表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咲瀬町の小さな物語  作者: しょーたろー
第二章 Re:Member
43/50

第二章 Re:Member エピソード15 Forced horse

新年、あけましておめでとうございます。

最新話です。

最後まで見てくれたらありがたいです。

よろしくお願いします

みんなワイワイと盛り上がってる。

俺もその盛り上がっている空間に浸透して笑っている。

隣には綾瀬さんが座っている。綾瀬さんもたまに冗談を言ったり言われたりで照れたり怒ったふりをしたりして笑っている。

三宅くん以外は。


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

俺、三宅流星は小学生の頃は陰キャだった。

人見知りでメガネをかけてる本好き、言っちまえば絵に書いたような人物だ。一人称は『僕』で話したりできる友達も一人もいなかった。


小学校6年生のある日に席替えをした。席は窓側の一番後ろ。隣の席になったのは秋田紅葉だった。

秋田紅葉という少女は学年でも1位2位を争うほどの本好きで、人の前に立つことを恐れなければ凄いピアニストになれると思えるほど繊細で綺麗な音を奏でられる言わば天才だった。

でもその事実を本人は受け入れようとしないし周りも気づいたりしなかった。

俺はたまたま彼女の家の前を通った時にピアノを演奏しているのを聞いたから知っているけど、周りの人達は誰一人知ろうともしていなかった。

そこで俺は彼女に喋りかけてみた。些細なことでもいい、どれだけくだらないことでもいいから話してみる。だって・・・友達と言える存在がいなかったから。

挨拶をするようになり、くだらない話を2人でコソコソとする内に俺らは友達と言える存在になっていた。


卒業式の日。俺と秋田さんはある約束をした。


「僕は秋田さんの才能を引き立てるピエロになる!だから秋田さんは自分の持っている才能を存分に活かしてほしい。」


たった一人の友達だからこそ大事にしたい、たった一人の友達だからこそもっと輝いてほしいそう思ったからこんな約束をしたのだろう。今となっては恥ずかしい思い出だが、この約束があったから今の俺がいるような気がする。


中学に入学すると同時に今のキャラを作ったのだが最初は苦労をした。

人懐っこい性格にいきなり変えたからだ。言ったりしない冗談を言ったりノリに答えたりと大変だった。一人称を『俺』に変えて変なあだ名をつける。最初の内は秋田さんに愚痴を聞いてもらっていたことが懐かしく感じる。


高校生になってもこのキャラを続けていた。キャラが自分の中で浸透していたのか無理をしなくなっていたのだ。なぜなら彼女の才能が周囲から賞賛されるようになってきたからだ。


あの日感じた気持ちは今も変わらない。秋田さんには才能がある、天才なんだと思ったあの日からどれだけ頑張ってきただろう。

卒業式の日の約束、あの日の約束から俺の恋は始まっていたのだ。

ずっと傍にいられる、そう考えての行動だったから。


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


みんな盛り上がってる。こんな雰囲気の状態で連絡とれるのかなと不安になるがやるしかないよな。

そう考えた俺は秋田さんにsnsで『あきぴょん!今から外に出ない?話したいことがあったりするんだけど・・・』と送った。送ってから直ぐに返事がきた。内容は『うん、分かった。』


先に出ていたのか俺が外に出ると彼女は「ちょっと・・・窮屈に・・・感じていた・・・。ありがとう。」と言ってきた。

あぁ、やっぱり彼女の笑顔は素敵だ。ずっと傍にいたいと思ってしまう。


「あきぴょん、いや秋田さん聞いて欲しいことがあるんだ。」


俺がそう言うと彼女は「久しぶりに・・・前に戻ったね。」と言った。本当にそうだよね。


「俺はいや、僕は君のことが好きなんだ。もちろんピエロを演じ続けるよ。だけどこれからは君の隣にいたいんだ。お願いします、僕と付き合ってください。」


言った。告白した。今まで思っていた気持ちを全部伝えた。

頭を下げ右手を彼女の前まで突き出している状態だから今の自分の顔を見られる心配もない。

ドキドキドキドキと胸の音が高鳴っていく。まるで太鼓をだんだんと速く、強く叩いている感じだ。


「私も・・・・・・・・・。」


彼女は何かを言った。気持ちに答えたのだろうけど胸の音が大きすぎて何言ってるのか・・・分からない!!


「もう1回、言ってもらえないかな?」俺がそう言ったら彼女は俺の耳元まで顔を近づけ「私も・・・小学校の頃から・・・好き・・・。だから・・・これからも・・・一緒に・・・いよ。」


お互いどんな顔をしていただろう。好きという気持ちを伝え気持ちに答えて返事をする。たったそれだけのことなのに。恥ずかしいなのか興奮なのか言い表せられないなにかが原因で告白まで踏み込めなかったりする。

どんな顔をしていいのか分からない状態に陥っていたからぎゅっと抱きしめるしかできなかった。

儚く散ると考えていた自分とは今日でバイバイだ。

これからは大事な人を守っていくために否定から入るのをやめよう。


好きという気持ちが招いた行動は幸運にも幸せへと繋がっていたのだった。





最後まで読んでくださりありがとうございます!

続きは明日投稿します。

是非、読んでください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ