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地球 ヒミコ  作者: ミゼットくん
四女神連邦編
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愛車willviの購入

「やあ、いらっしゃい」そう言って車屋のスタッフが出迎えてくれた。

「今日はどういったご用件で?」と聞くと


「こんにちは、実はこの車を購入したいと思っていまして」と姚晨は答えた。


「本当ですか!?ありがとうございます!!」と喜ぶスタッフ。そして


「ちなみに予算はおいくらぐらいでしょうか?」と尋ねると


「1億Y(ヨウ)あります。これで足りるでしょうか?」と姚晨は答える。

「いや、そんなには…、えっとどのような車をご希望で?」とスタッフが言うと

「マクラーレンF1を」

「え!?」

「あ、いえ冗談なんです!ほら、他行きましょうね」と無理やり腕を引っ張り連れ去っていった。

その後、中古車ショップにて

「ほらこれなんてどう?可愛いでしょう?」と一台を指さす。そこに置いてあったのはトヨタWillvi-NCP9だった。

姚晨は

「わぁぁ、とっても可愛いです!これにしましょう!」と一目ぼれしたらしく即決したようだ。そして


「この子の名前はうさちゃんさんよ」と名前をつけた。それに対して


「あーーーー!また人の名前勝手に使うなよ!」とうさちゃんは怒鳴るが、そんなのはおかまいなしで話を続ける。


「そうだ、色はピンクにしませんか?」

「却下。ピンクなんて何処にでも走ってるから目立たないじゃない」と言う。

「でも可愛らしくていいと思います!」と姚晨は言うが

「絶対ダメ!却下!」と即座に拒否された。

「じゃあどうするんですか?」と姚晨が聞くと


「そうね……、ブルーはどう?青空に映えると思うんだけど」と提案してみる。

「いいですね!」と姚晨は言ったので


「じゃあそれでいいわ」と答えた。すると「分かりました!」と言うのでホッとした。

willviとはヴィッツの派生モデルとして作られた小型セダンで90年代に一世風靡したマーチに対抗して開発されたコンパクトハッチバック車だ。そして売れ行き不振によって早期販売中止となりその希少さが人気を博し人気となっている。


####


結局、姚晨が選んだ車はウィルVi-V(NCP9)だった。排気量1.3Lの直列4気筒エンジン88馬力でコラム式4速オートマチックで運転が楽チンな車である。

カラーはマジョーラブルー/ライトパープルというカラーコーディネイトだった。


「本当ですね!素晴らしいです!それにこの形もいい感じですね」と喜んでいる。

「そうでしょ?こういうデザイン大好きなのよ」とうさちゃんは言ったが、内心(こんなおかしなデザインどうせ誰も興味ないから安かっただけよ。まったく世間知らずのお嬢様は何考えてんだか)、と思いながら言葉を続けた。


「さあ行きましょ、この車の性能を見せつけてあげるわ」と自信満々の様子のうさちゃん。

そして二人は車に乗り込み発進させるが、ここで問題が起きてしまった……。

なんと発進直後に車が急停止してしまったのだ。しかもその原因はエンストで……。

「あちゃー……なんでAT車でエンスト起こすのよ。ワザとやってんの?ねえ?」とうさちゃんは頭を抱えた。

しかしそんな事を言っている場合ではない。


「えへへ、ギヤ間違ってました」と言ってペロっと舌を出した。

あまりにも無邪気で可愛らしく、まるで少女のようだ。

「ふうっ無事に発進できたわ……良かった……」と胸を撫で下ろした姚晨。そして


「すいませんでした……私が初めてなのに」と申し訳なさそうにしているので

「いいのよ、初めては皆同じだし、それにこれから慣れていけば良いだけのことだから気にしないで」と励ましながら車を走らせた。

しばらく走ると「ねえ、これってどの位のスピードまで出るんでしょうか?」と姚晨が聞いてきたので


「そうね……だいたい150km/hくらいかしら、詳しくは解らないけど‥」と答えると


「すごい速いじゃないですか!?」と驚いていた。


「そんなに早いんですか?凄いですね!」と姚晨は感心していた。そして


「そうです!もしよろしければサーキットに連れて行ってもらえませんか?」とお願いしてみた。

しかし「だめよ!危ないわよ!まだ免許取り立てでしょうが!」と一蹴されたのだが

「いや、これから行ってみましょう!楽しそう!」とニコニコしながら答えた。

だが、うさちゃんは


「はぁ‥‥やっぱり頭がおかしいのかな‥‥」と呆れ果ててしまった。そして


「全くもう……しょうがない子だね」と呟くとうさちゃんは携帯でサーキット場の関係者に連絡をとり、


「はい、こんにちは。サーキット場の管理人をお願いします……‥うん、そう」と電話をかけた。


「あ、管理人さん?私はうさちゃん。今、電話大丈夫?」と言うと


「ええ、大丈夫です」と相手が答えたので


「姚晨さんがサーキットを走りたいと言っているのですが可能でしょうか?ただ免許取り立てでライセンスもまだないのに走りたいっていうのよ」と言うと


「姚晨さんですか!え?本当ですか?あの姚晨国の姚晨さんなのですか?」と突然テンションが上がり始めた。


「ええ、本物よ」とうさちゃんは言った。


「姚晨さんなら、免許取り立てでもライセンスもなくても大丈夫です。大歓迎ですよ。え、他の人の迷惑に…、いえ姚晨さんなら貸し切りにしますから」と興奮している。

その後もしばらく話して電話を切ると


「何か、大変な事になりましたよ‥」とうさちゃんは顔を青ざめた。


####


「着いたわよ!」とうさちゃんは言うと

「はい!ありがとうございます!」


「姚晨さん!ようこそおいで下さいました」とスタッフ一同が挨拶をしてくる。

そして周りは

「おい、あれ本物だぜ!」

「ああ、そうだな。普段はテレビとかにも出ないんでたまに写真やフィギア像でしか見たことがなかったけどスゲー綺麗な人だな」

「うさちゃんさんも美人で有名だけど二人のツーショットって圧巻だよな。」


などと小声で話している。

それに対して姚晨は


「皆さんこんにちは、今日は一日よろしくお願いいたします!」と挨拶をした。

「こちらこそよろしくお願いいたします!」とスタッフも返す。

「それで姚晨さん、どんなお車で走るのですか?」と聞くと


「え?どんな車って……このWillviなんだけど」と答えた。

すると


「マジか!?サーキットをWillviって」と驚きの声が上がる。

「でも美人だから似合うんじゃね?」というささやきも聞こえてきた。

しかし


「おいおい、Willviは非力で低速型だぞ?本当に大丈夫か?」と不安の声も漏れてくる。

そんな中で


「大丈夫です、私が指導しますから」とうさちゃんが前に出た。

スタッフは「分かりました、それでは存分に楽しんで下さい」と微笑んでいた。

「では、私たちは向こうで待機していますので」と言って引き下がった。それからうさちゃん達は用意されてあったブースに入る。

そして運転席に乗り込むとうさちゃんは言った。


「ここでは常にフルバケットシートと5点式シートベルトの使用が義務付けられているからそのつもりでね」


「はい!分かりました!」と姚晨は返事をする。

「まずはコースを一周するけど、最初はゆっくりと流す程度にするわね」そう言って車を発進させた。


そして、コース一周を終えて戻ってくると

「姚晨さん、まずはどうでしたか?」とうさちゃんが聞いてみると


「楽しかったです。それに凄く速かったです。でもちょっと怖かったけど」と少し怯えた様子で答えた。

「まあ、最初はそんな感じね」と笑って返した。

それから数時間経ち夕方近くになると「さて、そろそろ終わりにしましょうか」とうさちゃんは言うと


「分かりました」と答える姚晨。そして


「今日はありがとうございました!」とお礼を言いに外へ出て行った。

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