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わたしは私1  作者: ショウロウ
第2章 女の子に戻ってから
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第3話 バイト決め



私は風呂で意識を失った。


気が付くと私はベットの上にいた。


(ここは…?)


と辺りを見渡すと、見慣れたものばかりが置いてあった。

さらに見渡していくと隆二くんと目が合った。


「美蘭ちゃん起きたの?」


と隆二くんと聞いてきた。

どうやら私の部屋らしい。


「りゅ、りゅーじくーん?あ、あれ、私、どうなったの?」

「美蘭ちゃんのぼせてたんだよ。覚えてない?」


と聞かれて思い出す。そうだった、確かに風呂場で意識を失って…。


「な、なんで隆二くんが知ってるの!?」

「え、だって、叔母さんが美蘭ちゃんの風呂が長いから見に行ってきてくれって。」


(もう!ママのばか!)


と心では思っていた。けれどそれともう1つ引っかかったことがあった。それは…。

私は身体を隠す格好をして、


「りゅ、隆二くん。まさか、私の…見た?」


と言った。


「え、えっと…。」

「やっぱ見たんだ…。もうお嫁にいけない…。隆二くん責任取ってよ…。」

「え、えっと、僕は別にいいけど、美蘭ちゃんはそれでいいの?」

「へ?」


私は動揺してしまい理解が追いつかなかった。


「え、どゆこと、隆二くん意味わかってるの?」

「あ、ごめん、そんなに分かってないや。」

「あはは…、だよね。」


胸を撫で下ろすような気持ちもあったが、残念な気持ちの方が大きかった。

この後はくだらない話をしながら遊んで早めに寝た。

そう明日のバイトの面接のため…。





次の日。


「みら…ん…、みら…ちゃん、美蘭ちゃん。」


目を開けると目の前に隆二くんの顔があった。


「りゅ、隆二くん…?」

「おはよう、美蘭ちゃん。ご飯出来るってさ。」

「う…うん。着替えて行くから…先行ってて。」


隆二くんが下に行くのを音で確認してから、私は眠気が酷いまま服に着替え始めた。


「ふぁぁ…。昨日結局いつ寝たっけ。」


と考えながら少しずつ思い出す…。


「あ…そう言えば…、見られちゃったんだよね…。」

自分の体を見ながら、このような寝る前よりも前のことも思い出していた。


着替え終えて朝ご飯を食べに下に降りる。

今日の格好は大体いつもと同じで、膝上位の丈のスカートと、短めの半袖っていう格好。


私はご飯が並べられているテーブルの椅子に座った。


「頂きます!」


朝ご飯を食べ始める。


「美蘭、今日アルバイトの面接行くのよね?」

「う、うん。少し緊張するけど行くよ。」

「大丈夫だよ、僕も美蘭ちゃんと一緒に行くんだから。」

「そうだね!」

「まぁ、2人共頑張りなさい。」

『はい!』


こんな会話をしながら朝ご飯を食べる。だんだんと面接の時間が近づくのを感じ、緊張が膨れ上がってくる。


朝ご飯を食べ終わったとき大体9時頃だった。

面接は10時半から始まる。前に隆二くんと私で電話をした時、早めがいいということでこの時間帯になった。


少し遠くて自転車だと1時間以上、電車だと30分くらいかかるのでそろそろ準備を始める。

受かるかどうかは別にして体を動かせる服装にしてくるようにとも言われた。


準備が終わり玄関を出るとそこには隆二くんが待っていた。


「美蘭ちゃん、準備はいい?」

「う…うん。だ…だい…じょうぶ。」


私はうつむきながら答えた。

気づかないうちに私の手は震えていた。

すると隆二くんは私に駆け寄って手を握り、


「美蘭ちゃん、ほら行くよ?」


と私の手を引いて歩き出した。



「隆二くん。はやいよー。」

「あ、ごめん。ごめん。」


私は歩くペースが早いことに今更気づき隆二くんに呼びかけた。気付いた時には足が少しガクガクしていた。

隆二くんも緊張していたのか私の方まで気が回ってなかったみたい。


「よし、ゆっくり歩いていこう。」

「う、うん。」


私達は再び歩き出した、目的地に向かって。




駅前に着くと人が大勢いた。

私は怖くて隆二くんの服の袖を掴んだ。


「美蘭ちゃん、どうしたの?」

「い、言わないで、大丈夫だから。」

「そ、そう?」


隆二くんはそう言いながら、ゆっくりはぐれないように歩いてくれているようだった。


切符を買って電車に乗った。

席が空いてなかったので隆二くんと一緒に隅に立っていた。


しばらくして大きな駅に着いてたくさんの乗客が乗ってきて、満員状態になった。

私達は追いやられるようにドア側に寄せられた。

その時隆二くんは私に庇うようにドアに腕を着いていた。


「美蘭ちゃん、大丈夫?」

「う、うん。隆二くんこそ辛くない?」

「ぼ、僕は大丈夫だよ。」


見るからに隆二くんは辛そうだった。

こういうところがかっこいいんだよね…。

そう言えば隆二くんって私の事どう思ってるんだろう。

やっぱり1人の女の子とは見てくれてないかな…。




次の駅で私たちの目的の駅。

その時急な電車のカーブが来て体がよろけた。


「わっ。」


倒れそうになった。


「おっと。」


隆二くんは私を片手で抱えてくれた。


「あ、ありがとう。隆二くん。」

「うん。気をつけてね?」

「うん、ごめんね。」




こんなことがあって無事?目的の駅に着いた。外に出ると長い間電車に乗っていたせいもあるのか眩しい。

ここから徒歩で5分くらいの場所にある。


「美蘭ちゃん、疲れてない?」

「大丈夫だよ、なんで?」

「いや?ただ、心配になっただけで。体力ついてて良かったよ。」


正直少し疲れはあったけど隆二くんに心配を沢山かけたくなかったから。



駅から歩いて本当に約5分。

ガヤガヤした通りを歩いて店まで来た。

その店は大通りを少し離れた車通りがあまり多くない静かな所にあった。



カランカランカラン



ドアを開けてお店の中に入った。

腕時計を見ると10時28分。

ドアを開ける音に反応したのか店長らしき人が出てきた。


「君たちが花瀬美蘭ちゃんと、国谷隆二くんだね?」

『はい!』

「じゃ、奥に来てね。」


店長らしき人の誘導に従い店の裏に行った。

向かい合って座った。


「では面接始めますね。」

『よろしくお願いします。』


私と隆二くんは一礼する。


「私が聞きたいのは1つだけです。単刀直入にききます。貴方方は花は好きですか?美蘭ちゃんから順にお願いします。」

「はい。私は小さな頃からお花が大好きで本で花言葉を調べたりしていました。」

「僕は正直小さな頃はあまり興味はありませんでした。ですが美蘭さんをきっかけにお花に興味を持ち色々調べました。」


しばらく沈黙が続いて緊張感が出てきたときその人は口を開いた。


「2人ともOKです。これからお願いしますね。」


その人は微笑みながらそう言った。

私達も顔が緩む。


「じゃ2人ともこれ書いてね。」


と1枚の紙が渡された。

そこには出てこられる日程はいつか、また仕事の作業を選ぶ欄があった。

仕事の作業というのは、花を選んだり、ラッピングしたりだ。


私は花を選ぶ所にチェックを入れておいた。もちろん日程はほぼ毎日。入れる時に入り、MAXの5日間入る。


隆二くんも書き終わったくらいにまたその人が来て、


「書けたかな?書けたら私に渡してね。あ、自己紹介がまだだったわ。私は西条久瑠美(さいじょうくるみ)。ここの店長をしてるわ。気軽に久瑠美さんとでも呼んでね。」


といった。


『はい!』


と私達は返事をして書いた紙を渡した。


「そうそう、あなた達以外にもバイトの子が1人いてね、その子も11時半くらいに来るはずだから。可愛い女の子で年はあなた達より3つ上かしら。困ったことがあったら頼るといいわよ。」

「分かりました。」


私は時計を見る。もう11時18分。

時間が過ぎるのが早すぎて自分でもびっくりした。


「あ、そうそう。見た感じあなた達今日からでも入れそうだけどいいかしら?」

「大丈夫です。」

「僕もです。」

「分かったわ。なら11時半から支度しなさい。うちは12時開店するから。」

『はい!』


少し休んでいるとすぐ時間はすぎもう11時半になっていた。

私達は更衣室に向かいそこで男女別々に分かれる。

私は更衣室に入り久瑠美さんから受け取った店の制服に着替えようとした瞬間…。


(ごとっごとっ)


と変な音が室内から聞こえてきた。


音のした方に近づいていく。

近くまで近づいたら突然声が聞こえた。


「わー!」

「キャー!!!」

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