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想像力皆無な世界で私と後輩、二人で現代知識を駆使してのんびり3年間を過ごしたいだけなんだけど!?【連載改稿版】  作者: 菜乃花 薫
異世界道中の、はじまりはじまり

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第119話「女神の気まぐれ?と、シャールカーニ、一閃と」

お団子ルームからは装甲車2台で移動


初搭乗のエメロードとJC女神様は凄く楽しそう


もう1台は当然フレイアの運転


都市内だし目的地知らないから爆走はしてないが、

降りた後の顔を見ると少し不満気だ


しかし、こうやってみると

この人二重人格で済まない気がするよ


温厚で知的、大食い、戦闘狂、スピード狂


女にはいくつもの顔があると言ってた人がいるけど、

どんだけあるものかね


装甲車に乗ってすぐ会議棟に到着


会議室に入り、メイド隊副長のアースに

各里長へのお茶の準備と、

そのためのキッチンの確認を改めて頼む


阿部ちゃんが生み出したメイド隊のアースは、

月詠に続いて1回目のクリエイトで生まれた

メイド10名の1人なので立場的に上になるらしい


初期ロットというと語弊があるかと思うが、

太陽系の名を冠した戦士に

並々ならぬ思い入れがあったのかもしれない


「ところで」


会議用の椅子に座って寛いでいるJC女神に聞いてみる


「各長との会議の時、女神様って居て良いものなのかな?

テレビ会議では画角から外れてもらったけど、

リアルな会議だと見た目や雰囲気で悟られそうだよね

現世の出来事に過干渉したらダメ、

とか禁忌としてありそうに思うんだけど?」


こちらも優雅に紅茶を飲んでいたJC女神は

メイド隊謹製であろうクッキーを食べ、一言


「そうだねぇ、後で面倒ごとになるだろうから

ボクは見てるだけにするよぉ

居るくらいなら、なにもないだろうからさぁ」


「でもエメロード達3人、

サウナに居たのに気が付いて出て来て

君に祈ってたよね?」


「そういうのはあるかもねぇ、

なにかわかるのかなぁ?」


「パニックにならんかな?」


「大丈夫さぁ、他の長達が居る間は神気は消しておくよぉ、

ほらぁ」


彼女が発していた光が消え、

普通に超可愛い女の子に見える


神気ってのは結構な権威が出るものなのを

認識するとともに、

如何に本人の見た目をぼかしてしまってるのかと驚いた


《君は褒めるのが上手だねぇ》


いや、ほんとに可愛いのは可愛いんですよ?


()()()()()()はないはずなのにそう思っちゃうのだから、

間違いないんだと思うけどね


《心が読めるだけに本音だってわかるから、

すっごくうれしいねぇ》


それはなにより


そういえば最初からずっと、

勝手にJC女神だ駄女神だとか呼んでるけど、

今更ながら君には【名前】ってないものなの?


《ボクらにも名前はないねぇ、

他の世界もだけど顕現した時に逢った人達が勝手に

【名前】を付けてるから、

本当の【名前】じゃないんだよねぇ》


そうしたら、フレイア達のように

【命名】すれば本当の名前になるのかな?


《つけられた神もつけた人も居ないんじゃないかなぁ》


【名前】を付けちゃったら神格無くなるとか、

人になっちゃうとかあったりするかね?


《試してみるかぁい?》


気にはなるけどさ、

もし君が神じゃなくなったら君もこの【世界】も

困るでしょうに


《君はよく考えてくれてるねぇ、

【世界】は大丈夫、新しい神がすぐ手配されるはずさぁ》


じゃあ、君自身は?


《わからないねぇ、まあもしも人になったら

君がボクの面倒見ておくれよぉ》


こっちに居る間はまだしも、私らが戻る時どうするの?


《その時はその時さぁ、

それより君に【名前】を付けてもらいたいって

気持ちのほうが今は強いねぇ》


もう少し考えてみて、それでも!って言うなら

改めて話しようか?


《わかったよ、考えてみるねぇ》


うん、考えることが増えたな


「むっ?最初の長が来たようじゃぞ?」


エメロードがなにかを感じたようだ


外に出ると上空にドラゴンが3匹飛んでいる


まあ、2人とは言ったが多いとダメとは

言ってなかったしな


エメロードが吠える


3匹が降りて来てうち2匹が光った、人化だ


達人っぽい如何にもなおじいさんと

これまた少し癖のありそうな若者が居た


まあ、お約束の素っ裸なので衣類を作って

着せようとするが、嫌がる


「おまえ達何を人と同じように布を纏っているのだ?

ニールもだがドラゴンとしての威厳を捨てたのか?」


読んで字のごとく若造がまさに吠える


エメロードが笑いながら答えた


「な~に、わしらは既にドラゴンではなく龍神族なのよ

新しく生まれ変わったのじゃから

新しい習慣を取り入れる、それの何が問題か?」


「なにが龍神族だ!人化と何が違う!」


おっ!人化を解いてドラゴンに戻るのを見るのは初めてだな


まあ、前を隠してない男の裸を見て何が楽しい?

と思ってたから、こっちのほうが気は楽だが


「うるさい奴じゃ」


黙ってたルカがグローブを付けて一発殴った


若造ドラゴンの羽根が片方、根元から消え去る。


「なっ!?」


一瞬遅れて反応したが、

次には羽根を失った痛みからか

倒れこんでじたばたし始める


付け根は炭化しているのか

艶のない黒い断面で流血もない


断熱圧縮の余波は予想通り出ているが、

生体に使うとえげつないことになってるな


しかし

ドラゴンサイズで鳴かれると

うるさいなんてものではない


「黙るのじゃ」


今度は頭を叩く


先程とは違い、ただ当てただけ。

ルカの最大限の手加減だろう


沈黙がやってきた


「若い者が失礼した

すぐ連れ帰らせる」


老人は頭を下げ、もう1匹のドラゴンになにやら告げると

気絶したドラゴンを連れて飛び去った


「改めて失礼を詫びる、先ほどの布も纏おう」


ルカを褒めてあげないといけないな


我慢もしただろうが、

彼女の最小限での実力行使で他の里の長が従った


まさにドラゴンの「力こそすべて」を

最小の行動で体現したってわけだ


力量差が余程なければできないことを

あっさりやった彼女に礼を言う


会議室に入ってもらい、お茶を勧める


後の話と対応はエメロード達に、

お茶出しなどはアース達に任せておく


この辺はドラゴン、龍神族で

腹を割って話してもらうのが一番だろう


種族のしきたりに口を挟まないほうがよさそうだ


その様子を見て、ニールがやれやれと言わんばかりに

首を振る


「連れてきた若造を抑えられないとは、

長としては失格ですな」


「いや、むしろ最初の印象からすればルカの振る舞いと

成長を褒めてあげて欲しいよ」


その言葉に破顔一笑、ニールが満面の笑みを浮かべた。


「すっかり忘れておりました!

旦那様から我が姪を褒めていただけるとは

私もうれしいものですな!」


姪の事では苦労してたんだろうからね、

本当にうれしそうだわ


そのあともぽつりぽつりとやってくるドラゴン達


若いドラゴンから見れば

知りもしない龍神族を名乗るエメロード達が胡散臭いのか、


何度か因縁を付けられるが

ニールを見ただけでおとなしくなったり、

それでも駄目ならルカがワンパンで黙らせる

ルーティーンが出来上がった


結局、夜が来る前に7つの里全部の長が

欠落なく集まった


お付きを含めて人化した状態で20人、

ドラゴンのままなのが6匹となった


ドラゴンのほうは外で待つよう伝えてもらい、

監視を兼ねてルカについていてもらう


実力を見ているだけに

逆らうドラゴンは居ないだろう


「さて、顔を見ながら直接話をしようぞ?」


エメロードが開会を宣言する


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