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【幕間3】ショウのつぶやき

最近のごたごたの教訓を踏まえて、『リサは一人にしないこと!!』がオレとメグさんの合言葉になった。

かっ攫われたり、襲われたり。

これ以上なんかあったらオレもメグさんも冷静な判断できなくなる。


それくらい、オレたちにとって大事なリサ。


オレにとっては『愛しい人』。でもぜんっぜん信じてくれねーけど。

メグさんにとっては『娘』。でも、メグさん、自分でリサを喚んだんだよな? 確かそんなことを言ってた気がする。けど、なんでリサを喚んだかは聞いてなかったな。なんでだろ。ま、今はいいけど。


そんなリサと今日は留守番。メグさんがトリッパーを送っていったから。ついでに買い出しもしてきてくれるそうだ。買ってくるよりも貢いでもらってくるモノの方が多いのはさすがメグさんと言うべきか。

トリッパーもいない、まったりとした時間。ゆっくりしようとお茶を淹れていたその時。




初めて見た時から感じの悪いヤツだった。


リサがいつもの可愛い営業スマイルを浮かべて対応しているにも関わらず無表情。

でも金髪翠眼のイケメン。

そんな見た目でリサがどうこう思う訳じゃないのは知ってるけど、一応ここは牽制しとくに限る。

オレはいつも以上にリサに引っ付いた。

それが裏目に出るとはな……。ごめん、リサ。


そんなオレに、ヤツは呆れたようなまなざしを寄越すが、知ったこっちゃねぇ。リサはヤツの雰囲気に少しビビりながらも、気丈にやり取りをしている。おい、リサをビビらすんじゃねーよ、という念を送る。っつってもオレにテレパシー能力はないから届かないけどねー。あ、でももしかしたら向こうが察知してるかもだけど。

そんなことを考えながら、オレはフォーマルハルトと名乗った、自称軍人をスキャンする。


――こいつ、すげーかも。


直感した。

元からこいつが持っている身体能力もハンパねぇ。さすが軍人てとこか。

そしてそれを増幅して余りある『魔力』。オレとタメ張れるくらいの魔力をこいつから感じる。

やべ。油断なんねーな。




リサが応えあぐねてきた。そろそろ助け船を出してやらなくちゃ。

『魔法』を信じていないヤツに実践することをおススメする。


「オレたちも一緒に行きますんで、王城の正門前で落ち合いましょう」


そう言ってアルデバランへ向かったものの。




やっぱこいつは関わるべきじゃなかったんだ。

リサを人質にとりやがって!

思わず手に力を籠めかけたが、そこは理性で押しとどめる。互角の力がここでぶつかったら大変なことになる。ましてや、リサが無事でいられるはずがない。

リサのために激情は飲み込んだ。




そのかわり。


「おりゃっ♪」


手から繰り出した捕縛の魔法で捕まえた魔物を片っ端からヤツの方へ投げ飛ばす。

かなりの数いた魔物たちだったが、結局ヤツ一人で退治したも同然になる。さすがのヤツも息が上がっている。

仕方ねぇな、回復の魔法くらいかけてやるよ。オレってやさしー。


とりあえずオレは、リサを取り返すまでがんばるぞ!!


今日もありがとうございました(^^)


久々なのに短くてごめんなさい m( _ _ )m

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