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社畜転生令嬢は惰眠を貪りたい。王妃には興味ありません。  作者: MOKO773


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31 今日も美味しいご飯

「ルイ嬢はどうも単に寝ている」


アル王子の発言に侯爵令嬢ルイは『恥っ』と寝ながら思った。

今、目覚めたくない。


唇に柔らかいものが触れた。

思わず目を開けると、アル王子の目と合った。

『近っ』


ん?

んんんん?

今のキス?


ルイ、目を見開く。


「お嬢様!」

万能メイドのサラが駆け寄る。


ざあっと風が吹き、蝋燭と暖炉の火が消える。炎の精霊王が去ったようだ。

白猫と黒猫がすりすりしてくる。

窓の外の常緑樹がざわざわと揺れる。


「おはよう、私のレディ」

爽やか王子が屈託のない笑みをルイに向ける。


ぐう。

空腹の虫で返事をしてしまった。

ルイ、恥ずかしくて俯く。顔が真っ赤。


「お嬢様、今、胃に優しいお食事をお持ちします」

サラがいつもより軽い足取りで寮室から出て行く。


社畜時代の睡眠不足を、現世のぐうたら寮生活で取り戻した侯爵令嬢ルイであった。

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