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奇聞集  作者: keikato
50/79

50 魂

 この話は知人の神主から聞いたもので、お参りに来た氏子さんが話したことだという。

 時期はつい最近のことである。


 今回は氏子さんの言葉をそのまま記す。

 ちなみにこの方はご高齢で、数カ月前に最愛のご主人を病気で亡くされている。


 あんなあ、先生。

 うちんひとが亡くなるとき、そりゃあ不思議なことがあったんで。

 あん人、長いこと入院してたやろ。

 そん日、病院に洗濯物を取りにいって、家に帰ったのが夜になってしもうたけど、あんひとの下着とか浴衣とか洗ったんよ。

 夏やから夜でも乾くと思うてな。

 外に干して、家にもどろうとしたときやった。

 浴衣の袖んところがゆらゆらゆれて、うちん腕や体にしきりにまとわりつくんよ。

 風なんか、ぜんぜんなかったのによ。

 おかしいなあって思うたけど、ようわからんままもう一回ちゃんと干し直してな。

 それから家ん中に入ったとたん、病院から電話があって、心臓マッサージしよるんで、はよ来てっち言われて……。

 そんとき、うちは「ああ」ち思うたんよ。

 あれは、あん人がしたことや。

 魂になってあんひとが飛んできて、うちになんか伝えたかったんやろうてな。


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