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『美しき吸血鬼王は、灰銀のハンターに檻へ落とされる』  作者: なつめ


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世界の設定や吸血鬼について

専門用語や重要な設定があります。

吸血鬼について 



基本総称


吸血鬼ヴァンパイア一般的な総称。人間側・教会側・狩人組合側が使う呼び名。


同族ブラッドキン吸血鬼自身が、他の吸血鬼を指す時の呼び名。「化け物」ではなく、同じ血に属する者という意味。


吸血鬼の分類について


王血ロイヤルブラッド


王族や高位血統、王権に近い血を持つ吸血鬼。クラウディオはここに属する。


響きが一番分かりやすく、強。


眷属ブラッドサーヴァント


王家、一族、群れ、貴族家など、何らかの秩序に接続されている吸血鬼。


「サーヴァント」は従属感が強く出るので、眷属に合います。貴族家や王家に仕える吸血鬼たちの呼び名として分かりやすい。


野良ストレイブラッド


どこにも属さず、勝手に増え、勝手に縄張りを持つ吸血鬼。


離反種レネゲイド


もともと秩序に属していたが、反逆・追放・逸脱によって切り離された吸血鬼。


崩れフォールン


吸血鬼化に失敗し、理性や人格を失ったまま飢えだけを残した化け物。


獣化種ビーストブラッド


動物が吸血鬼化したもの。野犬、狼、鼠、蝙蝠、鳥、馬などが血や汚染で夜の獣へ変わる。


特殊状態・禁忌


極度の飢え(ブラッドファミン)


吸血鬼が飢えの限界を超え、理性を失う状態。王血や高位吸血鬼でも、獣のように暴れ、人語を失う。

「ファミン」は飢饉・飢餓の意味。吸血鬼社会の専門用語。


飢餓堕ち(レイヴナス)


極度の飢えによって、理性を失った吸血鬼の状態名。


同族喰い(キンイーター)


吸血鬼が吸血鬼を喰う禁忌行為。


同族喰らい(ブラッドデヴァウア)


より重く、儀式的・禁忌っぽく呼ぶ場合。

普段の会話では同族喰い(キンイーター)

古い記録では同族喰らい(ブラッドデヴァウア)

この使い分けはする。





血に関する分類について


稀血レアブラッド


一万に一人いるかいないかの、甘美で極上の血。クラウディオの血。


極上稀血スイートレア


クラウディオの血を、吸血鬼社会で俗に呼ぶ時の異名。


正式には稀血レアブラッド

裏社会や吸血鬼貴族の間では極上稀血スイートレアと呼ばれる。


王血稀血ロイヤルレア


王血でありながら稀血でもある、極めて危険な血。


クラウディオの血の学術的・記録上の分類として使える。


【瞳の赤による状態判別】


通常吸血鬼:

普段は本来の瞳の色。吸血衝動、吸血、血術、能力使用時のみ禍々しい赤へ変化する。


高揚・飢餓・怒りが強い吸血鬼:

普段の瞳に赤が滲むことがある。理性はあるが、血の衝動が強く表へ出ている状態。


暴走飢餓状態:

瞳が強く禍々しい赤に染まる。理性が揺らぎ、言葉や人格より吸血衝動が前に出る。


崩れ種・飢餓堕ち・自我喪失個体:

常に禍々しい赤い瞳。元の瞳の色へ戻らない。理性・人格・自我が血に飲まれている危険な状態。




管理・刻印系について


魔導焼きブランド


ルストがクラウディオに刻む管理印。暴走・無差別捕食・殺戮を防ぐための制御印。


灰銀印シルバーグレイ・ブランド


ルストの管理下にある危険個体であることを示す印。

他のハンターや吸血鬼が見て、灰銀の管理下だと分かる印。



魔女狩りについて


この世界の魔女狩りは、本物の魔女を裁く制度ではない方向が強い


もともとは、吸血鬼、血術、転化失敗、崩れフォールン獣化種ビーストブラッドなどから人間社会を守るために始まった異端審問だった。


けれど年月を重ねるうちに、実際にはこうなった。


吸血鬼に関わった者。

夜に外へ出た者。

病人に薬草を渡した者。

血を失った人間を助けた者。

吸血鬼に襲われたのに生き残った者。

貧しい子どもへ食べ物を与えた者。

教会に逆らった者。

誰かに妬まれた者。


そういう人間が、まとめて**魔女**と呼ばれて排除される。


つまり魔女狩りは、吸血鬼への恐怖から始まり、やがて人間が人間を燃やす制度へ腐っていったものです。はい、人間社会、期待を裏切らず最悪。


ルグランディアでの魔女狩り


ルグランディアでは、夜の失踪、血を抜かれた死体、崩れフォールン獣化種ビーストブラッドの襲撃が実際に起きている。


だから人々の恐怖そのものは嘘ではない。


でも、怖いからといって本物の原因へ届くとは限らない。


王血ロイヤルブラッドや高位吸血鬼、野良ストレイブラッド離反種レネゲイドには手が届かない。

だから人間たちは、もっと近くにいて、もっと弱くて、燃やしやすい誰かを探す。

そして、魔女が作られる。

証拠ではなく、恐怖が罪を作る。

事実ではなく、噂が火刑台を組む。

この世界の魔女狩りは、吸血鬼と血術への恐怖から生まれた制度である。だが長い年月の中で、恐怖、嫉妬、私怨、教会の権威維持に利用され、多くの冤罪を生んできた。




教会の立ち位置について


教会は完全な悪ではない。


教会は本来、人間を吸血鬼から守るために存在していた。

銀、聖別油、結界、祈り、封具を使い、実際に崩れ種や獣化種から人間を救った歴史もある。


でも、教会もまた腐る。


善意の聖職者もいる。

恐怖を利用して権威を保つ者もいる。

街の不満を一人の魔女へ向けて暴動を防ぐ者もいる。

吸血鬼を倒せない無力さを、異端者裁きで埋める者もいる。


つまり教会は善意と保身と信仰と暴力が混ざった組織


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