相模防衛戦
大和皇国諜報局の調査結果通り、20万の部隊が鎌倉を目指すため、3国連合軍の相模防衛ラインに攻勢を開始した。
この攻勢で大和皇国を完全に降伏させようとしている扶桑帝国軍は突撃戦車霧島や騎兵戦車金峯を主力とした戦車部隊を主軸とした部隊編成だ。
「この戦いでおそらく、今後の命運が決まるだろう。」
鎌倉侵攻軍総司令官の新田義秀元帥はつぶやく。
「もちろん、この戦いで勝利するのは我らですがな。」
参謀長の楠木隆元大将は自身気に語る。
「だが、油断は禁物だ。敵も死にもの狂いで襲ってくるだろう。」
「確かに、そうですな。」
「とにかく、作戦通りに進軍を開始するぞ!!」
「了解!!」
扶桑帝国軍は2方面から進軍を開始した。
「敵軍進軍開始を確認しました!!!」
「いよいよか、気を引き締め直すとしよう。」
小田原方面3国共同防衛軍総司令官の岸和田晴彦大将は気を引き締め直した。
「敵戦車発見!!!」
「攻撃開始!!」
士官の命令で戦車部隊は扶桑帝国軍の霧島や金峯を狙って砲撃を行う。
エルスランド帝国陸軍やイリース共和国陸軍の戦車の砲撃で金峯は次々と撃破されていく。
「金峯の被害が大きくなりそうだ、霧島を前に出せ!!」
突撃戦車霧島が金峯に代わり前面に出てくると、大和皇国軍の戦車では太刀打ちできず、遂に第15戦車軍は90%以上の戦車を撃破され、敗走した。
「やはり、大和皇国軍では太刀打ちできないか。」
「ここは、俺達で敵軍に反撃を行いましょう!!!」
エルスランド帝国の第67騎兵師団が敵軍後方を奇襲。
「いったいどこから現れた!!!」
楠木大将もこの奇襲には驚いた。
騎兵はサーベルで扶桑帝国軍の兵士を次々と斬り倒していく。扶桑兵達も銃剣で対処するが、第67騎兵師団の兵士たちは転移後の戦いから戦場を縦横無尽に駆け回る活躍をしており、エルスランド帝国陸軍騎兵部隊の中でも練度がかなり高い部隊だ。
「くそ、仲間がじゃまで撃てねぇ!!!」
「誰か、助けてくれ・・・ぐはっ」
「戦車か装甲車を出せ!!!!」
士官の命令で扶桑帝国軍の装甲車が現れた。
「おっと、装甲車には分が悪い。退くぞ!!」
第67騎兵師団は装甲車を見ると撤退していった。
この攻撃で、扶桑帝国軍は2万弱の死傷者を出した。
「撃て、撃て!!!!」
大和皇国軍の戦車部隊を敗走させた扶桑帝国軍戦車部隊は勢いを増して、攻勢を仕掛ける。
「そんなへなちょこ弾、当たるかってんだ、撃ち返せ!!!」
エルスランド帝国陸軍第56軽装甲師団の35t軽戦車と38t軽戦車は熾烈な砲撃を行う、扶桑帝国軍の突撃戦車霧島に反撃を開始した。
ドガーーーーン!!!!
霧島は次々と35tと38tに撃破されていく。
「こちらも行きますわよ!!!」
それに負けじとイリース共和国陸軍の白百合戦闘団のEI-3戦車が敵陣深く突入し、損害が大きかった扶桑帝国軍の金峯を配備する部隊を急襲。同部隊を壊滅状態に追い込む。
「私達もミルティ元帥に続きますわよ!!!」
イリース共和国陸軍第10機甲師団のR-2戦車も果敢に扶桑帝国軍に攻撃する。
「なんで勝てないんだ!?」
「俺達の方が数は多いのに、現に大和の奴らは敗走した部隊も出たって話だぜ!!」
「俺は、後方の部隊が敵騎兵部隊の襲撃にあったって聞いたぜ?」
戦闘時間が長引くにつれ、扶桑兵の間にも負けるのではないかと言う疑問がわいてきた。
「一旦体制を立て直すぞ、全部隊に後退命令を。」
「はっ!!」
さすがに戦車部隊の損害が増えつつあったため、新田元帥は再編をすることを決意した。
「後退だと!!!」
「はっ、司令部は部隊を再編したのち再度攻勢を掛ける模様です。」
「手ぬるい、このまま、押し切れば我々が勝てる。その様な命令は無視だ!!」
「しかし、司令部が何と言うか。」
「勝てばよいのだ、勝てば。」
扶桑帝国軍第34戦車中隊は司令部の命令を無視して、攻撃を続行。
その他にも2個戦車中隊が命令を無視した。
「他の部隊と共同であそこから突破するぞ!!」
第34戦車中隊とその他の2個中隊は左翼に配置されており、そこには、対戦車任務のために配備されていた第45高射砲連隊がいた。
そのため、第34戦車中隊はそこを突破しようとしていた。
「大砲ごときで戦車が撃破できるはずがない、進め!!!」
「敵軍後退、なお左翼では一部敵部隊が第45高射砲連隊に向かって進撃中!!」
「大丈夫だとは思うが、念のため部隊をまわしておけ。」
「了解!!」
「敵戦車部隊接近中!!!」
「こちらを狙ってくるか、だが、それこそが過ちだと知れ!!!」
第45高射砲連隊の88mm多目的高射砲は扶桑帝国軍戦車部隊に砲撃を開始した。
「たかが、大砲ごときに何ができる!!!」
油断していた戦車部隊は次々と高射砲の餌食となった。
「中隊長、戦車部隊が壊滅です!!!」
「なに!?」
「他の部隊でも戦車部隊が壊滅し、撤退を始めています!!!!」
「我々も後退するぞ!!」
「はっ!!」
第34戦車中隊他2個戦車中隊は後退を開始し始めた。
「このまま、一気に押し返すぞ!!!」
3国連合軍は反撃を開始した。
敵の情報は潜伏している第67騎兵師団の兵士から情報が入ってきている。
「新田元帥、敵軍の反攻が始まりました!!!」
「やはりか、他方面から増援をまわしてもらうように呼びかけろ。」
「それは、できません!!!」
「何があった!?」
「他方面のわが軍は壊走しました。他方面から来るのは敵軍だけです!!!」
「では、退くしかないだろう。」
「三河にはわが軍の臨時防衛戦が築かれています、そこまで撤退するとしましょう。」
「そうですな、全軍に通達。三河まで退却するぞ!!!」
扶桑帝国軍35万は3国共同の関東絶対防衛線を突破できず、扶桑帝国軍は20万の人員と10万両の戦車や装甲車・輸送車などを失った。
だが、大和皇国軍の被害も大きく大和皇国軍の機甲戦力は皆無となった。




