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0 女神様に見放された一族
「ねぇ見て?あの黒髪、もしかして"あの"一族の跡取りじゃない?」
あぁ、またか。
「本当なの?レインコート家に御令嬢が一人いらっしゃると聞いていたけれど、実際に見たのは初めて――」
「ちょっと!その名を口にしないで!呪われてしまうかもしれないじゃない!もしかして貴方、知らないの?」
何度も何度も似たような反応を繰り返されてはこっちが辟易する。
そんなに私達を恐れているのなら、夜会になんて招待しなければいいのに。結局は、私を見せしめにして楽しんでいるんだろう。
だって私は、
「あの令嬢の名前は、シャルル・レインコート、『女神様に見放された一族』の末裔よ!」
………私が言うのも何だけど、言っちゃってよかったの?




