第八話 ヨナはニネベを去る
ニネベの王とその住民はフィギュア工場とメイドカフェや漫画・雑誌会社が成功したので満足していた。
しかし、ヨナとモコソンの向上心は更なるサービスを考え出していた。
事業を拡大しようと努力し、様々な提案を実践する。
「よし! 今度はセーラー服美少女フィギュアとスクール水着フィギュアを大量生産し、メイドカフェとコラボさせて、更なる収益を計るニャン!
名付けて、真夏の美少女フェスタニャン!」
「うーん、僕はバニーガールフィギュアとネコミミ美少女フィギアを作って、それをメイドカフェでもやってもらいたい。
名付けて、草原の動物達シリーズ!」
ヨナはモコソンに愛の肉球パンチを与える。
「バカ野郎! バニーガールとネコミミ美少女だと?
どこまで肉食なんだ! しかも、バニーガールは難易度が格段に高いんだよ。
素人や技術のない奴が作ったバニーガールフィギュアなんて見れたもんじゃない!
セーラー服やスクール水着は顔さえ可愛ければ、体型がどうだろうと、ある程度までは人気が出るニャン!
だが、バニーガールは違う!
まず、足だがストッキングのバランスが少しでも狂えば、網に入った大根にしか見えなくなってしまう危険があるんだ。
そんな悲しい経験をしないためにも、スクール水着でボディーラインのバランスをマスターした上で挑戦するべき代物なんだ!
それだけじゃない。更に上半身のおっぱいの部分だが、ただ巨乳にすればいいというわけではない。
乳と腰、そして尻とふともものバランスが揃ってこそ、芸術とまで呼べるフィギュアとなるのだ。
そのバランスができないと、牛やヤギ、ブタにしか見えなくなり、可愛いバニーではなくなるのだ。
分かるか、その悲惨さが……」
「う、外国の美女達の質の良いコスプレを見た後に、日本の自称コスプレイヤーを見せられるような感じですね。
まさに、コスプレしちゃ嫌―という感じです。
夢も希望も打ち壊す現実を見せつけられたような感じです」
「そう、何の準備も無しにコスプレをしたとしても、話題を呼ぶだけで、お客さん自体は急激に冷めていくニャ。
これでは、世界恐慌にまで発展するほどの危険になるのニャ!」
「なんて奥の深い世界なんだ。
メイドカフェもメイドさんの教育をしっかりした上で、様々なコスプレをさせる必要があるんですね?」
「良くそのことに気付いた!」
ヨナはモコソンの成長に感動を覚える。
「そう、半年ほどかけて美女のプロポーションとその性質を見極め、その娘にあったコスプレをさせてあげることが大切なんだ!」
「なるほど、セーラー服とスクール水着は学生時代に誰でも一度は着たことがあるし、一人くらいボンボンボンでも、残りの美女がうまく着こなしていれば、大事故は防げるというわけですね?」
「そうニャン! 学校という若い時代にタイムスリップし、可愛いあの子と会話する。
それだけでこの苦難の多い時代を生き残っていくことができるニャン!」
ヨナとモコソンは盛り上がっているが、ニネベの人々は恐ろしい計画を立てていた。
フィギュア工場とメイドカフェがうまく行ったので、ヨナとモコソンは必要ないと感じていた。
そのため、ヨナとモコソンをニネベから追い出すことに決めていた。
その日の夜に、ヨナとモコソンはニネベの都市から強制的に追い出された。
「ちょ、待つニャン! セーラー服とスクール水着の次は、チャイナ服と体操服、そして次は、スーツ服の美人教師(メガネバ―ジョン)とスマホで今はやりの赤ずきんちゃん(ちょっと大人な雰囲気)、もう半年分は決めてあるニャン! ぼくらがいないと、計画が実行できないニャン!」
「こんな中途半端は嫌だよ。
ちょっとマニアックなマーメイドとか、お仕置きされたくなる婦警さんとか、まだまだ企画がやりたいのに……」
しかし、ニネベの住民は無情にもその都市の扉を閉ざす。




