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ユグドラシル~剣と魔法と冒険譚  作者: あおい聖
冒険者編
23/240

戦いの後で前編

 霧が晴れると同時にキョウは、崩れるように倒れた。医療員として来ていたエリルさんの話では、全身の筋肉がズタボロで、骨には無数のひびが入っているとのことだった。幸いにも気を失うと同時に指輪の力で封印されたために、本当のステータスはばれなかったが、そのまま意識は戻らなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 10日目


 昼頃ドーパンに王都より派遣された討伐軍800人が到着した。夕方になり資材などと一緒に300人がこちらに派遣されてきた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 11日目


 石材を用い砦の改修が始まり、また寝泊り出来る建物の建築も始まった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 12日目


 石材による改修がほぼ終わり、初日から居た人員がドーパンへ戻ることとなった。この時まだ目覚めていないキョウも荷車を使い運ばれた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 13日目


 斥候部隊によりゴブリン達が山にある城に立てこもっていること、それに伴い周囲にはゴブリンがほとんど見当たらない事が領主トゥエルに伝えられ、その日の夕方に取り敢えずの脅威が去ったことが発表された。


・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・ん、ん?・・・つぅ・・・」


 ボクは起き上がろうとして全身に痛みを感じた・・・辺りを見回すと見知らぬ部屋に寝ていることに気が付いたが、ボクが寝ているベッドの上に覆いかぶさるようにスズカが寝ていたので、一先ず安心してスズカの髪をなでていると、部屋の扉が開きロウハが駆け込んでくる。


「兄さん!兄さん!」


 そう言いながらボクに飛びつく・・・い痛い・・・何とか受け止めることはできたが物凄く痛かった。


「こら!ロウハ待ちなさい!」


 ロウハを追いかけるようにオウカが姿を現す。状況から本当に追いかけてきたみたいだけれど・・・


「ん・・なに?どうしたの?」


 そんなことを言いながらスズカが目を覚ます。


「皆おはよう。」


 スズカとオウカがハッ!と驚いたようにボクの方を向くと今にも泣きそうなそれでいて、笑っているような顔で、


「キョウ!」


「あにさま!」


 と言うと同時に2人とも飛びついてきた。・・・嬉しいんだけれど・・・痛い・・・


「心配かけたみたいだね・・・あのあとどうなった?」


 ボクは3人にあの後どうなったのかの説明を受け、4日もたっていることを知り本当に申し訳なく思って笑顔でお礼を言ったら、3人とも顔を真っ赤にして「「「気にしないで///」」」と言って笑顔で返された。

冒険者編は年内に完結予定です。

新章では、やっと勇者が出てきます。

来年開始予定です。

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