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ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
ルイン動乱編
49/240

ドワフロト防衛戦02

 獣王軍率いるグエンはドワフロトに迫っていた


「デスグリズリーA、B隊は、南門から攻めよ!」


「「グォ!グォ!」」


「デスベアーA、B隊は、東門からだ!」


「「グォ!グォ!」」


「残りは西門だ!」


「ガゥ!」


 と矢継ぎ早に指示を出した。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ドワフロト西門で獣王軍を迎え討ちながら兵士は


「かっ数が多すぎます!」


 それを聞いたドワフロト騎士団団長は檄を飛ばす。


「えぇ~い一歩も引くな!ここを死守できなければ我らに明日はない!」


 次々と押し寄せる魔獣に対してドワフロトは

 西門に騎士団200、北、南、東門にそれぞれ守備隊100づつを配置して防衛に当たっている。これは獣王軍が西の山より攻めてきているからである。


 しかしながら対する獣王軍は先の戦闘で減ったとはいえ約1000絶望的ともいえる数である。いくら城壁が頑丈に作られているとはいえ攻撃に使う設備がほとんどない状態なのである。そして最悪なのが食糧事情である。ドワフロトは交易によりその90%の食糧を輸入に頼り切っていたため食糧の備蓄が少なくもって10日といった量しかないのである。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ドワフロト会議室にて参謀の貴族が


「北門には攻撃がありません!他の門へ戦力を集中してはどうでしょうか?」


 ドワフロト太守はその貴族に向かって


「馬鹿もん!それは敵の策であろう!あやつらの機動力なら門を手薄にすればすぐにそこに集まるわ!」


 貴族は狼狽えながらも


「しかしそれでは他が持ちません!」


 ドワフロト太守は決意した表情で


「・・・俺が出る!まず敵本体から遠い東門の敵をたたき数を減らす!」


「はっ!」


 このときなぜ北門に敵兵が居ないのは天魔王軍を警戒してなのだが・・・この状態ではそこまで頭が回らないのも無理はない。


・・・・・・・・・・・・・・・


 獣王軍西門付近本体でグエンは


「なに!東門が崩れそうだと!ならフレイムウルフ隊を南に送り一気に落としてしまえ!」


「ガゥ!」


・・・・・・・・・・・・・・・


 1日目の戦闘は夕方に獣王軍が攻撃を中止して終わった。


 被害は北門 守備隊A 94>94

    東門 守備隊B 100>40

       太守部隊 100>90

    南門 守備隊C 100>20

    西門 騎士団A 100>72

       騎士団B 100>66

 総数残り382


 対する獣王軍は

    東門 デスベアー隊A 100>32

       デスベアー隊B 100>57

    南門 デスグリズリー隊A 100>96

       デスグリズリー隊B 100>88

       フレイムウルフ隊 100>100

    西門 グエン隊 100>100

       スカウトバード隊A 100>100

       スカウトバード隊B 40>0

       バトルウルフ隊A 100>32

       バトルウルフ隊B 100>22

 総数残り627


 この戦いで獣王軍の被害の方が多いようだが主力のデスグリズリー隊、フレイムウルフ隊がほぼ無傷で残っているために、このままでは南門が落ちるのは時間の問題であった。


 一方ドワフロト側は西門の戦力を殲滅できずに再編制をしなければいけなくなっていた・・・

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