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黄金のダンジョンに君臨セシ、最果ての魔女の、、、

 

  

 それは虚無なる日々

 それは優雅なる残酷日々

 それは、崩壊し救済される日々


 寂しい寂しい、寂しさの戦慄が、止まることを知らない。

 わたしは、最果ての魔女だ、果てを超越した、およそ人間性を無くした、超越者。

 故に、寂しい、人のぬくもりが欲しい、無上に焦がれて止まない、

 あの優しさみたいな、そうあれ、アレが欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて、堪らないから溜まらないっ。


「はふぅ~~」


 駄目になっている、現在をもって、駄目になり続けている、自覚がある。

 無上の精神力を得るには、無上の渇望を得る必要があり、無上の渇望を得るには、人間やめるしかなく、

 人間をやめなければ、力が得られず強くなれず、

 わたしには、力と強さが絶対必須だった、それも、とびきりで絶対の強度の力が、ね、

 だから、今があり、無上の不幸を回避して、しあわせになった、無上の幸福になった、

 だけど、人生が終わらない、終わり続けない、終わり続けているのかもしれないけど、続いている実感があるから、

 わたしは、どうすればいいのか分からない、

 寂しくて退屈で、飽き飽きして、自殺したくて、死にたくて、生きたくて、逝きたくて、楽しみたくて、

 つまり、完全無欠に完璧に、壊れてしまっている、最果ての魔女だから、自覚できても意味が無いけれども、


「ギぎゃぁ嗚呼あああああああああああああああああああ嗚呼あああああああああああああああああああああ」


 壊れているから、こういう事をする。

 殺して殺して、殺戮して、死者の嘆きが、気持ちよくて、しょうかたない。

 命が潰える、その時に見せる、垣間見える、無上の虚無、

 焦がれて止まない、絶対の静止空間、停止にして、永久の闇、死、無になるという事、瞬間のすべて。

 その探求と、研究、分析と観測の為に、今日も被検体が必要、

 それも存在が上位であればあるほど良い、その方が、より上位の領域を、わたしは垣間見ることができるから。 


「駄目だ、こんなの、駄目だ、よぉ、、ふへぇえっ」


 ぽろぽろ、偽善の涙が、だばぁーっと、フィクションのように止め処なく、くしゃくしゃの顔から溢れる。

 駄目なのだ、こんなの、したくない、やめたい、居なくなりたい、わたしが諸悪の根源の自覚がある、あり過ぎるくらい、ある、のに、

 もっと綺麗で、神聖で、尊くて誰よりも愛される、純粋無垢で、初心な存在性に焦がれる、心が捻じ切れるほどに、

 戻りたい、戻りたい、何も知らず、世界の真理真髄なんて、そ知らぬ顔で切り捨てて、草花を追いかけて、能天気に過ごしていた頃に、

 でも、だからこそ、戻れないからこそ、この醜く腐り堕ちて、どうしようもなく救えない世界に、わたしに、復讐したくて、憎悪が止まらない、止まってくれないのだ、

 いやだいやだ、こんなのは、絶対に嫌だ、誰か助けて、神のような存在がわたしを助けて、

 祈っても願っても、無駄と知りながら、この世に居るとも在るとも分からない絶対者に、懇願せずにはいられないほどに、真に絶望している、今現在過去旧来この先未来もずっとだろう、

 こんなのは嫌だ、嫌だ嫌だ、だっだ子のように、暴れまわる事しかできない己に、一番に絶望する、のだ。


「わたしは、ずっと一人ぼっちだぁ」


 泣いて泣いて、精神的に落ち着いて、疲れただけかもしれない、一人であることを自覚する。

 こんなわたしはいらない、わたしを辛くするわたしは、もういらない、最初の人格に回帰する、

 ただただ悦楽にふけて、真理と思える娯楽を探求して、他人なんてどうでも良くて、気持ちよくなり続ける、

 それの、一体全体、なにが悪い?

 いいじゃないか、他人を切り離して、己のみが世界のすべてと思えれば、世界を利用することはアップルパイのように容易い、ひたすら甘いモノだ。

 いいんだいいんだ、わたしは気持ちよくなって、いいんだ、

 どれだけ背徳的で罪悪的で、みんなに一生嫌われても、わたしが辛い、辛すぎる事に比べれば、どうでもよくなってきた、

 寂しいけど、辛いけど、己の幸福を糧にして、なにもかも切り捨てて、生きていけるだけ、生きていけば、いいではないか、いいじゃない、、、かぁっ。


「でも、それだけじゃ、嫌だ」


 わたしは、世界にあるのだ、世界のアルノダだ。

 世界から恩寵を受けて、発生して、それを自覚的に、在るのだ。

 世界から与えられたものを、天に返すように、生きていたいと、自然と想うのだ。

 ただただ世界を搾取し、己を肥大させ続ける、終わりの見えない背徳に身を委ねるのは、嫌悪が激しい、それは地獄のように。

 この世界が既に、地獄のような有様でも、わたしは、そう、願わずには、生きずにはいれない、

 それはきっと生命が生命たる、証明、証のようにも思える、

 わたしは、自分が生きている証が欲しい、それは生命の実感に繋がると信じれるから、

 

「でもでも、こんな、最果てに堕落したわたしに、一体、なにができるの?」


 自らを改めてみて、そこには、真に絶望するほかにない、無限の暗闇のような現実、

 それを、強制的に受け入れる、受け入れさせられる、

 それは選択肢でもない、強制的な選択肢でもない、

 ただただ、眼前に、そういう己が、世界が広がるだけの、在りのままの事実があるの、認め難い、認めるしかない現実、

 本当に、死にたくなる、居なく無くなりたくなる、自殺の衝動が抑えきれないほどに、溢れに溢れて、崩壊した、既に死んで、殺され続けている、

 己が己を否定して、存在を肯定できなくて、自己矛盾に自己破綻、

 わたしはわたしでは、どんな時でもいられないのだ、

 だから、誰かに、わたし以外の誰か、世界でもいい、

 こんな最果ての向こうにいる、無上に破綻、破滅、崩壊している存在性を、どうにかして欲しいと思う、

 死んでもいい、何でもいい、わたしは自殺志願者で、享楽主義者、生粋の生粋だろう、

 死ぬ事は、楽しいことかな? 分からないから、とりあえずで死んでみようと思える精神だ、

 そういう感覚で、無上に他人を殺せる、罪を重ねることを厭わないから、

 救って欲しい、救って、どこか遠くの遠くの、わたしすら想像できない、想像の範疇外の、どこか遠くだ、

 救いのような場所に、できれば、できるなら、わたしと一緒に連れて行って欲しい、

 それは無でもいい、なんでもいい、

 享楽主義だから、本当は、できれば楽しいところがいいかな、欲張りかな? 駄目かな?

 救って欲しい、救って欲しい、救われるのは、大事なことだ、

 だから、わたしも救って上げたいのだ、みんなを、

 こんなわたしにも、そういう綺麗な感情は、ちゃんとある、ちゃんとじゃないかもしれないけど、自覚的にある、

 救って欲しいから、救いを最小の単位、微量でも求めてるなら、わたしは、本心から、最大限で救ってあげたいと想うのだ、思えるのだ、

 

「踏みにじりたい、救いを木っ端微塵に、粉砕して、痛みを感じている様を、どうしようもなく見たいの」


 それは、ひたすらなる嗜虐心。

 わたしは最果ての魔女、痛みも悲しみも、なにもかも、極めつくしている。

 だから、みんなの救いを、ぶっ壊してやりたいと想う。

 デストロイして、永久に、そんなモノは無いと、知らしめてやりたい。

 

 根本のところで、最後の最後で、所詮は他人など、信頼できないし、信用できないのだ。

 だから、救ってくれないと、心の底から信じる、からこそ、憎悪と復讐心しか、向けることが、最後で出来ないのだ。

 

 わたしは、汚い、絶対に許されるべきじゃない存在、罪悪の顕現のような、世界から切り離されるべき存在性。

 それが特別と、真に己を特別の領域に至らせる、真なる手段と思えたのだ。

 他人など、所詮は同じ世界に存在しない、永久に相容れない別物と、そう思えれば、切り捨てるという概念すら無くなる。

 わたしは世界を、画面の向こうのディスプレイの映像のようにしか、感じる事が、およそ出来ない。

 実感として、そこには実感が備われない、備わらない、無味乾燥な、永久にわたしと同一にならないモノだから。

 

「みんな、、、嫌いだ」


 最後は拒絶して、世界に対して、反骨心の塊のように、反発することしか、出来なくなる。

 無上に救いようが無い己を、己で無上に救い続ける模索をする、それが禁忌で、そのような現象が、わたしなのだから。

  

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