80 不思議な発光物体
今回の話は不思議な発光物体である。
その話は私が所属する「某同人誌の会」の男性会員であるHさんから聞いたもので、令和七年四月の目撃談のことである。
某同人誌の令和七年度の総会の日。
総会の冒頭、会員たちがそれぞれ順番に近況を報告し合うなか、H氏が「最近、夜空に上昇する不思議な光を2回目撃し、それはスマホで写してある」と、みんなに動画を見せながら興味深い話を始めた。
私もこのとき、その動画を見せてもらった。
そのとき見た私の印象。
夜であろう。スマホの暗い画面に、いくつかの丸い光が一定の間隔をあけて、下から上に上昇し、それは上空まで届くと、先に上昇したものから規則正しく順番に消滅していった。ちなみに、その光は地上近くで5回ぐらい連続して現れ、同じ軌道で上空まで登ると消えていった。
ただ、その後すぐに総会が始まり、詳しい話は後日手紙で教えてもらうことにして、結局その日、私が見たのはごく短い時間であった。
そして、後日。
私の手紙によるいくつかの質問に対し、H氏から次のような返事をいただいた。ちなみにH氏は大分県のセメントで有名な某市に在住している。
・質問1
発光物体が飛んでいることに、初めはどうして気がつれたのですか?
・返事
外出から車で帰宅し、自宅の庭に着いたとき、たまたま上空に見えたので。偶然スマホで写した。
1回目は4月18日20時25分でした。
それは北東の方向、山の向こうから昇ってきました。大きいのでぜったいドローンではないです。縦に一列に並んだ飛行体です。
2回目は4月29日20時15分でした。
前回とは少しちがい、家の上から南にかけて、前回と同じ列をなして飛んで、消えていきました。
・質問2
1回目と2回目の出現場所は同じでしたか?
・返事
1回目は山の向こう側から上がってきて、その後消えました。
2回目は気がついたとき、私の家の近くで南側でした。ただ、どちらも一列に並んで消えました。
・質問3
発光物体が飛んでいた上空の背景はどのようなものですか?
・返事
そこは山に囲まれているところです。
・質問4
飛行体の数はいくつぐらいでしたか?
・返事
1回目は7~8個ですが、それらは先頭が消えてから、次々と下から上がってきました。
2回目も7~8個と数は同じでしたが、少し不規則な動きをするものがありました。
・質問5
飛行体が見えた時間はどれくらいでしたか?
・返事
1回目は3分45秒。2回目は57秒です。これらは飛行体に気がついてからのスマホでの撮影時間です。
・質問6
どのような動きをしていましたか?
・返事
1回目も2回目も上空へ向かっての同じ一列の縦の動きです。
・質問7
3回目は見てないですか?
・返事
見ていません。
H氏は手紙には、自分もそれが何かわからない。次の総会で会ったとき、ゆっくり見てもらいたいとあった。
後日談。
今年の令和八年四月、同人誌の総会があり、このときH氏から例の発光物体の動画をスマホでゆっくり見せていただいた。
H氏の談。
最近、スマホをテレビにつないで拡大して見た。すると、画面の右側にも小さい光が上昇して消えた。
またこのときライン、グーグルが使えなくなったという。
私の印象。
けっこう大きな丸い発光物体が地上近く(地面から少し離れた上の場所)から一定の間隔をあけて、上空に向かって多少左斜めに上昇。色は淡い黄色で、その数は7~8個。それらはわずかに左右に揺れながらゆっくり上昇していた。そして上空に届いた発光物体から順番に消えていった。
また発光物体が小さいときはくっきりと見え、発光物体が大きくなるとぼやけて見えた。
これらの発光物体は俗にユーホーなどではないだろうが、花火などとはまったくちがい、私がこれまで見たことのないものであった。
いったい何なんだろうか?
残念ながら、そんな疑問だけが残った。
今回で連載を終了いたします。
長い間、お付き合いくださりありがとうございます。




