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地球 ヒミコ  作者: ミゼットくん
四女神連邦編
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86/106

3DCADスクール

受付でも生徒募集の受付を見た希望者も随分いた。

「3DCADってありますけど3DCGの講座もあるんでしょうか?マスコット人形みたいなものを作って3Dプリンターで出力したりしたいのですけど?」

と田中久美が訪ねてきた。

「うちにある3Dプリンタはラピッドプロトタイピング装置なのでプロトタイプ模型にしかなりませんが、それ以外に3Dスキャナというものがありまして、人物や物を立体的に計測して3Dデータ化することができるんです。それをそのままプリントアウトすることもできればCADで編集してモデルにしたりと使い方は色々あります」と春香が説明した。

「それならよかったです。実は私、イラストを描くのが好きでよく人形のイラストを描いているんです。それを立体化してみたいと思っていたのですがなかなか実現できずに悩んでいたんです。でもこの技術を使えば自分好みに作れるんですよね?」と田中は期待の眼差しを向けた。

「はい、基本的には。ただ、人の顔を忠実に再現しようとするとものすごく精密なスキャンデータが必要になりますし、色付けや質感の表現などが困難です。その点についてはまだまだ研究段階にあります」と春香が答えた。

「そうですか……でも、頑張って勉強して早く習得できるようにします!ちなみに受講料はおいくらですか?」と田中が質問する。

「現在はキャンペーン期間中につき初回限定の特別価格として5000Yとなっております」と春香が答える。

「あの、今振り込んじゃダメですか?ちょっとだけ……」と田中が言う。

「それはご遠慮させていただきます。当スクールのシステム上、受講決定後1ヶ月以内でのご入金となりますので」と春香が答えた。

「そうですか……残念です……」と落ち込む田中だったが

「ただし、毎週木曜日の夕方に無料体験教室がありますのでご興味がありましたらどうぞいらしてください。それとこちらをご覧になられてからでも遅くはありません」とパンフレットを渡しながら言った。

「これは……CAD教室の体験版ですか?」

「そうです。実際に3Dデザインを制作する体験版ですので是非お越し下さい」

「わかりました。是非伺います」

「はい!お待ちしています」と春香は笑顔で返事をした。


####


「どう?教室の様子は?受講者はいるの」と夢華。

「ええ。随分増えましたよ。やっぱりCAD系の求人募集が増えたからだと思います。」と春香が答えた。

「よかったわ。私たちの国の為になる仕事が出来るなんて最高よ!」と姚晨は喜んだ。

「私も教師として誇りを持っていますよ」と春香は自信たっぷりに言った。

その頃、麗奈国では……


「高岡君、こちらから部品が出荷されましたので確認をしておいて下さい」と麗奈は電話した。

「承知しました。チェック完了後報告いたします」と高岡は応対する。

「うん、宜しくね。じゃあ、一旦切るわね」

と麗奈は電話を切った。


麗奈国の工業地帯にあるこの建物こそが、先日完成したばかりの工作機械工場である。そしてここで働く女性たちが彼女たちの技術力を高め、様々な製品を作り出しているのだ。

今では全国から多くの女性が集まり、活躍している。


そして、今彼女がいるこの部屋は、設計室として使用されていた空間を改装したもので、この国の工業技術を支える重要な拠点となっているのである。

そのため、麗奈国だけでなく他国からの問い合わせも多くあり、時には海外からの出張者もやって来るほどだ。ただ交渉はうさちゃん国でになるのだが。



#####


「えへへ、また来ちゃいました!ご機嫌いかがですか?」とうさちゃん。

「最悪よ!あんたがまたおかしなことやってるせいで」とヒミコが怒鳴ると、

「え?どうしたのですか?心当たりがないのですけど」

「とぼけないで!あなたのせいでとんでもない迷惑を被っているのよ!これ見てよ!3Dなんちゃらとかいう機械で作りましたってこんなにたくさんの人形が玄関に飾られるのよ。邪魔でしょうがないわよ!」とヒミコはうさちゃんに詰め寄ってきた。

「え?ちょっとまってください、その人形はどこの国のですか?」

「あんた達の国しかないでしょ!!この変態人形好き!」

「あっ、そういえば3Dプリンターで3DCGのキャラクターを作るのが流行ってるって言ってたような…」

「やっぱりあんたが原因じゃない!これどうにかしなさいよね」

「うーん、難しいですねえ。そもそも人形が原因ではなく人形を見る人が変態なんですよね」

「私が変態ですって!?ふざけるのも大概にしてちょうだいよ!!」とヒミコは激昂したが、うさちゃんは怯むことなく

「わかりました‥じゃあその辺に棚でも作って飾っておきましょう」と言うと

「それでもいいけどその棚はあなたの所に置いておいてね」と諦めたように言った。

だが

「ヒミコ様、本当に宜しいのですか?置いていった人達はヒミコさまに喜んでもらうために頑張って作ったんですよ。きっと」


「あのね‥なんで私が自分の肖像権を侵害されて喜ばないといけないのよ!」

と憤慨するヒミコに対して

「まあまあ、落ち着いてください。そんなに怒っていては健康によくないです」とうさちゃんが宥めると

「はぁ・・・わかってるわよ」と溜息をつくヒミコだった。


翌日、巨大な人形棚がヒミコ邸宅前に設置され人形が置かれることとなった事にヒミコは怒りに震えていたのだった。

「あんの糞うさーーーー!頭にくるわね!」と

ブチ切れていた。


#####造幣局


「高森課長、ちょっといいかな?」と呼ぶのは部長だ。

「何でしょう?」

「いま、頭取がいらっしゃっててな他の上層部の方々も一緒に来ていて、高森課長を呼んできてくれっていわれたのよ」

「何かあったのでしょうか?」と心配になり

「いや、まあ行ってみたらわかるよ」と部長は言う。

そして高森課長は会議室に向かった。

扉を開けると頭取と何人かがいて

頭取は実年齢はとうに70を超えているのだが細胞活性化美容整形医療で35歳程度にみえる。

細胞活性化美容整形とは四女神連邦の自慢の医療で生涯一度だけなら人体細胞を活性化させて肉体を30年程度若くできるという医療技術だが医療費は軽く4桁万円を超える額だ。

「失礼します」と挨拶をする。

「いらっしゃい、よく来てくれましたね!早速ですが君は出世欲がかなり強く今の役職では不満だと聞いたのですけど」と頭取が切り出す。

「それであなたの経歴や今までの成果を見てみると確かにあなたの不満はもっともだという事が解ったのです」と他の役員も話し始めた。そして

「君の配置転換を考えているのですが…」と頭取。その後少し言いにくそうに

「その場所でなら身分的にはいや、社会的にも私より上で年収も今より数倍アップする話なんですけど…」と話した。

「それはありがたいお話ですね!ぜひお願いいたします」と高森は快諾した。

「そう!……わかったわ。君の新しい勤務先はハダカスカイブロードシティでの市長なの。国家元首から誰かいい適任者を探しておいてくれと頼まれていたのよ」と頭取が告げると

「へ!?…それってあの…裸町の事ですよね?」

「そ、そうともいいますね‥君は秋月 桜花さんを覚えていらっしゃるかしら?数年前まで君の部下だった人なんですけど」

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