クラン前編
ボクたちは今ガードナの冒険者ギルドにいる。なぜいるかというと、≪クラン≫を作るための手続きに来ているためである。
≪クラン≫
冒険者の共同組織。又は目的や志を同じくする者の集まり。
ボクたち≪天魔の翼≫を中核として≪疾風の牙≫がそこに加わる形ではあるが、もともと≪疾風の牙≫はクランとして活動しており、大所帯であったために朝からその手続きでギルドは大忙しである。
なぜ大所帯かというとみんなドラグーナ時代にボクが色々と助けたりした村や町、一族といった中から募ってボクの捜索に当たっていた人たちで、ボクが戻らないと分かると、見つかったことを伝えに戻った者はいても、他はボクに付いていくといって残ってしまい、今に至っているのだが・・・はぁ家族で来ている者もいるから拠点が必要だよね?あそこ使えるかな・・・そう思いパスを通じリリアに念を送ってみる。
(リリア今大丈夫?)
(キャ!だっ大丈夫です。キョウ様何かありましたか?)
城に彼らを連れて行っていいかと聞いてみると、来るのは構わないけれど今近隣の魔族と戦争状態にあることを伝えられた。そこでボクはリリアにちょっと皆に確認をとると伝え待ってもらった。
「ライゼンちょっといいかな?」
「何でございましょうキョウ様」
ボクは拠点とに心当たりがあること、そこは魔族が主に住んでいること、そして今近隣の魔族と戦争状態であることを伝えた。
「つまりその戦争を終結させればその拠点は安全だということですね。」
えっ?あの説明でどうして安全なんて言葉が・・・
「つまり勝なり停戦させるなりすればある程度の安全は確保出来るちゅうことや。」
あっそういうことか・・・ウコンさんは主に後方支援を担っていた人で元はドラグーナでも有名な店の三男だ。
「ちゅうことで、クラマはんの部隊に情報集めさせた方がいいちゅうことやな。」
「分かったでござる。では先に我々が。」
「ちょいまちい。場所聞かんで行くきかいな?」
「おお!そうでござった。してどこでござる?」
ボクは地図を取り出しクラマさんに伝え、ギルドの処理をクラマさんの部隊を優先して処理してもらった。
あっちなみに≪疾風の牙≫のメンバーにはボクが天魔王だと伝えてあるけれどね。基本秘密ということも含め・・・
「わいらの部隊も処理終わったみたいやから、物資の調達言ってくるさかいこれで失礼させてもらうわ。」
「お願いします。」
「任しとき!」
ウコンは親指を上に突き出しニカッと笑いながらギルドを後にした。
ボクはリリアにそちらに向かうことを伝えて念話を終えた。




