聖獣の力
ナイトメイツ王ビルギット・ナイトメイスは1人王宮の庭で佇んでいた。
「くっ!このままではシルドナだけでなくガンドークまで落とされてしまう・・・」
『・・・』
不意に何者かの声が頭の中に響く
『ナイトメイツの若き王よ。我は聖獣ライオネル。力が欲しいか?』
ビルギット王は、天を仰ぎながら
「欲しい!」
『それは滅ぼす力か?』
「違う!私は民を!民を守る力が欲しい!」
『・・・ふむ。では力とは何だ?』
「力とは・・・分からない・・・だが!力は人を気づ付けることもあれば、癒すこともある。だから!」
『ほう、だから何だ?』
「だから、使う者により善にも悪にもなる!」
『使う者次第と言うことか?』
「そうだ!」
どこか嬉しそうな声で
『ならばヌシは力があればどう使う?』
「民のために!」
『たがえた時は?』
「この命で償う!」
『その時は死ぬと申すのか?だがそれを誰が判断する?』
「貴方が見て判断せてほしい!」
『・・・フッハハハハハ!愉快!愉快だな!いいだろう我の判断で見定めてやる!さあ受け取るがいい!我力を宿しし聖槍ライオネルを!』
光がビルギット王の前に収束して輝く槍が姿を現した。
「・・・凄い・・・力強さを感じる。」
ビルギット王の指が柄の部分に触れると輝く槍は、光となりビルギット王の体に溶け込んでいった。
『これで契約はなった。ヌシの心からの叫びで、槍も現れよう。しかし負の心で呼べばヌシを食らう!心せよ、若き王よ・・・』
圧倒的な存在感が遠ざかっていくのを感じてビルギット王は
「・・・聖獣ライオネルよ、心より感謝いたします。」
ビルギット王は深々と頭を下げるのであった。
・・・・・・・・・・・・・・・
その日の夕方ガンドークの町は今冥王軍によって囲まれていた・・・
「とうとう援軍は来ず・・・か。」
鎧を着たその男は1人そう呟くと
「ゼノン将軍。」
背後から声を掛けたのは王都にいるはずの王ビルギットであった。
「なっ!陛下!いつ此方へ?」
「今しがただ。」
ゼノンは驚かずにいられなかった・・・そうこの都市の軍部を預かる身としては何の情報も入ってこなかったのだから・・・
「陛下どうやって此方へ?兵たちは何も言ってませんでしたが?」
「そうであろうな。今空から参ったのでな。」
その言葉にゼノンは困惑した表情で
「・・・空からとは?」
「私はな、聖獣の力を得たのだよ。この通り、いでよ聖槍ライオネルよ!」
ビルギット王の体から白く光るライオンが現れ、王の隣に座ると、そこから光り輝く槍が姿を現した。
そこから発せられる光が冥王軍に降り注ぐとスケルトンたちはその場で崩れ落ちていくのであった・・・
ブックマークしてくださった方々有難うございます。
これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。
しかしながら
5月かなり忙しくなるので不定期更新になると思います。




