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#砂時計の砂が落ちきる前に  作者: 海底の真珠
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#砂時計の砂が落ちきる前に(59)

〜あらすじ〜

空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。

彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…

2つそれぞれの時計の意味は何か…

彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。

入浴を済ませ部屋に行く美月。

光は本を読んでいた。

静かに部屋へ入りベッドへ横になる彼女。

そして携帯を取り出し画像を見ていた。

今日、撮った写真を見ながらスライドしていく。集落の皆んなの笑顔。伯父さん、伯母さんの笑顔。光の笑顔。

"皆んな素敵な笑顔してるなぁ…"

そして再びスライドしていく。

すると美月の手は止まった。

そこに写し出されていたのは、美月と蓮の写真だった。着物姿の二人の写真。

"あっ、蓮くんに写メ送ってなかった…送らなきゃ…”

写メを送る彼女。

数分後、携帯が鳴り出す。

《水上 蓮》

光は蓮からの電話だと気付いた。

本を置き立ち上がった光は言った。

『出たら?俺、風呂入ってくるから。』

部屋を後にする光。

ベッドから立ち上がる美月。

『もしもし…この前はごめんね。先輩が送ってくれたから大丈夫。うん…うん…』

電話が気になった光は廊下で聞いていた。

『来週!?ごめん…仕事だ…再来週は…?…そっか…蓮くんが無理かぁ…なかなか予定合わないね…じゃ来月の月末はどうかな?うん…わかったよ。17時に《すみれ-smile-》ね。うん。ありがとう。おやすみ。』

電話を切る美月はため息をし、ベッドへ倒れ込んだ。

美月のため息は廊下まで聞こえていた。

そして、光は複雑な思いで風呂に入る。

頭をタオルで拭きながら、部屋へ戻ると布団を掛けず寝ている美月の姿があった。

光は、半分にガムテープで貼られた境界線を越え美月に自分の布団をかける。

すると閉じている目から一粒の涙が流れていた。

いても立ってもいられない光は、美月の頭を撫で言った。

『大丈夫。俺がバランスをとるから…』

そして美月の額にそっとキスをする。

おとぎ話に出てくるお姫様の様にキスで目覚めた美月。

目の前に光が居た。

『あーーーーーーーー!境界線を越えてるーー!!』

家中に響く美月の声。

二階で騒ぐ美月の声に伯父と伯母は顔を合わせ静かにお茶を飲み微笑んでいた。

『ちょっと!ちゃんと説明しましたよね!?ペナルティーですよ!私の言う事聞いてくださいね!』

堂々と言う美月に、光は立ち上がり部屋の入り口を指さし言った。

『部屋の入り口から80センチ位は境界線が貼られてなかったから、そこから入っただけ。テープを越えて入っていない。』

めちゃくちゃ上から目線で話す光の指の先を見た美月は思った。

"まじだ!!あっ!そう言えばガムテープが無くなっちゃったんだ!忘れてたぁー!”

また上から目線で話す光。

『俺は約束を破ってない。っうことは…美月ちゃんがペナルティーだね。』

最後にニコッと笑う光。

『ペナルティー何にしようかなぁー。ちょっと考えとくよ!』

悔しがる美月は思った。

"やられた…コイツ…まじ…頭いいかも…”



つづく。

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