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転生したら猫パンチだった件  作者: ぷれみあむ猫パンチ
第三章  ネコーズVS完全人間(パ―フェクトヒューマン)! (キュン訳聖書)
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第二話 アダムファミリーの家

 ネコーズとモコソンは、天使に案内されて、アダムファミリーの家に向かいました。

そこは洞窟であり、とても快適とはいえません。


「ニャアアア! 水が、冷たい水が当たったニャン!」


「ネコーズ、静かにしてくれ。これは、潜入調査なんだよ!」


「もう帰りたいニャン。暖かおコタでぬくぬくしていたいニャン」


ネコーズの訴えは却下され、天使野郎とモコソンはどんどん奥へと進んで行きます。

ネコーズは仕方なく前へと進んで行きました。

大きな葉っぱを傘代わりにし、落ちて来る雨水を耐えます。


しばらく進んで行くと、アダムとエバ(イヴ)、カインがいる部屋へと到着しました。

ネコーズ達は、隣の穴へと潜り込み、彼らの会話を聞き取る事にします。

中は洞窟なので、音が響いて聞き取り易いです。


 ネコーズ達が潜伏し、聞き耳を立てていると鞭がしなる音がしてきます。

ピシッと、気持ちの良い音が響いて来ます。

なかなかに使い方をマスターしているようです。


「ほほほ、さあカイン、早くアベルの所へ行き、アベルを抹殺して来なさい。

さもないと、この可愛いクローネがわらわの鞭でズタボロになるわよ。

それとも、ニートでエッチなアダムを嗾けた方がいいかしら?」


鎖に繋がれた男性が語り出した。


「はあ、はあ、はあ、早くこれを解いて、クローネを私の物にさせておくれ! 

私の望みは、女の子だけのハーレムを作る事なんだ!

クローネもその一人に加えたい!」


「ほほほ、アダムもこう言っているわ。どうするの、カイン? 

早くアベルのクソガキを無き者にして来なさい。


そうすれば、ジェシカを身代りに、あなたの大切な妻クローネとあなたを解放してあげるわ! 

わらわ達に必要なのは、こんなワインやビールではなく、快適な空間なのよ!」


エバは、近くにあった瓶を使い、カインの頭を殴り付けた。

カインは直撃を避けたものの、頭からワインをかぶり、怪我をしていた。


「くっ、アベルもあなた達の大切な息子のはず……。

もっと親切に対応すれば、きっと良い家を与えてくれますよ。

どうして、そうしないんですか?」


カインの熱い訴えも虚しく、エバはカインの手を靴のヒ―ルで踏み付ける。


「痛たたた……」


「黙りなさい、カイン! 

息子の義務は、わらわ両親に、快適で良い暮らしをさせる事でしょう。

その義務を怠ったアベルは、万死に値する! 


カインちゃんは良い子よね♡ 

わらわ達の為に、こうしていろいろ世話をしてくれるんだから。


農業に、お酒の製造、糸を紡いで、服を作ってくれたり、SMプレイの道具まで作ってくれた。


でも、わらわに逆らえばどうなるかは分かっているわよね? 

さあ、行って、アベルのオール電化の家を奪って来い!」


カインは、エバに足蹴にされ、仕方なく従いました。

一週間ぶりに洞窟の外へと出て行きます。

カインがいなくなったのを確認すると、アダムがこう語りかけて来ました。


「おい、エバよ。カインの奴は必ず私達を裏切るぞ! 

その前に、カインの大切な者を奪っておこうではないか。


私の鎖を外し、私を解放してくれ! 

そして、クローネを我が妻へと迎えるのだ!」


「ひいいい!」


クローネが脅えていると、エバは笑いながらこう言います。


「フン! カインがアベルを殺せばそれで良し! 

しかし、カインがアベルに負けて来るという事もあるわ。

そうなった場合、かなり厄介ね。


だから、あなたは、カインがアベルを誘い出した時を見計らい、家の中に居るジェシカを襲いなさい! 


ふふふ、ジェシカが傷者になったと知ったら、アベルも精神的ダメージを負うはず。

怒り狂った獣ならば、倒すのも容易いというモノよ!」


「さすがはエバ。早速、アベルの家に乗り込み隙を窺うとするか!」


アダムとエバは、邪悪な笑いを浮かべていた。

このままでは、アベルとジェシカが危ない!

ネコーズは、闇落ちしたアダムとエバを見て、驚きを隠せないでいた。


「うわ、予想以上の落下ぶりニャン。

原作のアダムは、被害者づらした感じで可哀想だという読者もちらほらいた様だけど、このアダムは人間としてやばいニャン! 


人間、闇落ちすると、ここまで落ちるのかという事で、より悲しくなってくるニャン!」


「でも、完璧な天使だった奴も闇落ちして悪くなっているし、アダムとエバがここまで闇落ちしていても不思議じゃないよ。

むしろ、自然な形さ!」


「まあ、ここまでド屑なら、僕がアダムを倒す時も同情しなくて良いから助かるけど……」


こうしてネコーズ達は、アベルの家に戻り、カインとアダムが攻めて来る前に対策を立てました。


カインは、アベル抹殺を躊躇していましたが、クローネが捕まっている事もあり、三日後にアベル抹殺へと乗り出しました。

カインはアベルの家に行き、こう誘いました。


「アベル、今日は春の良い天気だ。どうだ、ちょっと散歩でもしないか? 

桜の花が咲いているから、お花見の場所を探しに行こう。

ほら、俺の作ったワインやビールも持って来たんだ!」


「良いね。カイン兄さんの作る酒は格別だ。

妻のジェシカも喜ぶだろう」


こうして、アベルは罠と分かっていましたが、カインの為を思って付いて行きました。

すでに、ネコーズ達からカインの情報を伝えられており、罠にかかったふりをしていたのです。


こうして、アベルが家を去った後、ケダモノと化したアダムが、アベルの家に侵入して来ました。

いくら闇落ちしているとはいえ、本来は最初の人間であり神の子、知能も力も優秀です。


エバは常にアベルの行動を監視し、ジェシカ一人になる時を待ち構えていました。

カインがアベルを連れ出し、まさに行動の時が来たのです。


「やれ、アダム! クソ生意気な小娘・ジェシカを喰って来い!」


「ガルルル……」


ついに、女に飢えた野生のケダモノは解き放たれました。

ケダモノと化しても、知能と腕力は優秀です。

容易くアベルの家のカギをこじ開け、お目当ての美女ジェシカに迫って来ます。


息をひそめ、ジェシカが反撃できない無防備な隙を突こうとします。

いくら非力な美女とはいえ、抵抗されれば厄介だからです。

椅子や包丁などの凶器を武器にされれば、命にかかわります。


(ハーイ、ジェシカちゃん。未来の旦那様が到着しましたよ。

その綺麗な身体を、私の前に晒しておくれ。グヘヘヘヘ……)


アダムはキモい笑顔を浮かべながら、静かにジェシカに迫って行きます。

果たして、ネコーズは邪悪なアダムを食い止める事が出来るのでしょうか?


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