名工
どうもお久しぶりですニーナです。あたいは今ドワフロトの工房に来ています。ここに修行に来ているであります。
ここにはおじいちゃんの師匠のベルンさんって方がいます。いかついドワーフのおじさんがいるので聞いてみます。
「あの~すいません!ここにベルンさんてとてもすごい名工がいると聞いてきたんですが?いらっしゃいますか?」
いかついおじさんは、「よっこいしょ」と言いながら立ち上がり、
「嬢ちゃんそのベルンに何の用だ!今は名工なんて呼ぶ奴はいねぇよ。」
低く渋い声でなにいっているんだこのおじさんは?
「いえ今はどうか知りませんが、おじいちゃんから聞いたベルンさんはとてもすごい名工だと自慢の師匠だと言ってました!だから!」
あたいはどうしようもなく涙が出てきました。だって尊敬するおじいちゃんが自慢する人なんです。その人を悪く言われるんなんて悲しいです。
「あ~もうほれ泣きやまね~か、儂がそのベルンじゃ!」
その言葉にあたしはキョトンとしてしまいました。
「へ?え?え?おじさんがベルンさん?」
「そうじゃ儂がベルンじゃ!ほれ。」
そう言ってベルンさんは新しいタオルをあたしに差し出してきました。あたしはそれを受け取って顔を拭き、
「あたしに鍛冶の修行をつけてください!お願いします!」
「あ~つけてやってもいいがうちに材料がねぇぞ・・・どうするか・・・」
あたしはにっこりと笑いマジックリュックから鉱石を取り出し、
「材料の鉱石なら大量にあります!」
あたしが鉱石を取り出すと目をパチクリさせて
「どれくれ~持ってるんだ?」
「この鉄鉱石なら数十トン、貴重なミスリルは1トンくらいかな・・・あっでもミスリルは太守様から追加で5トンくらいもらえる予定です。」
「・・・嬢ちゃん何もんだ?」
あっ自己紹介がまだだった
「あたしは天魔王国のニーナ!おじいちゃんはルインのモーゼンです!」
「何!あのモーゼンの小僧の孫なのか!それに天魔王国ってこの国を救ってくれた!」
「はい!その天魔王国です。」
色々な話をして弟子にしてもらえるようです。頑張って天魔の翼の皆に貢献しないと!がんばるぞ!オー!と心の中で皆に誓うのでした・・・
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一方その頃デモニクス帝国デモートの港に≪商業都市国家アクセリア≫からの援軍300が到着しました。
≪商業都市国家アクセリア≫
大商人を中心に貿易で利益を上げている国。商人と言っても海洋貿易が主で海賊などと戦うことが多くそこらの騎士には負けないほどの強さを持っている。




