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第九話 沢野からの紹介

 はるかは試合の観戦の為に自分の席に戻った。試合会場に入場は、いつもの通り女性優先だから、はるかは早いうちに会場に入り、出来るだけいい場所の席に座った。

 しばらくして、選手入場が始まるとのアナウンスが有り、全員が着席し静まり返ると、音楽が鳴り響き、選手入場のアナウンスの後、今日出場する選手達が入場してきて、一人一人リングに上がり出した。

(あれ、エリカは試合に出ないの)

はるかはエリカが団体のジャージを着たまま、選手入場の為に動き回っているのを見て驚いた。エリカはデビューしたとはいえまだ新人のままである。いつも試合に出られると限らないことをはるかは知らなかった。エリカはエリカではるかを気にしていたら試合にならないし、試合の後はるかを誘導しなければいけないから、試合を組まれない方が良かった。

 リング上にヒール軍団以外全員揃い、代表して沢野が挨拶を始めた。そして

「私達は、今度麻雀の勝負をすることにしました。それで今日皆さんにお伝えしたいのは、その麻雀の対戦相手のはるかちゃんが今日会場に来てくれています」

そのサプライズな情報に観客がどよめく。はるかはすぐに自分自身が紹介されてリングに上がるかの思う。

「それで試合が終わった後、はるかちゃんから挨拶があるので、試合が終わっても帰らないでください」

とはるかはすぐにリングに上がらなくて済んだ。はるかはすぐに紹介されなくて残念がったが、それはそれでほっとした。今上がって、はるかの挨拶がその後の試合に支障をきたしたら、申し訳ないと思っていた。

 はるかは挨拶は最後だからと、安心して試合の観戦に集中する事にした。

 

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