動乱の始まり後編
ボクはリゲンとフォルトの方を向き
「さてと≪あれ≫準備も急いでね。」
リゲンは思い当たる自分の考えを口に出す
「あれとは飛行艇でございますか?」
「そうそれ。」
今度はフォルトが状況を説明しだした
「フォフォフォ修理は今日中に終わりますなぁ。」
リリアはその言葉に続いて
「それから調整に1日、物資の搬入に1日となりますから3日後になります。」
「・・・リゲンさん。ライゼンさん。」
「「はっ!」」
「リゲンさんの部隊は騎馬にてドワフロトへ向かってください。ライゼンさんの部隊はリクさんの部隊と共にルイン王都へ向かってください。」
「はっ!直ちに!」
とリゲンは立ち上がり
「お任せあれ!」
とライゼンも続いて立ち上がり、部屋を後にした。
ボクは続けざまに指示を出す
「コルトさん、カーナさん。」
「はっ!」
とコルトは真面目な顔で
「はい!」
とカーナは微笑みを浮かべながら
「貴方方は砦に戻り防衛体制を整えてください。」
「仰せのままに。」
とコルトが手を胸に当て
「了解しました。」
カーナも同じように手を胸に当て、立ち上がり部屋を後にした。
「ウコンさん、サコンさん」
「はいな!」
と言いながらウコンは手を上げ
「はっ!」
と言いながらサコンは顔をボクに向け
「ウコンさんは補給線の確保を。サコンさんはここの防衛に協力してください。」
「了解でんがな。」
「命に代えても成し遂げて見せます。」
「サコンそら~重いがな!」
「うるさい!行くぞ!」
ウコンとサコンも部屋を後にした。
「フォフォフォわしは修理をいそぐかのぉ~」
「お願いします。」
「フォフォフォ構わんよ。」
そういってフォルトは部屋を後にした。
「リリアまた留守お願い。」
「お出になるのですか?」
「ああ冒険者としてね。出発は3日後だけどね。」
その言葉にオウカが
「ではそれまでに準備を終わらせますわ。」
「ん。それでどっち?」
「ボクらの行先は王都だよ。」
スズカは頬を赤く染めながら
「キョウ///ありがとう。」
だってスズカの家族がいるしね
「リリア訓練場借りるね。」
「?構いませんが・・・」
「ちょっとね魔王相手にするのに今のままじゃ・・・心もとないからさ。」
「そうですか。お手伝いが必要なら行ってください。」
「ん分かった。でもゴーレム借りたから大丈夫だよ。」
「ん。ボクも!」
「私も!」
「もちろんわたくしも行きますわ。」
と3人も立ち上がり、遅れてニーナが
「じゃああたしは修理手伝ってくる。飛空艇に興味があるからね。」
そうしてボクらは会議室を後にした。




