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最強の妹属性 ~前世で助けた女の子がお礼を言いに異世界に会いに来てくれました~  作者: ヒデミケ


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27 日替わりランチおかわり無料

 ――入学式翌日。


 今日は入学後オリエンテーションの日程だった。


 まず早朝、魔術専攻、武術専攻全ての一回生が講堂に集められた。


「本日は、集まった全ての生徒で魔法属性の追加測定を行います」


 学年主任の教師から、詳しい説明があった。


 入学前オリエンテーションの時点でも、魔法属性の選択科目を選ぶ事は出来たが、それは自身が属性の有無に関わらず自由に興味のある科目を選択する事が出来た。


 俺であれば、闇と火、それに聖属性だ。


 それに加え、今回は、何と今年度からの新しい試みだと言う。


 それが今日行われる魔法属性の追加測定だ。


 古来から、個々の魔法属性の有無は、10歳までに100%決まると言われていた。


 その為、全ての人類は、10歳を迎えると、魔法属性の診断を受ける仕組みだった。


 貴族では、貴族学園など、平民では、住まいの地区の教会だ。


 その時点で、魔法属性が皆無、つまり魔法の資質がないと分かれぱ、貴族では騎士の道、平民では生産職とほぼ決まってしまっていた。


 だが王国アカデミーの直近の研究で、少数ながら、10歳以降で初めて新たな魔法属性を獲得するケースがある事が分かったのだ。


 これは後天的と言うわけではなく、生まれつきの潜在的な物であり、10年以上陽の目を浴びない微細な才能であり、実用的に適さないレベルである事がほとんどだが、魔法属性がないと決めこんで武術の鍛錬のみに注力してきた武術専攻の生徒には、有利に働くケースがあるのだ。


 なお、魔法属性の獲得に関しては、15歳で100%決まる事が分かっている。


 今回は、その微細な魔力資質を測定して、もし新たな魔法属性が獲得出来ていたならば、その魔法属性に基づく科目も、選択出来るようになると言う事だった。


 だが、俺はそれを聞いても、驚く事はなかった。


 あらかじめ知っていたからだ。


 オベールさんから魔法属性の追加測定について聞いていたのだ。


 そもそも、俺とシエラが3歳児の時、オベールさんに魔力属性を診断してもらった事自体がずるなのだ。


 オベールさんが開発した診断方法は、既に満15歳までに現れる属性に関してまで網羅出来ると言う優れ物だった。


 それを以てして、俺の魔法属性が皆無であり、俺には魔法資質がないと結論付けられたのだ。


 結果としては、俺達4人の中で、この新たな測定で魔法属性が増えたと結論付けられたのは、シリウスだけだった。


 診断結果は、闇属性にかなりの親和性か見られると言う事だった。


「闇属性? やだ~! シリウスったら禍々しいわね」


「確か世界でもほとんどいらっしゃらない希少種でしたよね?」


「僕だって、好きでこうなったわけじゃないんだ。まあ、少しは魔法の資質があったって分かった事は、嬉しかったけど」


 闇属性魔法は、武具に付与させやすいと言われている。


 案外シリウスであれば上手く使いこせるかも知れない。


 よってシリウスも闇属性魔法の選択科目を選ぶ事になった。


 闇属性魔法については、シエラが行使出来る事で、かなりの知識は手に入れたつもりだったが確かに、呪術系が濃い為に、興味を持って選択科目とした人は、俺ぐらいしかいないのかも知れないので、シリウスを道連れに出来た事は、何となく嬉しかった。


「シリウス、闇仲間じゃないか。仲良く頑張ろう」


「ユーベル君、闇仲間と言われてもあまり嬉しくはないんだけどね。興味はあるよ。頑張ろう」


 今日のオリエンテーションについては、その追加測定についてと、学園内施設の案内、魔術専用稽古場、武術専攻稽古場の使用許可の取り方について。


 このアカデミーは、能力のある者は貴族平民関係なく評価されると言う気質だ。


 切磋琢磨の場として、生徒同士の勝負も、教師を立会人として許可されている。


 その為の会場取得手段も紹介された。


 その他には学生食堂の利用の仕方についてなど。


 何と特待生枠の生徒は、日替わりランチが無料らしい。


 これは、嬉しすぎる。


「あの特待生のユーベル様は、日替わりランチのおかわりも、無料なのですか?」


 リーゼが熱心に担当教師に聞いていた。


 どうやら、彼女にとっては、最重要項目らしい。


 ただし、やはり乙女だからなのか、少し恥ずかしいらしい。


 だからと言って俺を引き合いに出すのは、やめて欲しいんだけどな。


 食いしん坊な女の子は、俺嫌いじゃないぞ。


 結果としては、おかわりまで無料と言うおいしい回答が頂けた。


 どうも、日替わりランチは人気らしく大量に作る必要がある為、常に余分量を確保するんだそうだ。


 食品ロスを減らす為にも、おかわり推奨との事だった。


 オリエンテーションが終わり、放課後、俺達4人はシリウスの部屋に集まっていた。


 シリウスもマリーナ同様、数世代安泰の伯爵家嫡男だ。


 寮の部屋がマリーナ同様広く会議や食事もとれる。


 当初マリーナが部屋の提供を申し出たが、女の子の部屋を溜まり場にするのは気が引けるからと、シリウスがいつでも遊びに来て欲しいと、開放してくれたのだ。


 つくづくいい奴だ。


 さすが闇仲間。


「明日から、いよいよ本格的に授業だね。わたしとリーゼは、魔術専攻だから、ユーベル君よりは魔法の情報が集めやすいし、期待しててね」


「ユーベル様、わたし達が必ずよく分からない怖い能力怖くなくしてあげますから」


 この申し出は、本当にありがたい。


 俺は、明日からも学園生活が、実りのある物に出来るよう頑張ろうと思った。


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