第7話「業務内容提示」
未だ興奮冷めやらぬ後輩
それを横目に続きを、と説明を進めるおねえさん
『こちらの人類では使えませんが、あちらの世界で使えるように調整させてもらいますよ
産業革命以前、とは言いましたが、今のあなた方からすれば不便極まりない環境になりますからね』
そうだ、実際に今の
技術レベル
生活レベル
は、産業革命以前の人からすれば、まるで魔法のようなだろう
とは、よく例えて言うからね
ついでに言えば、私一人ならサバイバルだろうが何だろうが気にしないけども、だ
一緒に行く後輩は、女の子
後輩のアウトドアやサバイバルスキルって、全く未知数なんだよな
「ところで、物理法則とかいうことでしたが現地の人の強さとか、危ない生物とか
なにかしら、命の危険とかは無いものでしょうか?」
ステゴロで、羆の大集団にぶち込まれても
即終了、ってオチになるわけですがね
失敗してもとは言ったが、死んでも失敗で済むのか?
それとも、ほんとにゲームオーバーなのか?
『ええと、生物については結構、差がありますね
こちらで言えば、白亜紀とかに居た生物に近いものがいたりしますね』
!
その頃って、いわゆる恐竜が跳梁跋扈してた時代じゃないっけ?
魔法や、魔術が使えたとしてもだ
対抗できるのか?
『一応倒せますが、1対1では難しい生物もいますよ
例えばゴリラが大きくなった生物なんか、素手では一人じゃ無理ですよね?
それくらいの危険はあります』
説明が具体的!
でかいゴリラいるの?
いや、普通のゴリラだって人じゃかなわんだろ!!
「病気とかどうですか?
昔だと、衛生観念の問題とかで起きる感染症とかありましたけど?
それと、医療水準もやっぱり時代相応ですか?」
うん
後輩、それは大事だね
『一応、病気や感染症とかはあなたたちの免疫システムのほうが強いんだけど
絶対大丈夫ってことはないわ
医療については、自然治癒か可能なら魔術で治すだけで、薬もせいぜい薬草とかだし
衛生観念については、中世ヨーロッパどころではないかもしれないわね』
異世界物の、お約束って言えばお約束だよね、これって
『いろいろと、不安なことはあるでしょうけど、指南書代わりに強力なチュートリアルシステムを用意してるから、安心して貰えるかしら?
一応、衣食住に困らないような拠点を作ってくれるはずだけど、現地での行動はすべてあなたたちの自主性に任せることになるはずよ
あちらの管理者との折衝内容に沿って、3年を期限に現地の人々を導いてほしいの
最終的にその結果出来上がるのが、希望にあふれる世界ならと期待したいわ
巡り巡って、あなた方の世界にも良い影響を与えてくれますし』
最終的な目標は担当する世界の管理者との折衝次第で、そこまでの経路と達成方法は、私ら次第、って言うことね
今更ながら結構大風呂敷な重大任務、じゃないのか?
しかも、巡り巡って今の世界に良い影響?
やだよ
あっちでやらかしたら、地球が無くなってるとか言わないよね?
『流石にそれはありませんが、無関係ではないことだけは覚えておいてくださいね』
さあ、どうする?
後輩と今日何度目か、顔を見合わせる




