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第三十一話 連携プレイ

 はるかはいつもなら安くてもあがるけど、今日は勝負イベントということで、少しでもかっこいい所を見せようと、強引に三色を狙って聴牌をも崩してノーテンで流局してしまった。だから本来は無かった東一局一本場をもたらしてしまい、それが沢野に有利な流れを作っていった。

 東一局一本場、沢野に役牌の対子が二つ入るなどの軽い手が入った。それを知らずにエリカは白を切った。

「ポン!」

沢野が一枚目の白を鳴く。

「エリカ何やってんのよ!」

すぐさまはるかの怒りの声がエリカに向けられる。

(こんなのわかりませんよ)

とエリカは心の中で呟く。そしてエリカの切った牌は鳴かれずにはるかの自摸番になり、はるかが切った中に

「ポン!」

沢野が鳴いた。

「エリカわかってるでしょ、もう發は切れないわよ!」

(自分で切って鳴かせといて)

とエリカは心の中で呟く。

 そしてまたエリカとはるかの自摸番が来て、この時は沢野に鳴かれなかった。しかし木下が第一打で赤五萬を切った。それを見て驚くエリカとはるかを見ながら沢野は

「チー」

と言って赤五萬を鳴いた。

「これは絶妙な連携プレイです」

「サバンナルールでは同一牌の食い替えは認められませんから、他の牌を切りますね」

沢野は他の不要牌を切って順目を進める。エリカとはるかは二人が協力し合って打っていることが、これで分かった。エリカはある程度は予想をしていたから驚かなかったが、はるかはこの連携プレイの効果をひしひしと感じ始めていた。

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