表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
拠点攻防戦編
30/240

クラン後編

 すべての人たちの手続きで半日が終わってしまった・・・はぁ疲れた。ギルド備え付けの食事処兼酒場で食事をしていると、クラマがこちらにやってきた。


「キョウ様こちらが拠点周辺の状況になるでござる。」


 そういって数枚の資料を渡されたので目を通すことにした。


 内容はリリア達の部族は3つの周辺部族と敵対していること


 大規模戦闘でリリア達が辛くも勝利したこと


 しかしながらリリア達もかなりの負傷者を出したこと


 3つの周辺部族の後ろには、天魔王(偽物)の勢力が協力していること


 なぜ偽者かってのはその天魔王が魔族であることからボク(現天魔王)やルディス様(先代)でないことから明らかに偽者であること


 偽者の勢力の規模はまだ調査中となっているが、他は判明している。


ガンゼンを部族長とした魔族で兵数150人


コボルを部族長とした獣人族で兵数100人


フォルトを部族長とした天人族で兵数10人、ゴーレム50体


・・・フォルト老?


「クラマさん。このフォルトってゴーレムクリエイターのフォルト老のこと?」


「そうでござる。」


「・・・ライゼンさん≪疾風の牙≫を率いてリリア達に合流してもらえるかな?」


「はっ!承知しました。」


「≪天魔の翼≫のメンバーはボクと共にレームの村へ行くよ。いいかな?」


「はい。」


「わかりましたわ。」


「ん。」


「わかった。」


「キョウ様よろしいでしょうか?」


 竜人族のこの女性はライゼンさんの奥さんだ


「どうぞ。」


「では・・・私の記憶が確かなら、そのレームの村は天人族の村で、こちらと敵対関係にあると思うんですが・・・」


「今はね・・・先代のルディス様の頃は忠臣だったんだよ。だから説得に行こうかと思ったんだけれど、だめかな?」


「だめではありませんが、交渉するのであればウコン殿をお連れください。きっとキョウ様のお役に立つはずです。」


 そうライゼンさんが勧めると


「せやな。交渉事はわいに任せとき。」


 ウコンさんは自信たっぷりといった具合に答えた。


「わかった。ウコンさんもこちらに・・・あっそうだウコンさん物資の補給どれくらいかかりそう?」


「それならもう終わってまっせ。」


「じゃあボクたちは食事が終わったら出発するよ。そっちはライゼンさんの判断に任せます。」


「準備が終わっているのなら我らも共に・・・いや少し時間を空けた方が良いか。」


 ライゼンさんは途中でともに行こうとするのをやめてリクさんの方へ顔を向けると、軍師的な役割のリクが


「そうですね。共に動いたのでは警戒されてしまうかもしれませんからね。」


 うんボクもそう思うね。


「ではそういうことでお願いします。」


 それからしばらく皆食事を楽しんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ