エミリとプリラとレイジのとあるシーン
プラチナブロンドの可愛い子が、何かブツブツ呟いている。
まあ、プリラなんだけれども。
彼女は、思考を独り言で話す癖があるのだ。
レイジはそれを視て、不思議そうにしてる。
まあ、わたしには余り関係がなさそう。
だから、最近嵌ってるゲームなんかをしたりする。
FOだ、ファンタジーオンライン、シンプルが売りのゲームだ。
しかし、取っ付き易いだけじゃなく、入れ込み易さもあり、玄人のゲーマーにも受けている。
私はブレイド使いである。
この、敵に超低空滑走で接近し、からの、下方からの切り上げで両断する、これが堪らない。
何度でも何度でもやりたくなる爽快感、癖になるという奴だ。
「
わたしは思われている。
俗に言えば、恋愛されているのだ。
身体が軽くなって、羽根のようになって跳んで跳ねて、どこまでも走っていける、飛んでいってしまうように。
恋愛は人をどこまでも果てなく強くする、強靭な精神と、それに伴う肉体を与えるのだ。
そんな風に、わたしは凄く、想われているのだ。
だから、わたしも同じ様に、同じレベルで、彼を想い、
なんかこう、凄い感じになって、恋愛状態というモノを維持しなければいけないと思う、凄く思う。
」
「プリラ?」
わう! てか、また独り言しちゃってたよぉ、わうわうっ。
彼に名前を呼ばれた、どうしよう、、、どうやったら可愛くなるんだろぉ?
「はぁっはひぃい!」
馬鹿、ばかばかばか、なんだこれは、無様すぎてまるで豚の鳴き真似じゃないかねぇ。
「ごめん、ビックリさせちゃったね、ほんと御免」
彼は真底申し訳なさそうに謝ってくれる、そんな事しなくてもいいのに、、、。
だって、わたしが馬鹿なだけなのだから。
「あうあうあう、ごめんなさいごめんなさい!
わたし緊張してるんです! 緊張して緊張して! 馬鹿みたいになっちゃってるんでぇ!
だから、、、どうかお気になさらずぅ!」
だめだこりゃ。
「そ、そうなんだ、大丈夫だよ、うん、だいじょうぶだぁ」
あうぅー!、残念な子だと、きっと思われてるぅぅ!
駄目だ駄目だ! 早くなんとかしないとぉ! もしかして、嫌われちゃうぅ!
「あうあうあうぁー! わたしは! わたしは! えーと、、、大丈夫な子なんですぅ!」
「う、うん、うん、大丈夫だ大丈夫だ、プリラは凄く大丈夫だよぉ」
生暖かい目で見られてるぅ! やだよぉーっ!
もっとこう、アダルティーな感じで、彼の視線を独り占めぇ!みたいなのが良いのに!理想なのに!
「うわーん! レイジ君! キライにならないでぇ! びえーん!!!」
わたしは、もうどうしようもなくなって、レイジ君の胸に飛び込んで、ただ甘えます、ぬくぬくもくもくすりすり。
「レイジ君、、わたしのこと、、、好き?」
彼の胸の中、暖かな体温、心臓の音まで絹越しに聞き感じて、上目でうるうる尋ねます、切実にです。
「あうぇあぁっ、好きだよ」
キュン!! キュン!キュン!!!!
「わたしも!!! レイジ君のこと大々好きぃ!!!」
嬉しくなって、さらにぴっとりと密着。
もうこのまま、接着するくらいの勢いで頬をベタ付けします。
「あーあーっ、好きだよぉー、レイジ君」
「お、俺も」
「うん?」
「・・・・」
「うん? うん?」
「あー、好きだよプリラ」
「うん!うん!」
そこに、毎度お馴染み感のある一人の少女が、おぉ!やってるぅ~みたいな軽いノリで片手上げてやってくる。
「どうなってるんだろう、、あれ? なあ、エミリ?」
「レイル、今はそっとしておいて、私が敵を刈りつくすまで」
「あいっ」




