第26話 第1試合開始
更新が遅く申し訳ありません。…善処いたしますっ‼︎
-本選出場者控え室-
「ねぇちゃんやっぱ何かの間違いだよ。アイツすげー弱かったもん。」
先ほどの少年が姉に話しかける。側から見てるとどこにでもいる普通の幼い少年である。
「何か事情があったにしろ…あのお方を撃退したのは事実よ。手を抜いていたようにも見えなかったからあれが実力なんだとは思うけど…もし仲間と協力してたのであれば全員殺せばいいだけよ。」
年端もゆかぬ兄弟の会話とは思えない物騒な会話を繰り広げている。遠目には仲睦まじい普通の兄弟にしか見えない。
ユウヤには結局あの技が何なのかわからなかった。
魔力干渉なのは間違いないのだろうが一体どうやって… 悩めど悩めど答えは見つからない。
こんな時自身の楽観的な性格が発動し、
「考えたってわかんねぇんだからそん時考えるか!そもそも対戦するとは限らないしな。案外他のやつと当たって負けちゃったりして。」などと根拠もなくあっさりと思考を放棄する。問題の棚上げと出たとこ勝負な性格は長所であり短所であった。
一瞬で思考を切り替え準備運動でもするかと立ち上がった所で係の人間が入ってきた。巻いた紙のようなものを持っている。その紙を壁に張り出しこちらに向かって
「本選出場の皆様、こちらがトーナメント表になりますので各自ご確認をお願いします。尚、第一試合はこの後すぐ開始となります。第一試合のクリス様とユウヤ様はすぐに闘技場へとお向かい下さい」
なるほどあれはトーナメント表だったか。
んでこの後すぐ試合開始か。
第一試合のやつかわいそ…え?オレ⁉︎
聞いてないよぉ…ってそりゃそうか今言ったんだもんな…マジか初戦かよ。初戦敗退は嫌だなぁ…
相手誰?クリス?どいつよ?
対戦相手を探すと向こうから爽やかな笑顔を浮かべた青年が歩いてくる。あれがクリスか。
「ユウヤさんですね。初めまして。対戦相手のクリスです。胸をお借りするつもりで全力で挑ませていただきますのでどうぞ宜しくお願いいたします。」
爽やかに手足が生えたようなイケメンが挨拶をしてきた。一瞬で察した。この男は全男子の敵だ。
「ユウヤですヨロシク。見たところ素手みたいだけどまさかその見た目で殴り合いが得意とか?」
「いやいやここでは手の内は明かしませんよ。すぐにわかる事ですから。さぁお祭りの始まりですよ。参りましょう。」
どこまでも爽やかに促してくる。ここまで初対面で毛嫌いするのは初めてかもしれない。その綺麗な顔をスタボコにしてやろう。
謎の殺意を抱きながら闘技場へと向かう。最早予選での課題など頭の片隅にもない。あるのはイケメンに対する劣等感だけである。顔がいいやつには負けたくない。前世から持つユウヤの謎の考えであった。
控室から短い廊下を抜け外へと出る。
予選のリングよりは狭いがそれでも充分な広さのリングに上がり辺りを見渡す。と、その時…
「「「「「「「キャアアアアアァァァァァッッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎クリス様〜〜〜」」」」」」
正に割れんばかりの黄色い歓声だ。思わず耳を塞いでしまう。闘技場を覆う形に設けられた観客席が若い女性で埋め尽くされている。凄まじい人気だ…
とうのクリスは顔色一つ変えずに手を振っている。
お前は皇族かと小一時間問い詰めたい。
既にリング上には痴女が待ち構えていた。
近くで見るとより一層エロさもとい艶かしさが際立つ。
洗練されたスタイルを惜しげもなく最低限の布だけで隠したその美しさは立派な試合妨害である。
「ユウヤ様、クリス様こちらへ。只今より決勝トーナメント一回戦を開催いたします。反則禁止事項無し。戦闘不能もしくは試合続行と私が判断した場合、試合終了となります。よろしいですね?…それではぁ〜試合開始ぃ‼︎」
最後だけいつものエロ口調だったがそれまではとても事務的な説明だった。なんだあの喋り方演技か…
素でアレなんだと少しこうふ…おっと試合に集中せねばっ‼︎距離を取るために後ろに飛びながら試合に全く関係無いことを考える。どこまでも集中力の無い男である。
距離を取りながらいつものバフをかける。
今回は最初から剣にもかけておく。というよりかけないと鈍同然なのだ。これからは常にかけないとならないのだ。便利なのか不便なのかようわからんな。
…さて、突撃準備は整った。
このままイケメン野郎をぶっ飛ばし、その勢いであの小僧に予選の借りを返してその他の参加者もぶっ飛ばして優勝まで一気に駆け抜けてやるっ‼︎‼︎‼︎
次回‼︎…とにかく更新急ぎますっ‼︎




