第12話「女神とケーキセット」
「絵に描いたような異世界モノ・・・・・」
そう呟き、天を仰ぐ後輩
でも、その天すら
どこまであるかわからない高さで
全部白一色
「そんなレベルだと
全部確認してたら切りがなさそうだね」
仕方ない
そろそろ終わりを切り出す
「サポートの3人で対処できないとか
回答がでないものは
あなたに直接聞けるようにできないかな?
っていうか
管理者であるあなたを、なんと呼べばいいの?
やっぱり神様?」
『君が思ってるJCってのでもいいよぉ』
JCが言うと
凄い顔をこちらに向け、後輩が反応した
「なんでJCなんです?」
肩を竦めて
「だってJCに見えたんだもの、最初に」
悪びれず返す
『若くて、可愛く見えたんだよねぇ?』
うんうん
そういうことです、はい
なんか
横にいる後輩の視線が痛いんですけど?
『だからさ』
JCが何度目か、身体を向き直す
『君らがJCなり神様なりぃ
ボクのことを思い描いてぇ
強く念じてくれれば届くかもねぇ
ただぁ
届いても返事しないかもだからさぁ
あんまり当てにしないでくれよぉ?』
伝書鳩かい?
ちゃんと対応してちょうだいよ!
『一応ねぇ
3人はこっちの【世界】の
ありったけの知識と知恵と能力を持ってるからさぁ
それで創意工夫してねぇ』
その3人
挨拶すらまだなんだけど?
『ということで
君らに育ててもらう【世界】に送るねぇ
【世界】には名前がないからさぁ
そのうち君らが考えておくれよぉ』
また手をかざす
少しずつ掌の前に、暖かい光が球状に広がっている
それが徐々に大きくなっている中
JCが続けざまに
『期間は3年だよぉ
ちゃんと住まいも用意したからさぁ
そこを拠点にしてぇ
世界に変化を与えてほしいんだよぉ』
徐々に光が強くなる中、そのままこう続けた
『あとは体が資本だからさぁ
ちゃんと休みは取ってねぇ
そうそう、拠点をボクが用意しておいたからぁ
まずはそこで生活すれば安心だよぉ
でもぉ
それでも本当に困ったら
ちゃあんとボクを呼ぶんだよぉ』
さっき返事しないかも
って、自分で言ってたじゃん!!
『あ、これは大事なお願いだよぉ
君らの世界で食べさせて貰った
【けーきせっと】
ってのは、絶対に普及させてほしいんだよぉ
これだけは!ボクからの切なる願いだからぁ』
どんなケーキで飲み物はなんだよ!!
セット、つってもいろんなのがあるっての!
言ったそばから、書面どころか仕様も無いまま
仕事を追加発注されたわけで
そうして、またまた光に包まれた
JCは言うだけ言って、白い世界から追い出しやがった
2回目とはいえやっぱり目が眩む
そして少しの間、記憶が途切れた




