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第45話 ドワーフ

飛空船に乗り土の大陸へ。飛空船の旅は偽金剛船が現れた付近で空賊が頭をよぎるが特に何もなくそのままハナンタの街に到着。


「お忘れ物はなきよう」


船から出て街へ入った瞬間、金属を叩く音があちらこちらから聞こえてくる。家々からは煙が立ち上り、前を通ると熱気が流れてくる。


「聞いてはいたが盛んだな」


普通の街なら当然騒音問題や異臭問題があり人によっては厄介がられるため鍛冶屋は専用地区や街のはずれなどに置かれることが多い。しかしここでは街の中心部に鍛冶屋がある。鉄と油のにおいと金属音が好きな人にとっては最高の街だろう。


「ドワーフが多いな」


小柄で筋肉質、髭を生やしたファンタジーではよく見る姿のドワーフ。女性は小柄で見た目は女の子。得意分野は鍛冶、彼らがいるからこの街は鍛冶の街になった。


「それでは探すとするか」


宿を取りギルドへ。ギガさんの協力者がいて速達を出して彼女を探してもらっている。地図を見ながらギルドを探し見つける。受付に協力者を呼び出してもらいギルドの奥へ。


「残念ながらまだ見つかっていません」


通常なら冒険者になった後は新規冒険者向けの街に行くはずだが、どの街にも行っていないようだった。これは特に不思議なことではなく、とりあえず冒険者にだけなっておくという者は多い。無限アイテム袋はどんな分野でも使えるとんでもなく便利だからね。国からお金がもらえるし。


「なら他の仕事をしていると?」

「その可能性が高いですね。この街は鍛冶が盛んでしかも写真の子はドワーフ。やはり鍛冶屋でしょうか」


というわけでこれから皆で鍛冶屋を探すことに。もう一人協力してくれるということで四人で。これなら意外と早く見つかるかなと協力者の人が鍛冶屋の地図を広げた瞬間絶望。


「皆さん地図を広げると驚かれるんですよ」


どこもかしこも鍛冶屋鍛冶屋鍛冶屋! そうだよな、この街はほとんど鍛冶屋だった。写真を見て彼女の顔を覚える。


「では始めましょう」


各自地図を持ち四人分かれて仲間探しを開始。俺は街の北東側を担当。一件目の鍛冶屋は旦那さんと奥さんの二人暮らし、ここにはいないようだ。地図にバッテンをつける。これは時間がかかりそうだな、しかもこの街にいない可能性もあるわけだ。それでも地道にやっていかなくてはな。心を奮起させ次の鍛冶屋に向かう。こうして人探しをして四件目の鍛冶屋。


「キャイア? ああ知っているよ」

「本当ですか!?」


やった! こんなに早く見つかるとは。ここで働いているわけではないが彼女のお父さんと付き合いがあり知っているのだとか。一応同姓同名ということもあるから本人かどうか確認してから三人に報告するか。


「ここだ」

「ありがとうございます」


ドワーフの男性に家の前まで連れて行ってもらった。この家も鍛冶屋、中から金属を叩く音が聞こえてくる。


「すみませーん」

「あいよ」


鍛冶の音に負けないよう声を張り上げ挨拶を、中からドワーフの男性が出てくる。


「仕事の依頼かね、他所から来なさったようだけど」

「キャイアさんに用事がありまして」

「アイツは今仕事を受けてねえが話だけなら」


室内に戻ると代わりに少女が出てくる。写真と同じ顔、間違いなく探していた子だ。いよいよご対面、二人以外でもガチャの子がいたか。


「どんな用事?」


うーん、サラとエメルの話だと誕生日に女神からの宣告があるはず。なら直接聞いてしまっても大丈夫か。


「誕生日に勇者がどうとかの話がなかった?」

「なぜそのことを!?」


驚き俺に尋ねるキャイア。この反応からしてやはり宣告があったか。彼女に仲間を探していると説明する。


「じゃあもしかして貴方が?」

「勇者です」


自分で言うのは恥ずかしいな。


「父ちゃん母ちゃん、勇者様が来たよ!」


大声を出し家の中へ入っていくキャイア。テンション高いな、なにーという奥から大声が聞こえた、家族も驚いているようだった。今度は母親が出てくる。


「こんなところではなんですからどうぞおあがりください。それにしても本当にいるとはねぇ」

「ああ、少し待ってもらえますか」


三人に見つかったことを報告してから話をすることに。協力者二人はここまでとギルドに帰っていく。エメルと二人でキャイア宅へ。


「ようこそおいでくださった」


居間にキャイアの家族が並ぶ。家族構成は父母兄か。彼女は拾い子だという。


「ごめんねー、仕事をかなりもらっていたからすぐに行けなかったんだ。家族に手伝ってもらって終わったら向かおうと思っていたんだけど」

「最初はただの夢だろとは思ってたんだがね。キャイアの能力を見るとこれは本当かなと」


女神が用意してくれた仲間たちは一般の冒険者よりもかなり強力な力を持っている。半信半疑ながらも彼女は勇者を探しに行こうとしていた。


「なら兵器の生まれ変わりというのは本当なのかな」


皆記憶はないけど恐ろしく強いからね。宣告もあるし本当だとは思う。


「悪いけどまだ仕事が終わってないんだ。ただ二日もあれば終わるよ。二人で観光でもしてて」

「了解した。あ、それからこの件は家族以外には秘密にしておいて」

「わかった」

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