金の精製プラント完成
さて、こうして無事にプラントが完成し稼働開始した結果、見事に水銀が無害化された上に金の精製もできるようになったのだ。
そして、その成果を祝して宴が催された。会場となったのはうさちゃん国の中の会議室である。
豪華な料理が並べられ、酒類も豊富に取り揃えられていた。参加者のほとんどはサハラ砂漠の金鉱山開発に関わった主要メンバーとその家族や関係者である。
「皆さん!今日は集まっていただき本当にありがとうございます。乾杯の前に一言挨拶させていただきます。今回、我々が行った事業は大成功となりました。
これもひとえに皆さんの協力があってこそだと考えております。本当にありがとうございました。
そして、これからも末永くお付き合い頂きたいと思っていますので今後ともよろしくお願い致します!」と司会進行役の玉兎がスピーチを行った後、全員で乾杯をした。
それから1時間ほどが経過した頃、ステラが司会席のマイクを持って壇上に上がった。
「みなさん、こんばんは。私は裸町の市長をしておりますステラと申します。
この度はこのような立派なお祝いの席を設けて下さり誠に感謝しております」
そう言うと観客から拍手が送られる。
「本日はサハラ砂漠で採取した金が世界中に流通する記念すべき日です。また、このような機会を通じて新たなパートナーシップが生まれる事を期待しております」
そして、最後に締めの言葉としてこう締めくくった。
「それでは乾杯しましょう!カンパーイ!!」
「かんぱ~い!!」
こうして夜遅くまで続く祝賀パーティが始まったのであった。
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「皆さん、本日は私どものためにお集まり頂き誠にありがとうございました。
また機会があれば是非、我が裸町にお越しください。本日はこれにて閉幕となります。
長々とお付き合い頂きありがとうございました!」
こうして裸町の市長によるパーティーは終わった。
ちなみにステラ市長は最後までブラジル仕込みのダンス服で踊り続けるほどノリノリだったようだ。
ダンス服も短パンにTシャツ姿だったためかなり際どかった。
それでも最後まで笑顔で挨拶をするあたりさすがプロだと思った人も多いのではないだろうか。
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さて、パーティーが終わって1ヶ月後、裸町では新しい施設がオープンした。
「えっと、何これ?何で私がここに連れて来られたわけ?」
困惑している秋月にステラ市長が優しく声をかけた。
「あなたの働く場所はここよ!頑張ってね!」
「えっ?でも、私は金智英のところで働いているんですけど……」
「ああ、その事だけど、もう大丈夫よ。あなたは今日からここで働いてもらうから」
「はぁ?どういうことですか?」
「実はね、あなたを裸町の国境監視員にしてあげることにしたのよ。あなたなら適任だと思ってね」
「えっ?私が裸町の国境監視員?」
「ええ、そうよ。今度ね、このままじゃ交流に不便だからと桃源郷にそれぞれ一か所ずつある裸町を地下通路で結ぶ事が決定したの。あなたはその三国の国境で人の出入りの監視を行うのよ」
「えっ?そんな大事な仕事私が良いんですか?私はただの公務員なんですが……」
「それは大丈夫よ、なにより、あなたもう裸になるのは平気でしょ。裸の解放感に毒されたわよね。現に今こうして裸でいるんだから」
「そ、それはそうですね……」
「決まりね。でもまだ地下通路は出来ていないからそれまでのあなたの仕事は図書館の受付でもやってもらえるかな」
「はい、わかりました。頑張ります!」
「素直でよろしい」
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こうして、秋月の新たな人生が始まった。
裸はなれたとはいえこうして一日中仕事をするのは初めてだからだ。何よりもプライベート時間もずっと裸だ。
最初は違和感と抵抗感があったが、すぐに慣れていき快感すら感じるようになった。
それに、常に裸でいることで開放感も得られるようになった。何より、この場所では恥ずかしく思う必要がないことが大きかった。
「さて、今日も仕事頑張りますか!」
元気よく仕事に向かう秋月であった。
「うーん、暇だなぁ~」
昼食を終えて、午後からの業務に入る。だが、この時間はお客さんの出入りも少なく暇を持て余していた。そして、ふと時計を見るともうすぐ14時になろうとしていた。
「あと30分で仕事も終わりだし、帰ってからゆっくりしようかな」
そう思い、机の上の整理を始めた時だった。
「すみません、少し宜しいでしょうか?」
「はい?」
突然背後から声をかけられ振り返ると一人の女性がいた。
年齢は20代前半くらいだろうか?髪は長く美しい黒髪だった。
この国の女性は見た目だけでは実年齢が把握できないのでどうでもいいのだが。
「あの~、何か御用でしょうか?」
「はい、この本を借りたいのですが」
「あっ、はい。それでは手続きをお願い致します」
そう言って、パソコンで予約リストを確認すると、すでに予約済みとなっており、手続きを行うだけとなっていた。
そして、貸出手続きを済ませた後、彼女はカウンターを離れていった。
「ふぅ……やっと帰れる!」
残りの片付けを終え、更衣室へ向かう途中、トイレに行った時に鏡に映った自分の姿を見て改めて思ったことがある。
「本当に裸でいることに抵抗が無くなったんだなぁ……」
今までの自分なら考えられないことだ。しかし、今の自分は全く恥ずかしさを感じていないことに気が付いた。
むしろ、この開放的な格好の方が落ち着くとさえ思ってしまうほどだ。
そんなことを考えつつ家路に就いたのであった。
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その後3か月程度で地下通路は完成し、秋月はそこに配属された。
毎日裸で国境管理の仕事をしているのだが、やはり裸になるのに抵抗感はないし、むしろこの生活スタイルに違和感がないことに驚いていた。
そして、裸で仕事をするようになってから今まで以上に元気になったような気がしていた。
「はぁ……この仕事にもだいぶ慣れてきたなぁ……」
国境を出入りする女性達をチェックしながら呟く。
「お疲れ様です!」
「あ、はい。お疲れ様です」
「今日はもうあがってもらって構いませんよ」
「ありがとうございます」
上司に挨拶してから帰路につく。そして、いつものように公園のベンチで休憩をとる。
「ふぅ……なんか最近幸せかも♪」
何故か分からないが幸せな気分になっていた。
「それにしても裸で働くって気持ちいいわよね~♪」
思わず独り言を言ってしまったが、誰にも聞こえていないだろう。
「あ~早く結婚したいなぁ……でも相手がいないんだよね」
そう言いながらも表情は明るく見えた。
「まぁ、今はこの生活を楽しもうかな♪」
こうして、今日も一日が終わった。




