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第十七話 はるかの独りよがり

「じゃあな」

「ありがとうございます」

狂子はエリカに悪巧みがばれないようその場をシャドークィーンの仲間と一緒に離れた。

「エリカどうしたの?」

目の前の光景に驚きながらもエリカは、我に返って

「松山先輩、遅くなりましたのでタクシーを呼びますから、タクシーで帰ってもらえないですか」

と沢野から貰った一万円札をはるかに渡した。

「え、ほんとにいいの、これもしかしてエリカの自腹?」

「いや自腹じゃないっす。沢野先輩が出してくれました」

それを聞いてはるかは本当に安心をした。さっきのマイクで沢野がブチ切れたらどうしようかと少しは真剣に悩んでいたが、沢野が単なるパフォーマンスだと理解したとわかって元気になって

「やっぱシャドークィーンよね。ほらどうやったらプロレスが面白くなるか理解しているのよね。だから私のマイクも認めてくれて・・・・・」

と得意の独りよがりを始めだした。エリカはシャドークィーンの卑怯なやり方に腹を立てている方だから、はるかの言うことには相槌を打てないし、否定も揉めることになるから我慢して言えない。だからただ黙っているだけだった。

「それじゃタクシーを呼びますので」

とエリカはそういって二階の事務所に上がり電話でタクシーを呼ぼうとした。

 事務所に入りいきなり沢野から

「おいエリカ、はるかちゃんは居たのか?」

「はい」

「おいタクシーを呼んでやれ」

と沢野が事務をやっている人にそう命令をした

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