第93話「メイドさん、ぞろぞろ」
予定変更して、メイド隊全員との面談兼説明会を行う
手を付けていないフロアだから非常に広くて助かった
人格の違いはともかく
基本的能力や知識については問題なさそうなので
メイド隊にやってもらうことを全員にも周知する
説明会用にプロジェクターを作ろうとしてはたと気が付く
言語については弥生さんの同時翻訳で
聞くのも話すのも問題ないけど
文字はだめだよね
ベースが弥生さんや葉月さんのメイド隊は
読めるだろうけど、フレイア達は読めない
結局話でなんとかする、か
面談と言っても既存メンバー全員との顔合わせと
今後お願いする龍の退治?の話になるけどね
その後は武装のクリエイト
使い方などのレクチャーをすることに
今回はメイド服が防護装備として作られていたので
お着換えイベントはなし
クリエイト時にアンダーアーマーとメイド服を
多重衝撃吸収装甲化して作ってるんだって
なにせ弥生さんが作った
想像がモノをいう魔術で私の想像に
アドオンして作ったてんだから恐れ入る
肌が見える場所は全て新作の超極薄ナノスキンアーマー
だとか
なんじゃそれ?
『多重衝撃吸収装甲を直接装着していない箇所まで
自動展開・装着する装甲です
温度調整機能以外は他の個所と同じ性能を持っています
メイド服はそのままに
腕や太腿など肌が見える箇所は実は素肌ではないという
見た目重視のなんとも言えない
マニアック仕様にしています』
弥生さんや、阿部ちゃんの影響受けてないか?
という理由によって
31着はまるっきり同じデザインで量産されている
識別用としてナンバリングと差し色をしてあるので
名前との照合リストを阿部ちゃんにお任せした
一気に人数が増えたことと
名前もそれに伴って増えたことで
目視での識別がしにくくなった
白夜を含め装備の個人認証を利用して
弥生さん葉月さんが教えてくれるシステムも
組み込んでもらった
そうそう
3人娘とヴェルーリアの装備にあった
ジャケットの自動展開する防御盾
メイド服にはあれの代わりにカホルが使った
防御用魔法陣を組み込んだんだって
これで見た目もすっきりで
カバーできる範囲も広くなったと
こっちもあとで改良しておこう
次は武装か
これは各自の体術が個性としてばらけているのか
統一されているのかで変わってくるだろう
3人娘とヴェルーリア、阿部ちゃんに
判定員となってもらって表で判定会しようか
管理棟から出て
露天風呂側ではなく裏に回る
飛び道具を使っても安全なように
防護壁で囲った射撃場、的場を作る
あとは藁束、青竹を用意した刀剣道場
岩や壁、金属鎧を用意した打撃・蹴撃・拳撃場を設置
それぞれ得意な獲物のところに3人娘と阿部ちゃん
ヴェルーリアに判定員としてついてもらう
私は射撃会場にカホルと共についた
あちこちで甲高い掛け声やら悲鳴やら爆発音やらが交差する
射撃は銃、ライフル、バズーカや対戦車ミサイルだのを
用意してるので選ぶのを見るのも面白い
とにかくみんなに触ってもらって
使いやすい獲物を持ってもらうのが一番
一回り終わったようで移動も落ち着いたのを見測り
次のステージへと移る
シャールカーニにスタンバってもらう
「なんで我が標的なのじゃ~~~~~~~~」
「一応、ドレスを最新仕様の防護装備に
作り替えてもらったでしょ?」
即座に反論が飛んできた
「そうは言ってもあ奴等、人数が凄いのじゃけど??」
仕方ない、あの作戦で行くか
「あのさ、シャールカーニ?」
「なんじゃ?」
「ドラゴンって世界最強、なんだよね?
その中でも龍神族になった君が
人造生命体のメイドを怖がってるのは
どうなんだろうなぁ?」
ぐぎぎ、と歯ぎしりが聞こえる
「そういって煽るつもりじゃな?」
すぐは乗ってくれない、か
「仕方ない
君がダメならフル装備のヴェルーリアに頼むか
彼女なら二つ返事でやってくれそうだし
新装備もあるから相談してみるわ」
歩き出すと
「ちょ~っと待つのじゃ、旦那様!」
餌、つついてきたかな?
「どうした?
早くヴェルーリアに頼んでおかないといけないんだけど?」
「わ、我がやってやるのじゃ
旦那様の頼まれごとを断るのは
番としてはよろしくないじゃろ?」
はい、チョロかった
「無理をしなくてもいいよ?
ヴェルーリアで人手が足りなければ
フレイアにも頼んでみるし」
「我だけで大丈夫なのじゃ!」
フィクションだけでなくこっちの【世界】でも
ドラゴン娘はチョロい、と




