エピソード11
午前中の授業がやっと終わり、教室に賑わいが戻ってきた。
昼休憩になり、皆んな重い思いに動き始める。
机をくっつけてお弁当を食べる人や、友達何人かで教室を出て学食へ向かう人もいる。
今日はひかりとさくらに中庭で食べる約束をしているので、蓮と葵に声をかける。
「蓮、葵、そろそろ中庭行くか。早く行かないと場所が無くなるかもしれないしな。」
そう言って俺が立ち上がると同時に二人も立ち上がる。教室の何人かがこちらを見ている。
多分だが、ひかりとさくらと食べるのではないかと思っている気がする。
とりあえず早く行かないと場所も無くなるだろうし、ひかりとさくらを待たせてしまうかもしれないな。
そう思っていると二人が言葉を発した。
「ほいよ〜今日は天気いいし中庭で食べてる人も多いだろうしな〜早めに行って待ってようぜ〜」
「お昼休みにひかりちゃんとさくらちゃんとお昼ご飯食べられるなんて!なんて幸せなの!」
そう葵が大きい声で言うものだから、余計に注目を浴びてしまった。
葵は本当にひかりとさくらのことになると周りが見えなくなると言うか本当に困ったものだが、それでひかりやさくらが嫌がってはいないので特に気にしないし注意するつもりも無い。
そう思い俺たち三人は教室から出て中庭に向かう事にした。
うちの学園は何故か中庭にテーブルが何個もあり、天気がいい日は皆んな外で食べたいのかかなりの人気でチャイムがなると同時に席を取らないと無くなってしまうことも稀にある。
なんでもこの学園を創設した人が花がとにかく好きで、生徒にも花の良さを知ってもらいたいという思いが強くこの中庭が作られたみたいだ。
歩いている途中で蓮が、少し申し訳なさそうに話してくる。
「翔すまん。購買寄って良いか?後から追いつくから先行っててくれ。」
「分かった。先行ってるからゆっくり来てくれ。」
「蓮もそろそろお弁当にしたら〜?購買も学食も毎回昼戦場みたいになってて疲れそう、、」
蓮はいつも購買でパンを買って食べている。
うちの学園は生徒数が多いから昼間の購買と学食はいつも人だかりが凄く、俺も去年は数回しか行ってない。購買から帰ってきたら空腹より疲れの方が買ってしまうからな。
葵は蓮にやれやれといった、表情で見ている。
葵は弁当派でいつも自分で作っているみたいだ。料理の腕はかなりなもので俺も一回食べさせてもらったがかなり美味しかった。
かくいう俺はひかりが作った弁当があるから、学食や購買には滅多に行かない。行くとしても二人が体調を崩して休んでる時ぐらいだ。
そんな感じで蓮を購買において、俺と葵は先に中庭へと向かった。
到着するとすでに席がかなり埋まっていたが、ちょうど六人ぐらい座れるテーブルは空いていたので、そこを確保する。
「なんとか席確保できたな。」
「本当にね〜まだ新学期始まったばかりだからか、いつも以上に混んでるね〜」
そんな会話をしつつひかりとさくらにも連絡をしようとしたが、そのタイミングで二人がこちらを見つけて小走りで来た。
「すみません。お待たせいたしました。人が多かったので不安でしたがお兄ちゃんならすぐに見つけられましたね!」
「おにいちゃん、お疲れ様。私もお腹すいたからいっしょに食べよ?」
双子揃って歩いているからか、ほとんどの中庭にいる生徒がこちらを見ている。
やっぱりひかりとさくらは二人で行動していると凄く目立つな。
そう思っていると俺を挟んで両隣にひかりとさくらが座る。
横並びで座る時はいつもこんな感じで座るようになっているから慣れてしまった。
そこでちょうど蓮も戻ってきた。
「わりぃ〜待たせた。なんとか昼飯確保できたぜ」
そう言って笑顔の蓮だった。
そうしてみんな集まったので、お弁当を開けて食べて行く。
「お兄ちゃん。これお兄ちゃんのお弁当です!
早速食べましょ?」
「ひかりお姉ちゃんのご飯本当に大好き。」
「ありがとうございます。さくら、ゆっくり食べて大丈夫ですからね?」
そう言ってひかりから渡されたお弁当を受け取る。
中には色とりどりのおかずなどが入っている。
今日の朝時間が無いと言っていたのにこのクオリティで出せるんだからひかりの手際が良すぎるんだろうな。
そう思いながら口に運ぶ。
「うん。今日も美味しい!いつもありがとうな、ひかり」
そう言って頭に手を置き撫でていると葵や蓮、周りからも見られてしまう。
しまった。いつもの癖で撫でてしまったが、ここ中庭だった、、
そう思う時にはすでに遅く、蓮はやれやれといった表情で、葵はスマホを取り出して写真を撮りまくり、周りからは羨ましそうな目で見られる。
「お兄ちゃん、その、外では流石に恥ずかしいので、お家に帰ってからにしてください。」
「ひかりお姉ちゃんだけずるい、私もなでて?」
ひかりは顔を真っ赤にして俯いており、さくらはぷくっと頬を膨らませてこちらに頭を差し出してくる。
流石にひかりだけでは可哀想なのでさくらも撫でてあげるとさらに、視線が集まり葵の写真を撮るスピードも上がる。
「はぁ〜!照れてるひかりちゃんも少し拗ねちゃってるさくらちゃんも可愛すぎる〜!国宝だよ!こんなの。たくさん写真撮らなきゃ〜」
「勘弁してくれ、、」
ひかりとさくらも落ち着き、ご飯を皆んなで和気あいあいと食べ終わり、少しゆっくりしていると予鐘が鳴ってしまう。後5分もすれば昼休憩も終わってしまうな。
そう思いながら、片付けをして行く。
「ひかりとさくらは教室少し遠いだろ?片付けとかはやっておくから先言って大丈夫だぞ?」
「え?でもお兄ちゃんにお任せするのは流石に申し訳ないですよ。」
「うん、私もおにいちゃんのお手伝いする。」
そう言って申し訳なさそうにする二人だが、俺が気にせずに遅れた方がまずいと言うと二人とも少し走って戻って行った。
「相変わらず二人にだけは優しいよな〜翔」
「そこが良いんじゃ無い〜誰にでも優しかったら気持ち悪いわよ絶対!」
「失礼な奴らだな、俺は誰に対しても優しいぞ?」
そう言うと二人は鼻で笑ってきた。
そんなに俺ひかりとさくらに対してと周りに対してで対応変わっているのか?
自分じゃよく分からないが、次から意識して気をつけて行こう。
片付け終わったので俺たち三人も教室へと戻る。
午後も頑張るか…
こんばんは、ミレナです!
本日から少し書き方を変えてみました!
より小説らしくを目指して書いてみましたがどうでしょうか?良ければご感想をお聞かせください!
明日からゴールデンウィークですよね〜
皆さんはどう過ごされますか?
私は実家に帰省して少しゆっくりしようかと思います。
もしかしたら、ゴールデンウィーク中にもう一エピソード書けるかもしれないのでその時は是非読んでください!
それでは〜




