↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/59

31話 AICⅡ①

 舞踏会から2週間が経過したあと、俺たちのもとに招待状が届いた。


「ユウトさん、私たちまでついていっちゃって本当に良いんでしょうか?」


「いいんじゃないか? お連れの方もどうぞって言ってたし」


 今回は舞踏会のメンバーにクロノスとストラを加えた、計9人で訪問する予定だ。


「まあ、許可なんかもらわなくても僕はついていくけどね」


「同感です。それに、アイス国王をユウト様と二人っきりにするわけにはいきませんから」


 クロノスはさておき、ユキはいまだにアイスさんを強く警戒しているようだった。


「そんなにアイスさんを警戒しなくてもいいと思うぞ。そんなに悪い人……っていうかロボットじゃなさそうだし」


「そういう問題ではありません!」


 なぜか強く否定されてしまった。


 いったいどうしたのだろうか?


 しばらく考えてみたが、結局原因はわからなかった。






 そして迎えた当日、俺たちは門の前でアイスさんが迎えに来るのを待っていた。


「ゆうと、もうまちくたびれた。あるいていこう。わたしをおんぶしながら」


「AICⅡは遠すぎるから歩くのはなしだ。それにおんぶもしないぞ」


「けち」


 それにしても少し心配だ。


 門の前は平野になっているから、乗り物がきているかどうかすぐにわかるんだが……


 集合時間まであと1分となった今、馬車や乗り物が来る気配は全くなかった。


「あれー、これ間に合うのかなー?」


「まったく、神である僕を待たせるようなことがあったとしたら……」


――ゴゴゴゴゴッ


 みんなで話をしていると、空から車が騒音を立てながら降りてきた。


 ……とんでもないものが登場したな。


 みんなは目を丸くしてその光景を眺めていた。


 車が地上につくと、中からアイスさんが出てきた。


「到着時刻確認。1秒も遅れなし。……予定通りお迎えにあがりました」


 当然この状況を受け入れられはずもなく、アンリがまっさきに疑問を口にした。


「えっ、いやちょっと待ってよ、これはいったいなに?」


「質問回答。これは空飛ぶ自動車、通称FCです」


「いや、通称とかはどうでもいいのよ! そういうことじゃなくってさ……」


「疑問。どういうことでしょうか?」


 アンリの言いたいことは分かる。


 おそらく、どうしてこんなものがあるのかを聞きたいんだろう。


「アイスさんの国では車が飛ぶのは当たり前なのでしょうか?」


「はい。AICⅡで製造されている車にはこの機能が100%搭載されています」


「そ、そうなんですか」


「原因不明。なぜみなさん驚いているのでしょうか?」


「あの、俺たちの国では車は飛ばないんですよ。なのでみんなこれをみて驚いているんですよ」


「解決。そういうことでしたか」


 どうやら俺たちが驚いている理由を理解できたようだ。


「それではみなさん、乗車してください。これからAICⅡを案内いたします」






 出発から30分ほどでAICⅡが見えてきた。


「ゆうとみてみて、このくにめっちゃすごい!」


「確かに。これはすごい……」


 アイスさんが言っていた通り、街にはFCが何台も飛び交っていた。


 それ以外にも俺たちの国とは街並みがだいぶ異なっていた。


 街中には自然が一切なく、ほとんど建物で埋め尽くされている。


「ユウト様、この国の建造物は少々おかしくありませんか?」


「ああ、確かに。どの建物も異常に高さがあるな」


 ざっと見渡す限り、どれも6階以上の高さがある建物だらけだ。

 

(たぶんこれも日本って国にある建物なんだろうな。たしか高層ビルなんて呼ばれ方をしていた気がする)


 このあとも俺たちは街並みを観察し続けた。






 しばらくすると、アイスさんからアナウンスがあった。


「そろそろ王宮につきますので、みなさんは降りる準備を開始してください」


「え? この辺りには王宮っぽいものが見当たらないんですが……」


「正面にある超高層ビルが王宮です」


 そういわれて正面を見ると、そこには異様に高さがある王宮があった。


「ユウくん、もしかしてワクワクしてる?」


「そうみえるか?」 


「うん。目がすっごくキラキラ輝いてるよ! ねぇ、アンリンもそう思うでしょ?」


「そりゃそうでしょ! こんなの見たら誰だってワクワクするよ! ねえねえ、王宮についたら、さっそくみんなでこの街を観光しに行こうよ!」


「いいね。そうしよう!」


「わたしもいきたい。はやくいこう。もうまちきれない」


「フン。まあ、神である僕にはこんな光景みなれたものだが、一応この街を視察しておいてやろう」


 どうやら俺だけでなく、みんなもこの街に興味が湧いたようだな。


「みなさん観光をご希望のようですね。それでしたら私が案内いたします」


「え? いいんですか?」


「問題ありません。むしろ、この街は複雑な構造をしているので案内役が必要かと思われます」


「ありがとうございます。それじゃあアイスさん、よろしくお願いします」


「了解しました」


 王宮に到着した後、俺たちはすぐに観光を開始した。



※次は明日の12時20分ごろに第32話を投稿します。


この作品に少しでも興味を持っていただけたら、


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、自由に評価してください。


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


もしよければ感想もぜひお聞かせください!


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。