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あとがき

 おかげさまで、六巻も、こうして最後まで辿り着けました。m(_ _)m

 六話タイトルのように、全力疾走? 早く仕上げないといけない気になってました。

 暗黒秘密結社デモン教とは最後まで戦わなかったので、彼らとは第二部でちゃんと

戦います。書いてませんが。(えっ? )


 今回は、ヴァルドリューズがいなくなった途端、初っ端から大変なことが……! 


 そう! クレアが大怪我してしまいました! 

 やっと彼女にも恋の季節が訪れたかと思った矢先のことでした。


 昔書いたあとがきによると、最初考えていたのは、ちょっと殴られただけで、

ふーっと気絶する程度だったのが、ヴァルのいない大変さを、ご一行の皆様にも

つくづく身に染みてもらおうと思ったらしく。(^_^;


 魔法が使えないことで、とっても不便に思ったのは、登場人物だけではなく、作者

もーーリメイクするだけだというのに、作者もとっても不便だった! 


 加えて、マリスまで怪我してしまった。

 クレアに続いて、これもまた初めてのことでしたが、当時読んでもらっていた友人

からは『軽傷』と診断され、蒼い大魔道士の部下に治してもらえるんじゃないかと

思われてて、あまり同情されず……とも書いてありました。(^0^;


 マリスの怪我とは、ズバリ、自分の体験だったようです。なんとなく、覚えてます

……(^_^;

 左肩の後ろという場所もマリスと一緒。そこを、うっかり爪で引っ掻いてしまい、

ひどい掻き傷となってしまい、なかなか治らず、ずっと痛い思いをしていました。

なにしろ、その痛さといったら、背中の左側(傷になってる部分)を下にして寝て

いるだけでも痛かったので、常に右を向いて横になっていましたが、痛くて眠れない

こともあったり、服が触れるだけで激痛に近かった、という記載が、あとがきにあり

ました。そんなに痛かったのかー。(-_-;


 それで、思い付いたようです。

 そうだ、マリスに怪我をさせよう。

 と。


 そして、当時の話では、川に落ち、冷えたマリスの濡れた衣服を脱がせ、ケインが

生身で温める……というシーンがあったのですが、あの時は、ダーク・ドラゴンが

まだ使えず、他の黒魔法も大して使えなかったもので。


 今の方が威力がアップしてるし、ケインも工夫して、いろいろな魔法の使い方を

してます。五巻でも、洞窟の中で、風の魔法を調節して、落下するマリスを助けてた

し、それが出来るのに、この場ではなぜそうせずに、わざわざ服脱がして、原始的な

方法を取る? マリスを裸にしたかっただけじゃないか? そしたら、ケインは、

それこそ、正義の味方ぶった偽善者じゃないか! (((o(-"-#


 ……などと、リメイク中に、散々な疑問が浮かんでしまい、今一度、「今のキミ

ならどうする? 」と、またケインに問いかけて、書き直したのでした。


 おかげで、サービス・シーンはなくなりました。あ、でも、ケインも見ないように

していたので、もともとサービス・シーンではありませんでした。(^_^;

 マリスがマズい化膿止めの薬を飲む場面は追加しました。(笑)

 それと、カイルの活躍が、彼のさらっとした説明だけで終わってしまっていたので、

新たに書き加えました。名博打(めいばくち)打ち! な彼の一面が書けて、良かったと

思っています。(^0^)/


 さて、今回、リメイク版を書いていてつくづく頭を悩ませたのが、シリーズ構成?

っぽいもので、その大事さが身に染みました。


 「ジョジョの奇妙な冒険」のラジオ「JOJO RADIO」のゲストに、超売れっ子

脚本家の小林靖子さんが出演していた時、シリーズ構成という役割について語られて

いました。

 どこからどこまでを◯話にまとめるか、というもののようですが、週間漫画の見せ

場と、それを映像化した時の時間が、必ずしも映像一話分と同じではなく、放映回数

も決まっているので、一話分の一番の見せ場を考えて区切っていき、残すセリフと、

涙を呑んで削らなくてはならないセリフや場面を、考えるのが厳しかった、と。


 その大掛かりな作業と、私のお話のリメイク作業とは比べるのもおこがましいです

が、大いに同調してしまいました。


 昔書いたものをそのままではなく、セリフを直したり、一話をだいたい二〜三つに

区切ってUPしていますが、それを、うまい具合に等分するのが難しかったです。

 昔の私の作り方だと、いろいろ詰め込んでいた感があったので、なくてもいい場面

を削ったりしていましたが、今回は、削った分、新たに書き下ろした場面が多く、

「不自然じゃないか? 」「性格が違ったりしていないか(笑)? 」等に重点を置い

た見直しも多く。

 打ち込み作業中よりも、校正に時間がかかり、何度も書き直した場面もあれば、

書き下ろしですんなりOKを出した場面もありました。


 最後の方の、強化人間たちにダーク・ドラゴンの技を使う場面は書き足しました。

昔バージョンだと、これから! という時に、マリリンが再登場して、拍子抜け〜で

終わるのですが。(笑)

 それだと、なんだか不完全燃焼だったのと、ケインに〆てもらいたかったので。

 その結果、クレアが反省してました。(笑) 

 何かさせると、それぞれのキャラが勝手に動くから、リメイクでも新たな発見が

あって、書いていてそれなりに楽しめました。


 このあとがき中に、ふと思い付きましたが、次回は、ドラゴンの谷編の予定でした

が、ヴァル&ミュミュ編にしようか、と。

 外伝『光の王女』のこれからUPする部分とも、ちょっと内容リンクするところも

あるので。


 そうか! そのために、外伝が進まなかったのか! (そうではない。byヴァル)


 ということで、次回七巻は旧タイトルだと『魔道対決』ーーええと、タイトルもう

ちょっと捻るかもです。(^_^;ーーミュミュを救助に行くヴァルと、宿命のライバル

であるダグトとのバトルです。

 ヴァルの外伝みたいな感じになります。


 それでは、次回もまた、よろしくお願いいたします。


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