあ、アベルは殺したぞ! さあ、早くクローネを解放しろ!」


ネコーズの決死の努力も虚しく、カインはアベルを殺してしまったようだ。

カインは、クローネの無事を確認し、近くへ駆け寄った。


「無事だったか、クローネ!」


「カインさん、アベルを殺してしまったの?」


「ああ、崖から突き落として殺してしまった。

今頃、ワシやタカ、ライオンなんかに喰い荒らされている事だろう」


「なんて事……」


「じゃあ、事は済んだようなので。僕達は帰ります!」


ネコーズは、寿司が喰いたい一心で、このまま現代に戻ろうとする。

すると、天使に止められる。


「待てい! せめて、アベルの死亡確認くらいはしなさい。

敢えて、罠にかかったふりをした記述があるのに……」


「煩いニャン! 奇策が通じなかったらどっち道死んでいるだろ! 

万が一失敗という悲しい結末もあるニャン!」


「だから遺体の確認しようとしているんだろ? 最後まで付き合いなさい」


「ここで終わっとけば良かったという結末が、世の中にはたくさんあるニャン!」


「この話はここで終わっちゃ駄目だろ!」


天使に説得され、ネコーズは仕方なくアベルが死んだと思われる場所に向かう。

そこには、遺体は無く、崖を落ちた時に付いたと思われる血が流れていた。


「アベルはいない。じゃあ、生きているという事か? しかし、この血は一体……」


「ニャハハン、これはアベルの飼っていた羊の血ニャン! 

カインが自分を殺しに来ると判断し、この辺一帯を岩に見せかけたクッションを敷き詰めておいたニャン。


そして、あらかじめ用意してあった羊の血五リットルを破り、自分が死んだように見せかけたニャン。


アベルは今頃、ジェシカと共に逃げ出しているはずニャン。

ゴミで屑とはいっても、アダムとエバを殺す事はしないだろうからね」


ネコーズがそう説明していると、アベルの声が聞こえて来た。

どうやら、ジェシカと共にどこか別の場所へ移動する準備もして来たようだ。

アベルは、カインに言う。


「カイン兄さん、オレ達はこれからセツと名乗り、アダム達から身を隠します。

カイン兄さんも、アダムから身を隠した方がいいと思います」


「ああ、たとえ一時とはいえ、お前を殺してしまったんだ。

どこかへ逃亡して、そこで子孫を残すとするさ。


お前も、これから農業や住まいを一から開始しないといけない。

苦労は覚悟しておけよ?」


「ああ、妻と一緒に、一から作業を開始するとします!」


こうして、カインは妻のクローネと一緒に、エデンの東方の逃亡の地に住み付き、アベルはセツと名前を変え、どこかひっそりとした場所に住み、妻のジェシカと一緒に幸せに暮らしました。


 一方、アダムとエバも念願のオール電化の家を手に入れ、子孫を作り、ハーレムを完成させ繁栄しました。アダムは妻の怒りを逃れるため、自分の名前をレメクと名乗り、アベルを殺した事を自慢しては、女の子を口説いていました。


「こいつの話、いつも一緒でつまんね―」


次第に可愛い妻達は、アダムから離れて行き、結局最後は、妻のエバと一緒に余生を送りましたとさ。


 アベルの命を救い、ネコーズとモコソンは現代に帰って来ました。

天使に連れられ、辿り着いた場所は、念願の高級寿司屋。

ここでお腹一杯寿司が食べられるのです。


「寿司、寿司、早く腹一杯食べるニャン! おっちゃん、いくら!」


「こっちには、マグロを下さい!」


「はいよ!」


景気良く注文するネコーズとモコソンでしたが、肝心の天使は煙の様に消えていました。


「あれ? スポンサーの天使がいないニャン。

まさか、寿司屋に連れて来ただけ? ふざけるなよ!」


「ちょおお、お金なんて一銭も持ってないぞ。

喰い逃げするしかないのか?」


焦りを感じるネコーズ達ですが、もちろん神の天使は約束を守ります。


「あら、ネコーズとモコソンじゃない」


「あ、シャーロットの子娘ニャン。お寿司奢って! お金無いの」


「いきなりそれかい! まあ、仕事が無事済んで、お金もあるから良いけど……」


お金持ちで、名探偵の美少女シャーロット・ヘルウッドが店の中に居たのです。

貧乳で、生意気な子娘ですが、ネコーズ達とは気が合います。

もちろん金もたんまり稼いでいるので、太っ腹です。


「美味いニャン! 幸せだニャン!」


こうして、ネコーズはようやく高級お寿司にあり付く事ができたのです。

天使は影ながら、ネコーズ達を見守ります。


(ごめん、ネコーズ。私は財布持って無かったわ。

シャーロットちゃんから腹一杯奢ってもらいなさい)


こうして、ネコーズ達が寿司を腹一杯食べたのを確認すると、天使は去って行った。


「ふー、喰った、喰ったニャン!」


ネコーズとモコソンが寿司屋を出て、道を歩いていると、さっきまでケンカしていた二匹の猫が苦しんでいました。


「お腹痛いニャン。あの寿司、腐っていたニャン!」


「助けてくれ、医者……」


ネコーズとモコソンは、優しく二匹に近付きます。


「落ちている物をむやみに食べちゃあいけないよ?」


「はい!」


こうして、モコソンは胃薬を飲ませ、二匹の尊い命は救われました。

ネコーズは、笑顔でしたが、内心ドキドキしていました。

(危なかったニャン! 僕が病院送りになる所だったニャン!)


中には、故意に毒を飲ませようとする犯罪者もいるから、みんなは落ちてる物を拾って食べない様にしてね。


列王第一18章45節と46節


人間のエリヤが、アハブ王の馬を追い抜くという記述。

奇跡的に体力が上がった可能性はあるが、人間が馬を追い抜くのは十分可能です。


30キロ以上の距離を長距離で走れば、最初は馬が圧倒的に速いが、徐々に人間の方が速くなる。


カルメル山の山頂からエズレルまでの距離が長ければ長いほど、その可能性は高くなる。


当然、エリヤの体力がアスリート並みである必要はあるけど。

人間で不可能なレベルとは言えない。


ウェールズで毎年数十頭の馬と数百人の市民ランナーがマラソンする祭りが開催されていて、近年では人間が優勝する事が多くなっているぞ!

更に、長距離になるほど人間が有利になって行くのだ。


長距離を走る時には、大量の酸素を消費する筋肉は不利な働きをする場合があるのだ!

そして、マラソンに必要なメンタルも重要で、気持ちが高揚している方が速く走れるようになるのだ!


この記述が使いたい時は、猫パンチに一言かけてね!

猫パンチの小説も引き続き楽しんでね!

バイビー!

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