表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星間乱舞!キャプテン・アストラの大英雄譚 銀河の黎明(ぎんがのれいめい)  作者: たむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/83

第四十六章 宇宙ホテルでの休暇?ドタバタ大乱闘

宇宙市場での混乱を終えたアストラたちは、ようやく静かな休暇を取るために豪華宇宙ホテルへと向かう。高級スイートに贅沢な食事、煌めく星を眺めながらの温泉――のはずだった。しかし、そこはアストラ一行。休暇どころかホテル全体を巻き込んだ大騒動が待ち構えていたのだった!

ノヴァ・リュミエール号が停泊したのは、豪華宇宙ホテル〈スターリウム〉。巨大なガラスドームで宇宙を一望でき、内部にはカジノ、温泉、重力庭園まで備わっている。


「ついに……ついに休暇だ!」

アストラは満面の笑みを浮かべ、クルーに力強く言った。

「さすがにここでは事件はないでしょう」リーナが慎重に答える。

「それ、フラグじゃない?」マリナが小声で突っ込む。

「僕はホテルの最新設備を研究するぞ!」とカイは胸を張る。


チェックインを終え、スイートルームに入った瞬間、リーナが感嘆の声を上げた。

「すごい……無重力バスルームまであるのね」

「ふふん、ここでしか体験できない贅沢だ!」アストラは大はしゃぎ。


だが、その夜。ホテルの大広間で開催された晩餐会に参加した彼らに、再び“いつもの流れ”がやってきた。


「お集まりの皆さま、特別ゲストとしてご紹介します!銀河で今話題の英雄、キャプテン・アストラ一行です!」


「えぇ!?なんで僕らが!?」アストラが驚く。

「いや、もうどこへ行っても有名人なのね……」リーナがため息をつく。


会場がざわつく中、突如として会場の照明が落ちた。

「な、なんだ!?」

次の瞬間、展示されていた“ホテルの宝”である星屑ジュエルが消えていた。


「盗まれた!?」

「容疑者はお前らだ!」と叫ぶ声とともに、銀河警察が乱入。


「ちょっと待って!?また僕らなの!?」アストラが慌てる。

「いや、もう完全にパターン化してるわね」マリナが冷静に言う。


こうして、晩餐会は一転して大混乱。アストラたちは盗難事件の濡れ衣を晴らすため、ホテル内を走り回ることに。


カイは厨房に突入し、料理長に追い回されながら「証拠はここに!」と叫ぶ。だが、見つけたのは巨大パフェだけ。

「これじゃ甘い証拠だ!」

「甘すぎるわよ!」リーナが突っ込む。


マリナは監視カメラをチェックするが、誤ってホテル全室に映画を配信してしまい、宿泊客が全員ロビーに集結。

「なんでこんなに人が増えるのよ!」

「にぎやかな方が楽しいじゃないか!」とアストラは妙に前向き。


やがて、真犯人はホテルに潜伏していた怪盗だったことが判明。犯人は屋上のガラスドームから宇宙空間に逃げ出そうとする。


「行かせるか!」

アストラが飛び出すと、リーナが即座にワイヤーを投げて足を絡める。カイは「実験用真空カプセル」を投げて犯人を封じ込め……だが勢い余ってアストラまで閉じ込めてしまった。

「おい!僕まで真空カプセルに!?」

「ごめんキャプテン!でも安全だから!」


混乱の末、犯人は捕まり、宝も無事に戻る。だがホテルの晩餐会場はめちゃくちゃ、市民や宿泊客も大騒ぎ。


「……休暇って、やっぱり無理よね」リーナが諦め顔。

「むしろ、これが僕らの休暇だ!」アストラは胸を張る。

「カプセルに閉じ込められたまま言わないで」マリナがぼそりと突っ込んだ。


こうして、宇宙ホテルでの休暇(?)は大乱闘へと姿を変え、またも“アストラ伝説”の一幕として刻まれるのだった。

ようやく休暇を取ろうとしたアストラたちだったが、結局ホテル全体を巻き込んだ盗難事件と大乱闘に。だが結果的に怪盗を捕らえたことで、またも英雄扱いされる羽目に。

次章は――豪華客船での航海。だがもちろん、そこでもドタバタが待っている!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ