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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 事業開発室長
異世界道中の、はじまりはじまり

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第52話「猪娘、危機一髪」

猪娘改めヴェルーリアが目を覚ますまで

朝ごはんの支度か


朝の大豚襲来で起き抜けのままだから

まだ顔も洗ってないわ


魔牛飼育室の管理室で顔を洗って

簡易キッチンでご飯を炊く


そのうちピザ窯を作ってピザやパンを焼くのもいいか

とか考えながら支度をする


塩結びと、なめこらしき茸の味噌汁をトレイに載せて

管理室に戻る


みんなさっぱりしたのか、それとも腹が減ったのか

座ってこっちを見ている


テーブルにトレイを置いたと同時に


「いただきまーす」


早速、手に取って阿部ちゃんがぱくついた

3人娘は初めてのおむすびに戸惑うが

阿部ちゃんを見習って手に取り食べ始める


食べ終わろうとしていた頃

管理室前に止めていた装甲車から大声が聞こえてきた


「誰か!解いてくださーーーい」


気が付いたのか、ヴェルーリアの声がする

若干悲痛というか

哀願が籠ってるように聞こえるのは気のせいか?


まだ食事中のみんなには、そのまま食べてもらうよう促し

装甲車後部に向かう


ドアを開けると、ヴェルーリアが正座しているのだが

彼女、そわそわと非常に落ち着きがない


【命名】によるお約束の気絶と

その後の体の変化はやはり彼女にも起きていた


縛りすぎで食い込みが激しすぎる上半身

ボリュームが増した体に引っ張り上げられ

ぱつんぱつんな着衣


素材もあいまってなのか、余計に体を隠しきれていない


ちと、目の毒にも見える

刺激が強すぎないか?


それにしても、落ち着かないな?


言いづらそうに、上目遣いで話しかけてくる


「あの、言いづらいのですが

・・・・・解いていただけないでしょうか?」


太腿をもじもじさせて、今にも泣きそうだ


あ、なるほど


目を覚まして尿意を覚えた、と言うことだろうか

縛りがきついのもあって、余計に逸っているのだろう


そういえばがっちり過ぎて

拘束を解く時間を考えていなかった

魔牛の時は足だけだったが

今回は上半身と腕


再度の逃走防止にときっちり縛り上げたのだから

まともに解いていたら手間すぎる


だが、急がないと、今度はヴェルーリアの尊厳を

ぽっきり折る事案が発生するだろう


止むを得ない


『対象範囲をロープの太さに限定したイレース、ですね

各処理はおまかせください』


弥生さんは相談内容を素早く理解し

即座に対処をしてくれた


流石、我が相棒


イレースでロープ数か所を消し去り、緊縛を解く


血流が戻ったことで余計に催してきたのか

汗だらだらになってる彼女になんとか我慢してもらい

車内のトイレを展開する


小さいとは言え昨夜のように車中泊も考えて

設置はしていたのだ


使い方がわからないヴェルーリアに座り方や

用を足したらここを押す、と手短にレクチャーして

戸を締めて車外に出る


流石に見届けるわけにもいかない

それ位の常識的な配慮はあるのだ


数分後

晴やかな顔をした彼女が、後部ドアを開けて出てきた


私を見るなり、赤面して頭を下げてくるところを見ると

昨日のような攻撃的な娘には見えないのだが


スロープを下りて地面に立つ彼女

そうすると余計に変化が分かる


全体的な体つきは女性らしさが増したように見えるし

他3名同様出るところは出て

くびれるところはくびれている


一つ気になったのは

時折見える犬歯なのか八重歯なのかが少々長いのだ

指摘すると本人もようやく気が付いたようだ


猪や豚は「噛む力」が半端ではない

蹴りに加え、今後、嚙みつき攻撃にも気を付けよう


逃げる気配もつもりもなさそうなヴェルーリアを連れて

みんなのところへ向かう


前回同様、彼女の衣類を阿部ちゃんに頼んだのだが・・・


ん?そのお顔

少々お怒りですか?


「先輩?

ほぼ初対面で特殊なプレイはどうかと思いますけど?」


なんだよ、プレイって

勘違いも甚だしい


というか、君、随分そういうのにお詳しいようで?

そう言うと、阿部ちゃんは顔を赤くしながら

ヴェルーリアを連れて歩いて行った


二人の背中を見送っていると

3人娘がひそひそ声で話をしてきた


居ない間、(しもべ)の話

特に夜の話をやたらと気にしていたらしい


それでトイレの世話ーをしたわけではないのだがー

と来たもので、少々過剰反応してるようだ


まあ、今どきの現代の地球では僕だとか

まずお目にかからない話だからね

致し方ないか


戻ってきた二人、特にヴェルーリアを見て一言


「却下

やりなおし」


時代劇の町娘が身売りするんじゃないんだから

安っぽい着物で髪を結って連れてくるんじゃありません!


「アウラムの時と言い、遊んでるでしょ?君」

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