第八話 心配するエリカ
エリカははるかにどんなことを頼まれるか心配だったが、肝心のはるかがエリカに何も言ってこなくて、そうこうしているうちに土曜日になった。
土曜日はエリカは試合準備の為サバンナは休みだった。そして試合中にはるかに付き添って案内しなければならないから、エリカは試合が無かった。それで少しは精神的に余裕が有ったが、それでもイベント好きのはるかである。また突発的に何か考えて実行しようとするかも知れない。エリカは本番までとても気が抜けなかった。
「店長、先に帰りまーす」
はるかがそう言ってサバンナを後にした。店長は一人残った美幸に
「後藤さんは一緒に行かないの?」
「え、いいです」
美幸は言葉少なく断った。美幸は前回のイベントがトラウマになっていて、もうイベントに何が何でも関わりたく無くなっていた。
試合会場が開場されお客さん達が会場に入ってくる。エリカははるかを見つけ
「松山先輩、こちらです」
「え、どこ行くの」
はるかは建物の中にエリカに案内された。
初めての場所にはるかは物珍しそうに周りを見る。
「松山先輩、試合が終わったらここで待機してください。出番になったら呼びますから」
とエリカは控え室を一室はるかに宛てがった。その控え室はフリーで参戦した選手用で、シャドークィーンらのヒール達はまた別に控え室が有った。
「じゃあ挨拶が終わってもここに来るね。勝負の打ち合わせとかあるから」
「そうですね、挨拶が終わった後もここに来てください」
とエリカはとりあえず一仕事終えてほっとした。




