動乱の始まり前編
天魔の古城会議室、一つのテーブルを囲み会議が行われていた。ボクはそこで
「それで黒幕について何かわかったことはあるのかな?」
ボクの言葉にコルトが
「調べたところ父上に接触していたと思われる者が度々ルインの王都で目撃されています。」
そしてカーナが
「私共の方はドワフロトにて確認しております。」
それを補足するかのようにクラマは
「後は拙者から、お二方に依頼されて調べたところ双方とも山を越え獣王の森に入った痕跡を確認しました。」
フォルトは一瞬目を細め
「ほぉ~獣王の森とな?・・・これは少々厄介ですな。」
その言葉を聞いたリリアが
「フォルト殿厄介とは?」
「うむ。考えられる最悪は・・・亜人王と同じように獣王の復活かのぉ。」
一同の表情に緊張が走る。そしてライゼンが口を開き
「獣王が復活していると?」
ボクは少し考え込んで
「・・・クラマさん偵察部隊に町まで戻るように指示を!フォルト老は偵察用ビットの展開を可能なら他に封印された魔王の動向もお願いします。」
リリアは小首を傾げながら
「キョウ様?」
ボクの考えを察したフォルトは
「分かりました。キョウ様は、もしや獣王が復活しているということは他の魔王の復活もあり得ると?」
「可能性があるって程度だけれどね。」
ライゼンは自分の考えをまとめるように
「亜人王の復活・・・獣王の復活の可能性・・・十分考えられます。」
「では至急手配いたすでござる。」
そういってクラマは部屋を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・・
獣王の森深くの古城、野獣のような大男は水晶を見ながら獣王ボルクスは
「つまらんもう終わってしまったのか。」
傍にいた一人の側近が
「はっ!しかしながらかなりの戦力が減ったかと。」
もう1人の側近も
「これでどちらを攻めてもそれほど大部隊での援軍はないかと。」
「そうか・・・ならガンドを呼べ!」
「わしならここにおる。でどってだ?」
太った鎧に身を包んだ大男が配下の集まっている中より前へと出てきた。
「ルインだ!兵1000を率い落とせ!」
「あそこは確かもぬけの殻だぞ?つまらんな。」
ガンドの言葉を聞いた側近は
「まずは確実に落とせるとこを落とし、我らの復活ののろしを上げまする。」
「そういうことだ。頼んだぞガンド!」
「はっ!行くぞ野郎ども!」
「「「おぉぉぉ!!!」」」
そういってガンドを筆頭に荒くれ者たちは謁見の間を後にした。静まり返った部屋の中でボルクスは
「グエン!」
「はっ!ここに。」
細いが凄みのある男が前へと進んだ。
「お前はドワフロトを攻めろ!兵は同じく1000だ!」
「はっ!獣王様のご命令のままに!」
そういってグエンも謁見の間を後にした。グエンが去ったあと側近が
「獣王様どういうことでありましょうか?同時とは。」
もう1人いた側近が
「そんな事も分からんのか?同時に攻めることで天魔軍は動けぬよ。動いたとしてもどちらか一つ。」
その言葉を聞き獣王の口がニヤリと上がり「「「おぉぉぉ」」」と謁見の間に残った面々から声が上がった。




