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嫌い
『あなたのことが嫌いです』
なんであんなことを言ったのだろう。
同情してほしかった。
教えて欲しかった。
離れたくなかった。
違う。
エゴイズムってやつなのか。
勝手に好きになって、
勝手に悲しくなって、
勝手に嫌って、
馬鹿みたいだ。
きっと先生は誰にでもそうなのだろう。
肝心なところは踏み込ませないくせに、蝶の鱗粉のように愛らしさを振りまいて勘違いさせる。
意図的でない分タチが悪い。
そんな言い訳めかしたことを考えながら飲めもしないコーヒーをかき混ぜる。
先生なら飲めるのだろうか。
私が飲んで、苦いって言ったらどんな顔をするのだろう。
笑うだろうか。
呆れるだろうか。
そのどちらでもいいな、なんてことを考える。
6年経っても変わらない気持ちに鬱陶しさがつきまとう。苦しさに終止符を打ちたいのに、私自身がそれを恐れている。
小さい頃に聞いていた曲の歌詞の意味が今更になってわかった気がした。
夢を見た。




