ルイン平原の攻防01
獣人の砦へボクたちは、疾風の牙に所属していた者たちを集めて、飛空艇にてここにやってきた。地上で出迎えていたライゼンにボクは
「ライゼンさん戦況は?」
「はっ!ルイン王都は戦力の大半を北の亜人王に向けていて、現在王都には近衛兵を合わせ300といったところです。」
その言葉を聞いたスズカは
「そんな・・・」
スズカはあまりに戦力が少ないことに顔を青くしている。そんなスズカをしり目にライゼンは淡々と状況を説明した。
「そのため王都での防衛が困難なため迎撃に打って出るとのことです。」
ボクは考え込んで
「・・・それでも厳しいね・・・」
「キョウ様我らもお連れください!」
そう言ってコルトさんとカーナさんがこちらへ歩いてきてボクの前でそう言った。
「カーナさん魔人の砦の防衛は?」
「はい。防衛は母とフォルト様が用意してくれたゴーレムに任せてきました。」
・・・フォルト老・・・ドワフロトへの戦力大丈夫かな?大丈夫だよね?
「・・・はぁカーナさんは分かりましたけれど、コルトさんここの防衛はどうするんですか?」
そうコルトさんに聞くと、その後ろからリムドさんが
「一時的に私の部隊が防衛に加わります。どうかコルト殿に汚名返上の機会をお与えください。」
ん~気持ちの問題か・・・戦力が思ったより王都に無いようだから戦力はほしいけど・・・
「・・・分かりました。ではコルトさんとカーナさんの部隊は先行してルインの部隊に合流してください。」
「はっ!必ずや汚名返上して見せます。」
「はい!」
そこにスズカが
「あっあのキョウ!私も一緒に行っちゃだめかな?」
えっ?スズカも・・・ん~フォルト老からビット50機貰ってるから大丈夫だとは思うけど・・・1人じゃ危険だよね
「・・・はぁロウハ。スズカと一緒に行ってあげて。」
そうボクが言うとスズカは満面の笑みで
「ありがとう///」
「ん。姉さん私が守る!」
それを聞いたコルトは
「ではスズカ様を先遣隊の隊長ということでよろしいでしょうか?」
「うんそうなるね。その護衛にロウハとゴーレム40体、コルトさんとカーナさんはスズカの補佐をお願い。こちらも準備が整ったら駆けつけるから。」
「はっ!お任せあれ!」
「はい!この命に代えてもスズカ様とロウハ様には指一本触れさせません!」
その言葉にボクは
「ダメだよ命を懸けるなんて!ビットやゴーレムとは違うんだから。基本的にはゴーレムやビットを前面に出して動きが止まったところを2人の部隊で殲滅という戦術で対応して!いいね命令だよ?命は大事にだよ?」
「・・・分かりました。ですがお二方が危険にさらされれば!私の命に代えてもお二方をお守りいたします!」
「私もカーナ殿と同じ思いであります!」
・・・はぁここはボクが折れなきゃダメか・・・
「分かった。それでいいよ。」
話がまとまったと思ったスズカは
「それではキョウ行ってまいります。」
「あぁ気おつけて。」
そういうとコルトさんとカーナさんと共にスズカとロウハも部屋を後にした・・・