男の願望満載か?放映を望む声が多い仙女リーグ始動
さらに男性目線がないという事で陸上競技は露出の多い過激なユニフォームが大人気だ。
当然エロ目的などではない。空気抵抗をいかになくすかなどを論理的に考えたうえでの格好だ。
男性がいたら恥ずかしくて到底できないだろう。だが間違いなく記録は伸びていた。
ただ走るだけでスタイルの良さを再認識させられるのだ。
そして競技会の会場には大勢の女性客が押し寄せる。もちろん観客席に座る事はできず、外で立ち見状態である。
しかし、彼女たちにはそんな事は関係ない。少しでも近くで選手を応援しようと必死になっている。
女性たちは皆が声を出し合い、一緒に盛り上がって楽しそうだ。試合中は何度も歓声が上がる。それは男性の声援とは違い、純粋に選手の活躍を喜んでいるものばかりだ。
とある競技場にて……
「あれ見て!すごいスピードじゃない?!」と感嘆の声を上げる女性たち。
「凄い!あんなに速く走れるなんて信じられないわ!」と興奮気味に話す女性もいる。
「あっ、今抜き返した!」
「きゃー!かっこいい!」
「あれじゃ負けちゃうんじゃないかな?」
「ううん、まだまだわからないよ。ほら、今度は勝ってる!」
「本当だ!すごい!」
そんな会話をしながら、女性たちは選手たちの健闘を称えるように拍手を送る。
そして、試合が終わった後も、観客席の女性たちは興奮冷めやらぬ様子だった。
また別の場所では、今度はバレーボールの試合が行われていた。
こちらは選手の容姿よりも試合内容の方が重要視されているせいか、観客席にいる女性達も真剣な眼差しでコート上を見つめている。
「あれ、凄く綺麗な人ね。モデルさんみたい」と一人の女性が呟く。
「だよね。しかもスタイル良すぎ!スタイルいいし綺麗だし……まるで芸能人みたいだよね」と隣に座る友人も同意する。
二人とも野球観戦中のようなテンションではなく落ち着いた様子だ。選手の技量よりもフォルムの良さが気になっていた。
そうこうしているうちに試合終了の笛が鳴り響き、試合が終わってしまった。
観客席にいた女性達は皆満足げな表情を浮かべている。
陸上のインターハイのような大会でも行われるとその話題はひとしおであった。
そしてその時の女性達の話はいつも決まっていた。
それはやはり、あの子があんなに早いなんてと、そのルックスの良さやスタイルの良さに驚愕してしまうのである。
しかしここまで人気が出てくると他の三国も気になりだしたのだった。
特に麗奈国。
なので麗奈国でも天女リーグに相当するチームを結成する事になった。そして、それを発表するため記者会見が行われる事となった。
「こんにちは、本日は私達のためにお集まりいただきありがとうございます。今回この様な素晴らしい企画を立ち上げてくれた皆様に心から感謝しております。」と麗奈総理があいさつした。
「どのようなリーグを作るのですか?名前は?」と質問が飛ぶ。
「はい。チーム名は『龍虎仙女リーグ』と致します。仙女というのは天女と同じ意味ですから天女リーグと親和性がありますよね。ただ仙女のイメージは舞妓さんのような薄衣を纏っているイメージですのでこちらも過激な衣装になっております。そして仙女といえば仙人の住む山奥のイメージから妖怪としての恐ろしさもありますので、そのイメージを反映して過激なプレイをお楽しみいただこうと思います」
との答えに記者たちはざわついた。
「仙女ってどういう事ですか?仙人って何ですか?」
と記者が質問すると
「仙女というのは、中国や日本で古くから伝えられている伝説上の人物の一種です。その容姿はみな美しいと言われています。例えば西遊記では三蔵法師一行が訪れる洞窟に住む老婆などもその一人でして、本来は老婆ではなく少女であるとか。あと中国四大美女の一人である楊貴妃は仙女だったという説もあります」
麗奈総理が答えた。
「え?それじゃあ何ですか、今回の選手たちはみな若くて美しい女性ばかりということになるのでしょうか?」
「ええ、そうです。また天女とは違い仙女は踊りが得意というイメージがあるのでその部分も重要視しています。ですから単純に美しさだけでなく踊りの上手さも考慮に入れています」と麗奈総理が言うと、「おおーっ」と歓声が上がる。
「なるほど。そういう理由なら理解できます」と納得した様子を見せる記者たち。
ここ会見をみて四国の中で一番、美を意識している姚晨国は当然面白くない。
当然に仙女リーグに対抗するためのリーグを作る事となる。なんとその名前は『国色天香リーグ』と命名されたのだ。これは中国で使われる美女の形容詞に因んで命名された。
こうして仙女リーグが誕生したことで姚晨国にプレッシャーがかかり、姚晨国は国色天香リーグの結成を余儀なくされた。そして仙女リーグと国色天香リーグ誕生により金智英共和国を含めた三国にはそれぞれ独自のスポーツチームができてしまったのだ。
この話題がネットに流れてからは三国ともその話で持ちきりとなっていた。三国でこんなことが起こるなんて誰が想像できただろう。
このまま三国のスポーツブームが続くのか?それとも停滞してしまうのか?
注目される三国スポーツ界であった。
試合内容も凄いの一点だった。紅一点どころか紅満載、こんな試合、男性が見たら意識を失いかけそうなものだ。まあ、結局うさちゃん国の男性にみせないようにしているからよかったと言えばよかった。
こうして三国で様々なスポーツ大会が開かれることになり、各国とも盛り上がっていた。
また三国で共通するのは美しい選手の存在だ。それ故に選手の争奪戦が激しくなっていた。
それに伴って三国のメディアは情報収集を始め、三国間での交流が始まった。
しかし三国はスポーツ振興団体に加入せず独自のリーグ戦を行っていた。
それは三国ともそれぞれの国の価値観があり、その思想のもとに構成されているからであった。
三国ではそれぞれ特徴のあるスポーツを発展させていた。そしてそれぞれが三国内で競い合っている。
それはまるで三国鼎立の時代そのものである。
そんな三国が他の国に進出することなどありえない話だ。
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三国間交流は非常に盛んに行われるようになった。
その影響を受けて各国の選手のレベルが上がり、三国の実力は拮抗してきた。
そして三国の関係はますます緊密になっていった。
だがその人気の背景には困ったことも起こりだした。
この三国の試合の話題が世界中で話題になり中継を望む声が多くなったのだが中継は行わない代わりにDVDでダイジェスト版が発売されるようになりそれに応じてグッズ販売もうなぎのぼりだ。国内ではグッズや他スポーツ用品の配送が多くなりドライバーがまるで足りないのだ。
近距離配送ならともかく長距離はいそうで荷物の積み込みなどは女性ばかりの国では圧倒的に足りないのだ。
しかし逆に体を動かすことが好きな女性も増えたためトラック女子、重機オペレーター女子などが爆発的に増え男性陣の仕事を奪ってる側面もあった。
ただ本当の力仕事の荷物運びやシャベルなどを使っての肉体派は仕事は失われないので筋力トレーニングをしはじめる男性が増えてきた。
それにそこで職を失った人たちは長距離輸送の仕事に申し込む人が増えたために結果的には良い方向に行ったのかは不明だ。しかし物流の改善は見込めそうだ。
その流れを受けスポーツだけではなく工業や農業、漁業(養殖)に従事する女性が増え始め、三国の産業は発展を続けることとなった。
今までは三国内の産業が他の国から提供してもらっている物が大半であったがこれからは自国の製品を作る事が主流となるだろう。
それと共に三国は大きく成長していくことになる。
話は野球に戻るが初めは美しさを念頭に置いて発足したリーグだが段々とプレイスタイルも真剣になってきたために、当初は過激な露出が多いユニフォームだったが肘や膝、皮膚などへの擦り傷や怪我などの心配を考慮して露出は控えめになってきたのだがその分ユニフォームを着た時の体のラインがはっきりわかるように作られ始め逆にエロさが増すという奇妙な事態が起きている。
そしてそんな問題を抱えるようになってきた三国のリーグであったが、何だかんだ言っても世界に与える影響は大きかったのである。
それは三国が発信する様々な文化や情報が人々の生活に浸透していくことによってであった。
そして今後も三国はその存在感を示し続けるであろうことは間違いないだろう。




