不死の軍団
先ほどから笑っているこの男はミリオス・ファーガン。ビースガルド王国魔法師団長を務めているこの男が俺たちと共に来ているのにはわけがある。
敵である冥王軍は、不死の軍団アンデットなのだから・・・ビースガルド王国が此度の件に対してトラの子ともいえる魔法師団を派遣したことで、世界連合の結束は揺ぎ無いものであると内外に示した形となっている。
また天魔王軍にばかり活躍されては各国の面目も保たれないからという裏の面もあったりするのだが・・・まぁそれがなかったとしても冥王軍が非常に厄介なのは言うまでもなかった。
活動は主に夜・・・そう言った意味では最も厄介な存在と言えよう。更に核となる魔石を破壊しなければすぐに復活してしまうというのも厄介なのであった・・・
そんなわけで魔石が取れないからお金にならない、しかし倒しにくいと来れば、率先して狩ろうなんて奴はいないのが現状で、軍資金を大量に消費することからも普段から狩られることが無いために増えればこれほど厄介な魔物はいないということになる。
だから出費を抑えたければ魔法で焼き払うか、浄化する方が非常に有効なのだが、ナイトメイツはその名の通り騎士の国であり、魔法にたけた者たちがほとんど所属していないということになっていた。
で似たようなビースガルドでも術師は少ないのかと言うとそうでもない。火術に特化したフレアス族、水術に特化したディーネ族この2種族の存在により、エルフ族の国や魔族の国などに劣らぬ魔法師団を有していた。
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ガンドーク南部にて行われた戦は日に日にナイトメイツ側に不利な状態となっていた。
ガンドークでは負傷兵でごった返していたのだが王都からの援軍がいっこうに来る気配すらないのであった・・・
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一方その頃、王都ナイトメイツでは軍議が開かれていた
「こんなことをしている場合ではないのではないのか?」
若きナイトメイツ王は集まった重鎮たちに問うたが
「いえしっかりと法にのっとって行わなければ、民はついてきますまい。」
「そうよな~それにガンドークの騎士は屈強と聞く。」
「しかし!それでは民たちに被害が出てしまうではないのか?」
ナイトメイツ王はそれでもと言う思いで再び問うたが
「何を言っておられる、民などほっといてもすぐに増えまする。それよりも・・・」
これが今のナイトメイツ王国の現状である。自分たちの利権が脅かされない限り動こうとしないのである。また王も若いために後見人の大臣には意見できないでいた・・・




