目次 次へ PR 1/10 エピソード1 チョコなんて恥ずかしくて渡したことがない。 そんな私が手作りチョコを作った。 今年は渡したい人が出来たから。 結局、渡せなかった。 何人もの女の子がその人にチョコを渡していたから。 一人俯いて下校していると、自転車にぶつかりそうになって転んでしまった。 手提げ袋が宙を舞う。 「大丈夫?」 声をかけてくれたのは彼だった。 私はそのまま逃げる様に帰った。 夜、彼が手提げ袋を届けてくれた。 「このチョコ、貰ってもいいかな?」