王国の滅亡
前回のあらすじ
共和国「王女裏切らせるわ。」
王女「共和国側につくよ。」
王様「娘が裏切った(:_;)」
王国「逃げようぜ、このままだと負ける」
帝国・共和国「勝ったぜ!!」
こんな感じだったかな・・・
エルスランド帝国軍は電撃的に南部地域を占領していた。
北イリース共和国陸軍も白百合戦闘団の活躍により、少しずつ戦線を押し上げている。
グリーゼ皇国軍は兵力に余裕がなく、王国軍により荒廃した土地を直すため物資の支援のみにとどまっていたが、かなりの食料が送られてくる。意外にもこれは、同盟国にとって心強いことだ。
イリース王国は遂に王国南部の城塞都市ケッセルを残し、すべての領土を帝国・共和国連合軍に占領された。
城塞都市ケッセルにはエルスランド帝国軍35万・北イリース共和国陸軍4万・グリーゼ皇国軍1万の軍勢が包囲しており、兵糧攻めを行えば勝てるのだが、王国侵攻軍総司令官の松村清秀陸軍元帥は民間人まで被害にあうため、降伏を望んでいたが、こちらから降伏の呼びかけを行っても王国側は降伏を拒否。北イリース共和国陸軍のミルティ将軍が降伏を呼びかけた。一部の将兵はこれに応じたが、国王であるアルフレッド2世と一部の将軍は降伏を拒否、徹底抗戦を宣言した。
それからも両軍のにらみ合いは続き、連合軍将官を全員集めた軍議で多少の犠牲は仕方なしと言うことになり、2日後ケッセルの攻略を開始することが決定した。
決戦前夜ケッセルにある反王国組織が一大蜂起を決行。ケッセル内部の軍事施設は反王国組織に制圧された。
共和国側は内通者により、蜂起を察知しておりイリース王国に終止符を打ったのは北イリース共和国となった。
アルフレッド2世はケッセル城にて自決していた。
蜂起から2日後、エルスランド帝国治安部第1治安大隊が到着。
ケッセルには、旧王国の兵士が潜んでいることもあり第1治安大隊と第54保安連隊が残党狩りを行う。
メイビル将軍は、皇国との話し合いのもと皇国の法で裁かれることになった。
北イリース共和国はイリース王国を併合したが、イリース王国にするかイリース共和国にするかで意見が分かれた。
しかし、ミルティ王女の『王位を継ぐ気はない』との発言によりイリース共和国に決まった。
国家元首は国民の希望などによりミルティが就任することになった。
アミルダは政府首班の座を辞退し、陸軍大臣に就任した。これに伴いブレッドが軍需大臣に就任したが、ブレッドは軍需大臣以外にも情報大臣と海軍大臣・空軍大臣に就任した。グリーゼ皇国に亡命していたミーリエルも王国の併合を機に本国へ帰還、そこに目を付けたアミルダに参謀総長に任命されてしまった。
イリース共和国の政府首班には内政の鬼と言われたフローラル・マルケスの孫である、フローラス・マリアンが就任した。
王国の併合により、エルスランド帝国は半年後に完全独立を行うことをエルスランド帝国外務大臣の正木武親が書面にサインした。
完全独立の際には、グリーゼ皇国やエルスランド帝国との軍事同盟の締結も決まっており、エルスランド帝国は両国に対して旧式武器の輸出を行うことが決まっている。