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32話 AICⅡ②

 俺たちは今、街中を散策している。


 しばらく歩き続けていると、多くの人がにぎわっている場所を発見した。


「アイス、あそこはなに?」


「あれは遊園地という、乗り物などの遊具を設けた商業施設です。主に人間の観光用に……」


「うわーたのしそう!」


「ふむ。ならいってみるか。どっちが先につくか競争するだ!」


「のぞむところ!」


 アイスさんが説明している途中で、2人は遊園地に行ってしまった。


「おい、お前らちょっと待て! ユウト王子、ガキどもは俺が見ておきますのでどうぞ他の場所を観光しててください」


「ああ、ありがとう。よろしく頼むよ」


 2人のあとを追うよう、ストラもすぐさま行ってしまった。


(……ストラを保護者役として連れてきておいて正解だったな)


「あっ、いまユウくんなにか悪いこと考えてたでしょ!」


「べ、別にそんなこと考えてないぞ。気のせいじゃないな?」


「絶対ウソだ!怪しいなぁー」


 こうしたくだらないやりとりを楽しみしながら、俺たちは先に進んだ。






「アイちゃん、この施設はなにかな?」


「……アイちゃんというのは、私のことであっていますか?」


「うん。そうだよ」


「了解しました。ここはモンスター館です。スライムなどの比較的弱いモンスターのみを飼育・研究し、観光に来た方たちに公開する施設です。飼育環境はモンスターに最も適した……」


「うわー! すごい! みんな、さっそく見に行こうよ!」


「そうね! さっそく見てみましょう」


 ミーロンたちがモンスター館に向かって駆け出した。


「すみません。みんな説明の途中で先に行ってしまって」


「…………いえ別に」


 返事が来るまでの間が少し気になった。


「もしかして気にしてます?」


「いえ、ロボットには感情はないので気にはなりません。……別に、説明の途中で行ってしまわれたからって悲しいわけじゃありませんので、よけいなご気遣いはしなくて大丈夫です」


 ……まあ、そういうことにしておいてあげるか。


「分かりました。それじゃあ、俺たちも行きましょうか」


「了解しました。目的地をモンスター館に変更します」


 俺たちもいそいでモンスター館に向かった。





 アイスさんが言っていたように、モンスター館ではスライムなどの様々なモンスターの生態や特徴などが丁寧に説明されている。


 これを見ているだけである程度モンスターの知識を得られそうだ。


 なかにはすごく珍しい情報なども書かれていた。


「スライムとかにもいろんな特徴があるんだな。知らなかったことがたくさんある」


「はい。私も知らなかったことがたくさんありました」


「へぇー。意外だな。ユキにも知らなかったことがあるなんて」


「当然です。フフッ、私を何だと思ってるんですか?」


「そうだな……、歩く辞書とか?」


「なんですかそれ。まったくユウト様は」


 ようやくユキが笑顔になってくれた。


 楽しんでくれているようでなによりだ。


「ユウくん、ユッキー、なにしてるの? はやくこっちにきて! すごいのがあるよ」


 ミーロンに呼ばれたのでいってみると、そこにはいろんな種類のスライムが大量にいた。


「これはいったいなんだ?」


「なんかね、スライムを触っていいらしいだよ」


「え? スライムって触っても大丈夫なのか?」


「はい。ここにいるスライムたちは危害を加えない様に育成していますので、触っていただく分には問題ありません」


「へぇー。そんなことまでできるのか……」


 ミーロンたちは楽しそうにスライムたちとたわむれている。


「えへへー。ぷよぷよしててかわいい」


「は、はい。それに、もちもちしててすごくきもちいいですー」


 みんな思い思いにスライムを抱いたり触ったりして楽しんでいる。


 そんな様子を見て、俺も少しだけスライムに興味がわいてきた。


「俺もスライムと遊んでみるか」


 俺は近くにいた2匹のスライムを、それぞれつかんでもちあげてみた。


「おぉー、これはなかなかいいな」


 さわり心地がバツグンで、ずっと触っていたくなる。


 しばらくの間俺はスライムを抱き続けた。

 

 すると突然、俺が持っていたスライムたちがあばれだした。


 ……どうやらキゲンを悪くさせてしまったようだな。


 すぐにおろしてあげようとしたが、暴れていたためあらぬ方向にスライムが飛んで行ってしまった。


「あっ、まずい……」


 運悪く、2匹のスライムはミーロンとあまねちゃんの服の中に入ってしまった。


「うわわ、スライムが入ってきた!く、くすぐったいよ」


「きゃあ、どどどど、どうしましょう」


 2人ともめちゃくちゃ慌てている。


「落ち着いてください。二人とも……、きゃあ!」


――ドボン


 2人をなだめようとしたユキだったが、誤って転んでしまい、スライムがいるところに頭から突っ込んでしまった。


「ユ、ユッキ―大丈夫って、ってうわあ!」 


「え? ちょ、ちょっとまってくださ……」


――ドボン


 連鎖的にミーロン、そしてあまねちゃんまで転んで、3人仲良くスライムまみれになってしまった。


「緊急事態発生。今すぐ清掃します。まずは服を脱いでください」


「ちょ、ちょっと待ってください、こんなところで服を脱がさないでください!!」


 ……とんでもないことになってしまった。




 このあと俺は、今まで経験したことがないくらいこっぴどく3人から怒られた。


※次は明日の12時20分ごろに第33話を投稿します。


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